たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 222

2008-09-27 | 中国編



「○×ホテルまでね。」
「へい。」
「あー、あれだ。念のために横から入ってね。」
「わかりました。」

時にはお上の手入れがあったり、タレこみで踏み込まれることのある珠海では、用心しておくにこしたことはない。
盛り上がった雰囲気のままで、ホテルに向かうものの、空いた小腹には勝てず・・・、聞いてみるとお嬢さん達も食べていないというので、ホテルへの道行き途中で、ちょっとしたローカルフードコード(実は屋台と変わりない)で麺と炒めものを食す。
よせばいいのに、ビールなんかも飲むもんだから、白酒の入っているお腹の中でいい具合にカクテルされ、あっという間に酔っ払ってしまう、お嬢さん達。大丈夫か?これ?
Sさんのお嬢さんは結構持ちこたえていたが、あっしのほうはすっかり千鳥足になってしまっていて、ホテルに到着した頃には完全に酔っ払いになってしまっていた。
明日の時間を伝えて、そのまま部屋に戻る。あーあ、だーめだこりゃ。

タクシーで放り出すわけにもいかないし・・・・、
ま、今日は気分もいいし、ベッドに放り込んで、シャワー浴びて寝ちまおう。

のんびりとシャワーを浴びていると、ドアが開く。
「ごめんなさい。酔っ払っちゃって・・・。」とはいえ裸だわ。
「寝てていいぞー」
「シャワー浴びたい。」
「まあ、いいけど。」

ぬるめのシャワーを目一杯にして浴びていると、少しはっきりしてきたようだ。
結局、やることはしっかりやって、すっぽんぽんで爆睡。やれやれ。

翌朝は4人で朝食。
戻ったのは意外と早い時間だったこともあって、睡眠はしっかりとれている。調子もいいや。
他愛のない会話を終わらせて、電話番号を教えてもらって、別れる。
カラオケにありがちな、プロ丸出しのお嬢さんではなかったせいもあって、周囲の視線も心なしか優しい?

部屋に戻って、出立の支度をしているところで、昨夜老板からもらった封筒のことを思い出し、開けてみると・・

「何だこれ?」 中には100元札の束が。メモがはいっている。
「たーさんへ。 前回紹介してもらった会社の商売が決まって、結構調子がいい。お礼をしようと思っていたけれど、物のみやげは荷物になるから、失礼かと思ったが、お金にした。また、宜しくお願いします。」 とある。
「謝礼?多すぎないか?」 数えてみると88枚。 あわてて老板に電話を入れる。
「もしもし」
「あー、たーさん。昨夜は楽しかった。どうもありがとう。」
「いえいえこちらこそ。昨日の封筒なんだけどさ・・・」
「些少で申し訳ないねえ。」
「いや、多すぎるんじゃないの?」
「そんなことはない。もう金型にすると、20以上ももらってるし、数量もそれなりだ。かえって少ないくらいだよ。」
「うーん。」
「受取っといてよ。コンサルタント料だから。」
「じゃあ、まあ、一応お預かりしておく。次回来るときには必ず電話するから、欲しいものあったら言ってよ。買ってくるから。」
「じゃ、奥さんに化粧品セットでもお願いしておこうか?」
「そいつあ、いいね。」
「必ず近いうちに来てくださいよ。今度は東北料理を食べにいきましょう。」
「ありがとう。また今度。」
「それじゃあ、気をつけて。ところで、昨日の子は頭もいいしいい子だったねえ。家で雇っておこうか?」
「ああ、いいよ、いいよ。電話番号聞いておいたから、今度来たときにまだいればね。」
「うん、それならいいけど。じゃ!」
「バイバイ」

日系企業とこんなことがあると大変だけど、台湾・香港系ではごくごく普通のやりとり。

さあて、香港に行きますか。

 ご訪問有難うございます。



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2 コメント

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Unknown (杭州在住)
2008-09-27 21:33:41
いつも楽しく拝見しています。
特に中国編は登場人物がみな生き生きとして楽しいですね!

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 (たーさん)
2008-09-30 22:04:34
こんばんは、たーさんです。
いつもありがとうございます。
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