タイトルが本書の内容を如述に語る小出さんの最新刊。
京都大学原子炉実験所を定年退職し、より自由になった立場から、昨今の福一対策、再稼働、原発輸出等、諸政策の問題点と矛先の鈍るジャーナリズムに加え、戦争する国造りに奔走する安倍政権の愚かさを鋭く突く。
これらは、根っこをひとつにする政治の退廃から出発しているという。果たしてこれを阻止し、明日の日本を見いだす道は存在するのか?
著者は言う。
「”愚かな国民には、愚かな政府”とは至言である。例え、民主主義を謳う国であっても、国民が無関心で考え方が浅く、政府をしっかり監視できない場合は、政府が暴走してしまう」と。ご一読をお勧めします(お勧め度:★★★)