まかてさんの最近作は、大正~昭和初期の演劇界を席巻した伝説の名女優、伊澤蘭奢(らんじゃ)の華やかで短い生涯を描く。小説新潮2018年4~2019年6月(偶数月)連載299頁。
妻と母親の役回りを「津和野」に捨て、やがて躍り出た大正の演劇界。
「私、40(歳)になったら死ぬの」と公言して憚らなかった彼女。言葉通りに逝った彼女を巡る3人の愛人と息子が交錯する物語。
評伝に近い物語からか、いつになくまかてさんの筆は進まず、表題の如く、物語はあちこちに飛び回るから読みにくいことはなはだしい。
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