たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 中国編 No. 294

2012-01-29 | 中国編


中国浙江省金華市

3日目の日程が終了。
さて、と時計を見てみると、すでに6時20分!
まずい。電話しなければ。

「ウェイ、たーさんですが。」
「おっそーい!」
「ごめん、ごめん。今どこ?」
「買物が終わって、今露天を見ているところ。」
「じゃなくて、場所か通りの名前を言ってよ。タクシーがわかるような。」
「時代広場って言えばわかるわ。すぐ来れます?」
「八一路の近く?」
「近い、近い。」
「多分10分位で着けると思う。」
「じゃあ、そこの星巴克珈琲の前にいまーす。」
「OK。すぐ行くよ。」

なんだって!?スターバックス?聞き間違えたか?
まあ、人民広場のところにはWalmartだってあったくらいだから、スターバックスも
あるかも知れないけど、アイスコーヒーすら飲めないこの地で・・・。

比較的あっという間に到着。
こりゃあ・・・・
大変お見それ致しました。金華市。
ご指定の広場には、スターバックスもマックもケンタッキーも、味千ラーメンまである。
(今日の晩飯は味千らーめんで決まりだな。)
スターバックスに向かって歩いてみると、ポツンと燕が一羽。もといエンちゃんが一人。
エビを食べていた時にはGパンをはいていたのに、今はノースリーブにミニスカート、サンダルという軽装。
とても、カラ小姐には見えず、どこぞのオフィスの帰り道といった風情だ。

「遅くなりましたー。」
「来ないのかと思いましたよ。」
「約束は覚えているほうでね。電話するのが遅くなった。」
「観光は終わりました?」
「暑かったけどね。面白かった。」
「露天で安いのがあったの。もう一度見てもいいですか?」
「いいとも。お詫びに安けりゃ買ってあげるよ。 お腹は?」
「やった。お腹のほうはまだ大丈夫。昼食べすぎちゃったから。」
ま、確かに昼のエビは食べすぎだった。

広場の真向かいの通りが歩行者天国になっていて、この中や周辺の歩道は
露天で埋め尽くされている。思うように歩けないほど人が出ている。
古式ゆかしく、雑貨・靴・下着・洋服など、一つの通りに一つの業種という並び方だ。
エンちゃんのお目当てだった品物はなんと下着。
カラフルかつ質素(布が少ないという意味でございます)のが所せましと並べられていて、どれもが3件10元とある。
(3枚で10元=140円)

「これこれ。どれがいいと思います?」
「・・・・・・。」
「2つは決まってるんだけど、あと1つがね。どっちにしようかな・・・」
「まあ、どっちも買ってあと2つ選びなよ。払うから。」
「いいの?えーと、じゃあ、これとこれ。」
あー、とりあげていちいちこっちに見せなくてもいいから・・・。
それこそ20元くらいで(280円)喜んでくれるんだから、他愛のないもんです。
とはいえ、中にはTや、ほとんどスケスケのものもあったのが気になるところ。
試着の風景は見れないもんだろうか・・・・?

ひとしきり、見てまわったあと、静かな通りを抜けると川沿いに出た。
今日も暑かったけれど、夜でもあるし川をわたってくる風は意外と涼しい。

「いやあ、結構いいところだ! 金華。」
「でしょ。私は好きですよ、この街。人が親切だし、物価も安いし。マンションは高いけどね。」
「マンションが高いのか?」
「高いわよ。知ってる?金華市は中国の住みたい街ベスト10の中にはいってるのよ。」
「へええ・・・、そりゃまた何で?」
「レベルの高い学校がたくさんあるし、住みやすいからじゃない?」
「ほえーっ。浙江師範大学が有名なのは知ってるけど、他にもあるの?」
「浙江師範大学はいろんな学部があるし、金华广播电视大学なんか出た人は殆どテレビ局に入ってるし。
 就職率100%らしいよ。」
「あっ、それ。大学の近くだろ?前を通ったよ。」
「大きいでしょ。」
「確かに。まわりは何にもないけどね。」
「マンションが高い理由はね。」
「ふむ、ふむ。」
「上海はもちろん高いでしょ。」
「高くなっちゃったね。」
「上海のお金持ちは杭州や寧波でマンションを買ってるの。」
「なるほど。杭州の連中も言ってたよ。上海人だらけだって。」
「で、杭州のお金持ちは金華のマンションを買うの。」
「へえ。」
「金華に会社を作って、そこで買ってるみたい。」
「良く知ってるね。」
「お店にそういう人がたくさん来るから。」
「なーる。すると、杭州のお金持ちがエンちゃんのスポンサー?」
「残念。杭州の男たちは奥さんが怖くてあんまり遊んでないみたいよ。」
「とにかく食事にしよう。焼き肉?麺?」 本命は味千だが・・・。
「麺でも大丈夫?饂飩か何か?」
「饂飩?」
「この間食事した近くにうどんの専門店があるの。この近くにもあったはず。」
「らーめんにしない?他の料理もあるし。」
「いいけど。どこか知ってるお店あるの?」
「味千さあ。あそこは香港や上海で良く食べてた。」
「じゃあ、そこにしましょ。」

メニューは中国国内のものと同じ。
チャーシューメン
豚角煮ラーメン
キムチ
とりの唐揚げ
餃子
などを、あっしだけはネギ抜きで頼むと満腹。
焼き肉をセレクトしてくれなくて正解だった。

「お酒飲まないの?」
「あとでゆっくり飲もう。どこか知ってる?」
「うーん、向こう側だと結構あるんだけど・・・、こっちはよく知らない。」
「じゃあ、ちょっと行ってみたいホテルがあるから、そのホテルかその近くにしよう。」
「うん。どこのホテル?」
「ベストウエスタン。何でも地元の連中が言うには日本人や外国人はここに泊めるらしい。」
「近いわよ。歩いて行ける。」
「ええっ!結構ありそうだけど・・・」

結局歩いて行く羽目に。
確かに途中の道行きはいろんなお店、新しい店や、古くからの店や地元の居酒屋さん的なものがあって、退屈はしないものの、とにかく暑い!!

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