アーバンライフの愉しみ

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衝撃~関良基著「赤松小三郎ともう一つの明治維新」

2018年01月23日 | 読書三昧

竜馬に先駆け大政奉還と憲法制定を提唱した「赤松小三郎」の実像に迫る衝撃の書。

幕末に芽生えた“立憲主義の夢"は、薩長のテロによって潰え去った。もし赤松が生きていれば、日本はまったく別の道を歩んだに違いない。

内戦による多大な犠牲を強いながら、明治に現出した政治体制は、赤松の唱えた立憲主義の理想とは相いれない専横体制そのものであった。

安倍政権のもとで着々と進む「長州レジーム」回帰。
今こそ、幕末の知の巨人、赤松小三郎を正当に評価し、その先進的な教義に立ち戻らなければならない。

蛇足:赤松小三郎略歴 天保2年(1831)生まれ。上田藩士。
勝海舟の従者として長崎海軍伝習所に学ぶ。薩摩藩に請われ英国式兵学を教え、東郷平八郎、野津道貫ら、日本陸海軍の指導者たちを多数育成。また、普通選挙による議会政治、人民平等、個性の尊重など、現行憲法に通じる憲法構想を、徳川・薩摩・越前に建白した。徳川政権と薩長の内戦を回避し、平和的な新政権樹立を目指したが、大政奉還を目前に京都で中村半次郎(桐野利秋)に暗殺される。享年37歳。

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