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「ヨセフは実を結ぶ若枝、泉のほとりの、実を結ぶ若枝。その枝は垣を越える。」(創世記49:22新改訳)
ヤコブは臨終(りんじゅう)の床(とこ)で、息子たちを祝福し、その将来を預言した。その内容はとても深い。▼預言の中では、なんといってもユダとヨセフがきわだった祝福にあずかっている。ユダに関して「王権はユダを離れず」(10)とあるのは、キリストがイスラエルのみならず、全世界の王となることを示すのであろう。主は「ユダ族から出た獅子(しし)」と呼ばれている(黙示録5:5)。またヨセフについての祝福もメシアに関してであり、特に異邦人をも含む世界支配への預言と見ることができよう。▼思えばヨセフはふしぎな摂理(せつり)により、当時最大の帝国エジプトの宰相(さいしょう)となった。そのときは世界全域に大飢饉(だいききん)があり、諸国民が救われようとしてヨセフのもとに集まって来た。つまりヨセフはまだ三〇代の青年でありながら、当時の世界の救済者(きゅうさいしゃ)とあがめられ、尊敬されたのだ。これはまさに、いま世界中の教会であがめられ、やがて地上に出現する神の国の王として賛美されるキリストのひな型といえよう。