手元に千枚ほどのレコードがある。
ただ、日頃よく聴くものは限られていて、中には、一度も針を下したことがないものもある。
さらに、収録されている曲やアーティストに馴染みがなかったり、聴き古されて雑音の多いものなど含めると(休眠中のものは)数百枚にもなる。
それらは場所をとるだけで、持っていてもあまり意味がないから、再度、1枚1枚根気よく聴いて、残すか否かを判別する作業を続けている。
そんな中で、「珍品」にも何枚か遭遇した。
これもその内の1枚だが、日頃、聴く機会のないバスーン(ファゴット)協奏曲とトランペット協奏曲をカップリングした1枚。著名な指揮者だったアンセルメの追悼盤として企画されたものらしい。
バスーンのそれは、ヴィバルディとウエーバーのもの。トランペット協奏曲には、レオポルド・モーツアルト(神童モーツアルトの父親)作曲によるものを含み、どれも楽しく聴いた。
このレコードなどは、やっと陽の目をみて(デジタル化後)ライブラリー入りすることになる。