今週発売の「AERA」5月13日号に掲題のような記事が載った。
中堅サラリーマンを読者層に持つ雑誌が、このような特集を組む背景には、過日、東京池袋で発生した高齢(87歳)ドライバーによる死傷事故が与えた衝撃の大きさがある。
つまり、この事故で若い母親と3歳の娘が亡くなり、他にも8人が重軽傷を負い、改めて高齢ドライバーの免許返納問題がクローズアップされたからだ。
同誌の記事によると、近年、交通事故による死者は漸減傾向にあるが、75歳以上のドライバーによる死亡事故は、17年実績で418件。免許保持者10万人当たり7.7件で、75歳未満の3.7件の2倍以上になっている。また、80 歳以上では10.6件とさらに増えるという。
コスト面からすると、都会で車を保有するメリットはない。
同誌が(東京都心で)車を保有する場合の費用を試算した結果、月7万円ほどになるというから驚く。
下図は、近年における高齢ドライバーによる重大事故。
こうして見てくると、70歳を過ぎたら免許返納時期について、それぞれ自問自答してみる必要があるのではないかと思った。上記のイラスト、リストとも同誌から転載しました。