しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <ステパノは恵みと力に満ち>

2023-11-03 | 使徒の働き
「さて、ステパノは恵みと力に満ち、人々の間で大いなる不思議としるしを行っていた。」(使徒6:8新改訳)

ステパノは使徒ではなく、エルサレム教会の執事(しつじ)だったが聖霊に満たされ、だれも真似(まね)のできない不思議やしるしを行っていた。ねたみに燃えた敵対者たちは何とかしてステパノをやっつけようと議論を挑(いど)んだが、彼が御霊と知恵に満たされて語っていたため、対抗することができず、「神を冒瀆(ぼうとく)した」といいがかりをつけ、人々をあおって逮捕させ、最高法院(サンヘドリン)に連れて行ったのである。▼ご聖霊が働かれるところにはサタンも働く。人々は心に神への反逆性を持っているため、サタンはそれを利用し、扇動(せんどう)し、猛獣(もうじゅう)のようにあばれさせる。ここはその典型的(てんけいてき)な場面といえよう。初代教会がめざましく発展していくので、かねてから苦々(にがにが)しく感じ、機会があれば叩(たた)こうとねらっていたユダヤ人指導者たちは、好機到来(こうきとうらい)とばかり、ステパノをきびしく処置(しょち)するための法廷(ほうてい)を開いた。これは今もおなじで、教会が力強く前進し出すと、洋の東西を問わず、必ず迫害や妨害が起きると思っていい。