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アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

朝井まかて著「阿蘭陀西鶴」

2020年05月24日 | 読書三昧

 

コロナ禍対策で、市の図書館が長期間閉館となっている。

日頃、読書ホーリックに陥っている小生らにとってこんな殺生なことはない。

先日、これに業を煮やした家内が、本屋さんから数冊の文庫本を購入して来たのだが、これはその中の1冊。

実は、6年ほど前に一度読んでいるのだが、再読してみるとこれがとても面白い。

たぶん、前回気付かずに済ましたものを、今回はしっかり把握しながら読めたからかも知れない。

それが何だったのかよく認識できていないのだが、兎に角、再度面白く読んだ。

巻末の解説で大矢博子さんは、

「江戸初期、まだ小説という言葉すらなかった時代。西鶴が描いた庶民の物語は浮世草子と呼ばれ、一大ブームを巻き起こした。物語が庶民のものとなった時代。井原西鶴は、日本初のエンタメ作家となった。

西鶴が作り上げた大衆小説というジャンルは、こうして今に息づいている。百人の読者がいれば、百人の西鶴と「おあい」が居て、読者は彼らに自分を重ね羽ばたかせる。これが小説の面白さだと・・・朝井まかては言っている」

と述べているのだが、あるいはそれに気付いたせいなのかも知れない。

 

 

 

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