青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

激変!日本橋でんでんタウン

2024-05-28 | 昭和・懐かしい大阪の風景

大好きなオーディオやAV機器に限らず、10万円を超える炊飯器や家電製品を買うとなれば、昔は日本橋まで車で買い物に行ったものです。最近本当に当時を懐かしく思い出してしまいます。

なぜなら今は大阪なら、梅田のヨドバシカメラ1強だから。ここでは「値引き交渉」全くなし!値段は決まっていて、そこにポイントが付与されるという今では当たり前のシステム。僕はこれが大嫌いです。

初回の買い物は値引きなく、2回目の買い物からポイントを使える。つまりヨドバシに次回「も」来ないとポイントは水の泡。そういう顧客の囲い込みをどこの企業もするようになった為、生き残り企業の市場独占が進み、値引き交渉はどこへやら。自由に好きなお店で好きな時に安く買うことが、今では出来なくなってしまったのです。

ここは平成元年(1989年)の大阪・日本橋でんでんタウン。電気店がぎっしり軒を連ねていました。「でんでんタウン」の名称は、昭和53年(1978年)の公募で決まりました。今では想像も出来ない賑わいを見せています。

少し前はスタンプカード、それがポイントカードやクレカになり、今はスマホのアプリで値引きをする世の中に。カードを何枚も持って財布をパンパンにする時代から、スマホアプリになって持ち運びには困らなくなっても、アプリを使えない人が中高年には多く、レジが混雑する。スーパーでもコンビニでも、どこでも。そういうものではなく商品の値引きを予めしてくれたら、レジの待ち時間も減るのですが。顧客囲い込みもいいけれど、後数年後にはレジの待ち時間が原因で、全国どこでもトラブルが頻発しそうな気がします。

平成21年(2009年)には、電気店街なのに電気店が既に激減しています。ソフマップやパソコン工房が力を持っていた時代は、既にこの時点で終わっています。

平成30年(2018年)にはインバウンド目当てのお店が生き残り、電気屋がビジネスホテルに変わっています。メイド喫茶、地下アイドル、そんな言葉がどんどん生まれ、カードショップやフィギュア等、サブカルチャーの街に変貌を遂げました。

そして現在。電気街の賑わいが消え失せ、シャッターの降りたお店が激増しています。日本人にお金の余裕が出来、日本人が買い物を楽しむ。そういう世の中にしないで外国人の落とすお金を拾いながら、日本人は切り詰めた生活をする世の中では、日本とアジア諸国の立場は逆転。かつての発展途上国の姿を、今の日本に見てしまうのは僕だけではないハズ。

日本人が大谷選手のように海外で活躍するのは嬉しいのですが、ワーキングホリディや何かで日本を出て、海外で売春している若者がいる等という現実を聞いてしまうと、日本は外交下手どころか、遂に食い物にされる時代になったのかと怒りを覚えてしまいます。現実を見ない国益を考えない政治家と、他国からお金をもらう売国政治家、時代遅れの理想主義を唱える団体やマスコミ等の連合によって、日本は世界の中の競争から落ちこぼれてしまいました。日本を1歩出て外から日本を眺めれば、こうなる前に誰でも分かったのですが、外に出る人が余りにも少な過ぎました。