たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 32

2006-01-21 | 中国編


代理店の皆さんとお食事。

瀋陽の代理店の社長は、美人が多いと評判の新華航空のすっちいをゲットして上機嫌。見てもらいたいということで、今回は同伴での代理店会議参加だ。  うーん。噂にたがわず美人だ。

まわりの連中はというと、「たーさん、やっぱり結婚となると財力がものをいうんだな。」とか、「彼女あまりよく目が見えないんじゃないか?俺のほうがいい男なのに。」とか、「この商売をやってる老板の社長夫人としては厳しいんじゃないか?」等々、好き勝手なことを言っている。
「あのさあ、そんなの本人に言えよ。おいらに言うと、あいつがこう言ってたって喋るぞ。」
皆さん、ほうほうの態で自分の席に戻る。
確かに、やっかみたくなるほど美人なので、二人でいるとまさに“美女と野獣”といった風情なのである。

とはいえ、折角来ていただいたのだから、今回会議のホストである僕としては、皆さんのためにテーブルを回り、乾杯に付き合うことになる。江西省南昌から来ている代理店の呑兵衛社長は、紹興酒を持って、僕の後をつけまわしている。酒がないからと断ろうとするのを、無理やり飲ませるために違いない。後で見てろよ。

やっと、“美女と野獣”のテーブルに辿り着いた頃には、足元フラフラ、顔も熱くなってしまった。
「たーさん、大変でしたね。さあ!ゆっくり座ってください。」
「いやあ、すいません。すっかり飲まされてしまった。」
「何言ってんです。乾杯1杯が100台なんていう日本人はたーさん位ですよ。何杯飲みました?」
「うーん、かれこれ2,400台くらいにはなってんじゃないかな。あとでうちの連中にサインしてもらうさ。」
「とりあえず、私からも乾杯は3杯でお願いしますよ。」
「うえっ!今日はもういいんじゃないか?結婚祝いにディスカウントしなきゃいけないのはこっちだ。」
「3%でお願いしていいですか?」
「いいとも、お安い御用だ。そのかわり今日はもうゆっくり飲みましょう。」
「上海のXと北京のWも呼びましょう。」
「おお、そうだ!あいつら好き勝手なこと言ってたから、この席でご披露してもらおう。」
ほどなく、初めの頃に新妻を見て好き勝手を言ってた連中が勢ぞろい。 

「おお、たーさんこちらでしたか?大分注文かき集めましたね。」
「んん、謝謝!おい、Xちょっと少なかったんじゃないの?」
「いや、他の現地営業の皆さんを飲ませて帳尻しといたから大丈夫ですよ。」
「ところで、XにW、宴会始まる前に漂亮な奥様について、興味深い話をしてたじゃあない。折角だから、ご披露すれば?」
「えっ!何か言ったっけ?」「いや、今初対面だし・・・」などと空とぼけている。
「よーし、それでは僕から話をしようかな。」
「チョッと待った!!わかりましたよ。飲まなくていいですから乾杯2杯分で勘弁してくれ。」
「悪くないね。じゃあ、それで手を打とう。」

「何の話ですか?」と新妻は目をくるくるさせていたずらっ子のように聞いてくる。
「いやあ、彼らはね。あなたが物凄い美人なので、社長が羨ましいって言ってたんですよ。」
とは、言うものの社長のほうは、殆ど何があったのか察したらしく、苦笑いをしている。

そのうち、才媛かつ美人の奥様に釣られて、いつのまにか食事を終えた呑兵衛達も追々このテーブルに集まってしまい、どんちゃん騒ぎ。奥様はさすがに空姐だけあって、あちこちのことを良く知っているので、皆さんもかまい甲斐があるらしい。しかし、海千山千の彼らの口撃を巧みにかわすあたり、大したものだ。

普通代理店会議となると、奥さんを同伴するケースが多いが、彼らはそんな無粋なことはしない。
全員セミナーもあるからと、煙にまいて独身生活を堪能しにくるので、奥さん同伴なんてのは、格好の餌食だ。

幸せそうな二人。見ているこちらもほのぼのしてきて、皆もいつもより相当酒が回っているようだ。
ごちそうさま。

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