青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

十三 ~ミナミより大阪的な町!

2022-01-07 | 昭和・懐かしい北摂の風景
淀川の渡しの内、十三番目の渡しが町の近くにあったので、川べりに開けた町、それが十三。「じゅうそう」と読める人が全国にどれだけいるかは分からないけど、松田優作の遺作にもなった、映画「ブラックレイン」のロケでもカメラが入った大阪の、最も大阪的な街です。ミナミの繁華街ばかりがクローズアップされますが、外国人で溢れたミナミよりも、こちらの繁華街の方が大阪的な街だと僕は思います。
 
 
藤田まことがPRした「十三のねえちゃん」で代表されるピンサロ、アルサロ、寿司屋をはじめとする飲食店街が、どぎついネオンのついた一画に混在していて、ラブホテルもあれば大阪が誇る北野高校もある街。
 
そんな十三もマンションが立ち並び、北予備校が無くなったりとどんどん変化しています。
 
 
上の2枚の写真は昭和60年(1985年)の十三の街の姿。
 
当時は「十三弥生座」「十三東映」「十三ロマン」「十三アカデミー」と4つの映画館がありましたが、今は一体どうなっているのか?
 
忘れてはいけない十三のシンボルは「武田薬品工業」。
 
 
「柔道一直線」等のTV番組の前に「武田、武田、武田~」と連呼する音楽と共に、白黒写真の向こうに見える建物が、TV画面に大写しになっていました。
 
これは十三大橋北詰から北を望んだ昭和40年(1965年)頃の写真で、阪急電車十三駅の西側一帯が写っています。道路の突き当りが三差路になっていて、東に十三駅。通り沿いには銀行が集中し、西へ入ると映画館が建ち並んでいました。
 
 
武田取り壊し前の、2014年頃の風景です。50年も経てば街の景色は様変わりしてしまいます。あなたの今住んでいる街の写真も、撮影しておくといつか懐かしいものになると思います。
 
 
こちらは阪急・十三駅の西口改札口。昭和30年頃の景色です。この場所は僕が知った時には、アーケード化されていたと思います。改札の手前には石段があり、右側には線路をくぐる地下道があって、駅前商店街に続いています。改札の左側に座って何かを売っているように見える女性がいますが、何の対応をしているのでしょう?