The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

管理事務所の門

2007年05月31日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」


彼(ラウル)はオペラ座のまわりをまわる・・・ああ!ここにものすごく大きな鉄格

子がはまってる!巨大な鉄柵だ!・・・これは管理事務所の門だ!







門もあちこちあったような気がするのです。
これはオペラ座の真後ろの門で管理事務所の門だと思うのですが。





オペラ座のまわりをぐるぐる・・・帰り道、地下鉄オペラ駅スクリブ出入り口を探して30分くらいまわった愉快な記憶が・・・。
なんだかもの凄くあせってぐるぐるしちゃいました。夜、遅かったので。
結局見つからなかったのでオペラ座前広場の出入り口から電車に乗ったのですが、その時オペラ座前広場の出入り口は工事中で木の囲いがしてあり、すぐにはそれが駅だとは気づかなかったんですね。
「この木の囲いは何なんだろうなぁ?」とは思っていたのですが、意を決して信号のない大きな道路を突っ切り、木の壁伝いにぐるりとしたら駅だったんですよぉ。
よかった。この時死ななくて・・・。プジョーに跳ねられるかとヒヤヒヤでした♪



でも何度かスクリブ出入り口を利用したのですが、帰りには見つからなくなっちゃうんですよね。



いつかスクリブ出入り口を見つけるのか野望の一つです。
夢はあとパリのノートルダム寺院の地下聖堂と奇術師博物館にまた行く事かな?
ルーアンにもまた行ってみたい。
でもパリから車で高速を走って行きたいな、永遠に無理だけど


それにロンドンかブロードウェイかな・・・。あとロシアとイタリアあたり・・・
お金と暇があれば・・・ですね



旅行記の続きも書かなくっちゃ
面白いバレエ話ネタがあるのです♪



スクリブ街の鉄格子 2

2007年05月31日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」

路上に出ると、ラウルは震える手で巨大な石に触り、出入り口を探した・・・鉄格子がある・・・ここだろうか?・・・・それともあっちか?・・・・それともただの換気口だろうか?・・・・格子の間から目を凝らすが、何も見えない・・・なかは真っ暗だ! p267


うぅん、写真を探してみたら「鉄格子のついた地下室?の窓」のような物が・・・。
一応皇帝のロトンドの根元なんですが・・・。


でもきっとラウルはこの辺りをうろうろしたのでしょう!ラウル ラブ







スクリブ街の鉄格子

2007年05月31日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」



エリックは地下室からスクリブ街への出入り口の鍵をクリスティーヌに渡していました。

この出入り口というのはp267のラウルの言葉から察するに



「鉄格子のはまった入り口」らしいのです。



現地に行って探したのですが、現地はスクリブ街だけでなくオペラ座の正面以外は鉄柵で囲まれていて、その外から眺められるだけだったのでよく分かりませんでした。



ま、フィクションだし・・・とあまり気にしてなかったのですが・・・。





「年取った裏方は昨日のように覚えている。
パリ・オペラ座のスクリーブ通りに面した地下室、天井の壁には鉄柵が埋められているこの場所で記憶は鮮やかに甦る。
この部屋からは皇帝の宮殿の中にあった警察の独房が望めたのだ。
アルジェリア戦争の間には、この牢獄が一杯になる事が多かった。
パリ国立歌劇場の老人達は、宮殿の石壁に囲まれた夜の静寂を裂いて、悲鳴が聞こえたのを忘れてはいない。」
ミシェル・サラザン 「パリ・オペラ座」 音楽の友社   p291


解り難いですね。

この部屋からは皇帝の宮殿の中にあった警察の独房が望めたのだ。


が特に。
オペラ座の近くに「皇帝の宮殿」なんてあったんだぁ、と感心。・・・でも、地下から見える宮殿なんて?


ナポレオン三世の時代に国家の顔として建てられた事を考えて「皇帝の宮殿」とは「オペラ・ガルニエ」の事だと勝手に推察。スクリブ側に「皇帝のロトンド」もありますし・・・。その建物内に警察の独房が置かれていたというふうに解釈してみました。


この文章の続きを読むと学生運動で掴まった者の尋問、パリ・コミューン時に監獄代わりに使われた例を挙げているのでやっぱりオペラ座地下の描写なのだと思います。

エリックの時代とこの本が書かれた頃では時間が隔たりすぎなのですが、似たような構造物が存在したんだ。と言う・・・ただそれだけです。




オペラ座のサクラ♪

2007年05月30日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
クラック(仏claque, 「拍手する」という意味の動詞claquerより)は、「サクラ」あるいは「喝采屋」集団、すなわち演劇・オペラなどの舞台芸術において、特定の公演を成功(時には失敗)に導く目的で客席から賛辞(や野次)を送る集団のことである。ほとんどの場合、興行主、劇作者、作曲者、俳優あるいは歌手からの金銭受領を対価とするプロ集団だった。

19世紀のパリ・オペラ座での高度に組織化されたそれは著名であり、claqueという用語が他国語でも用いられるきっかけになった。またその構成員はclaqueurと呼ばれた。

特に「グランド・オペラ」様式と称される大規模なオペラが数多く上演された1830年-40年代にかけてのパリ・オペラ座では、仮に一作が失敗した場合の興行側の経済的損失は莫大だったためにさまざまに発達した。

ウィキペディアより



ううん、オペラ座も奥が深いですね。汗

なぜ「サクラ」かと言いますと、正確には「サクラ」でないのですが、観客を動員して舞台を操作するという行為でこの場面を思い出しました。

長いんですよね、このあたり。えっと・・・p119~138


もともと怪人はカーロッタの事は嫌いでした。クリスティーヌを主役につける為もあって彼女に脅迫状を送ったりしています。



「今夜舞台にあがったら、歌を歌っている最中に大きな災いに見舞われると覚悟しろ・・・死より恐ろしい災いに」



他にも色々嫌がらせがあるのですが勝気な彼女は怪人の恐ろしい脅迫にも関わらず


「私は、そんな事で怖気づかない!絶対に歌ってやる!」と息巻いています。
カーラ


そして「なにか悪質な陰謀だわ!」と解釈して、対抗するために自分の友人を集めて自分の歌う時は褒め称え、クリスティーヌ組の攻撃から守るように頼みます。

そしてカーロッタの友人は彼女の歌う場面で普通なら掛け声のかからないような場面でも「ブラボォー」と叫んだり、アリアの後で絶大な喝采を送ったり活躍。
それにクリス組は何も仕掛けてこなかったのです、サクラ行為のようなものは。




そして絶好調の時「ゲコッ」となるわけです。






完全な歌唱力を誇っていたディーヴァの鼻っ柱を折ったわけですね♪





ここで「死よりも恐ろしい災い」という表現が印象的です。

怪人は「肉体的な死」よりも恐ろしいのは「精神的な屈辱」、「晒し者」になる事だ、と考えているからです。


イングランド版ではカーラを斬首しますが、それは単なる肉体的な死なのです。
「精神的な死」に至るような・・・、せめて自分の失墜を、屈辱を嫌が上でも噛み締めるような、トラウマになるような復讐の方がエリックには相応しいような気がします。








ちなみに「サクラ」は歌手に雇われる事もあったそうです。
原作の例はカーロッタの取り巻きのサクラ行為です。支配人はこの時無関係です。


しかし、この時リシャール支配人は怪人と劇場とのパイプ役的なジリーおばさんを首にする計画を立てていました。

その後釜の女は平土間のシャンデリアの真下で就職前の見学をしていました。



シャンデリアはそこに落下するのです。


怪人に反逆しようとしたリシャール支配人への一撃でした。












絵は
「オペラハウスは狂気の館」 ミヒャエル・ヴァルター 春秋社 参考


劇場

2007年05月29日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
皇帝ナポレオン1世治下の1807年4月25日の政令は、パリで特権的にオペラ興行が可能な劇場としてパリ・オペラ座、オペラ・コミック座、そして皇后劇場(後のイタリア座)の3つを指定している。

オペラ・コミック座で上演が可能だった演目は歌と台詞が混在する作品のみ、皇后劇場でのオペラはイタリア語に限られる、とする規定があった。



中心的な劇場と考えられたオペラ座はフランス語で歌われ、かつ「すべてが歌われる」つまり台詞なしで常に音楽が流れ、バレエも含み得る作品を上演できる唯一の劇場という特権が与えられた。




劇場の差というのは知りませんでした。なんだかカッコイイですね。


・・・で以前書いた記事のヴェロン博士


18世紀のオペラが主に王侯貴族の愛玩物であったとするなら、19世紀のグランド・オペラの中心的な観客層としては、産業革命の受益者、新興ブルジョア層(工場経営者、金融、証券ブローカーなど)の存在があった。


かつての貴族たちとの最大の相違は、ブルジョア層は(成金とはいえ)昼間は生業に従事している、ということが挙げられる。一日の仕事の疲れを癒す娯楽として、深遠で晦渋なものではなく、視覚上も聴覚上も豪華絢爛で単純明快なグランド・オペラ様式が正にマッチしていたと考えられる。


新興層の歓心を買うべく、劇場の改装なども頻繁に行われた。(ル・ペルティエ街のオペラ座)


1831年から35年にかけてオペラ座の支配人だったルイ・ヴェロン(ヴェロン博士)は、暖房設備の更新に始まり、ボックス席の仕切りを一部撤廃して定期会員同士が演奏中歓談したり、他人のファッションを見物したりするのに便利とする、等々あらゆる振興策を弄し、巨万の財を成した。



またヴェロンは100人を超える「サクラ」部隊(クラック)を組織させ、舞台人気を維持したともいう。



こうした新興成金階層を嫌悪する(元)貴族たち、あるいは真のオペラ通を自認する者たちはオペラ座のグランド・オペラ公演を避け、イタリア・オペラの原語上演を行っていたイタリア座(Théâtre-Italien)を好んだ。





やはり怪人さんはパリ・オペラ座が世俗化するのを恐れたのでしょうか?

1、パトロンとイチャラブなソレリへの嫌味(逢引用の馬車の中がお似合いさ)
2、ブルジョアに媚びった華美なオペラへの批判(「悪魔のロベール」)
3、まるで侮蔑的な言葉を浴びせるような口調で「オペラを歌おう、クリスティー ヌ・ダーエ」と言った。←この「オペラ」とはマイアベーアなどの軽佻浮薄の   オペラの事?




なんだかオペラ座の世俗化政策、つまりヴェロン的な経営には嫌悪感があったのかもしれません。ヴェロン博士は随分儲けてますが、自分が損失を出さないうちに任期途中で支配人をやめています。

怪人的には真の美、音楽家の矜持を売った奴なのかもしれないですね。



また、怪人さんはクリスティーヌの初舞台の時楽屋で



「お前に感謝するよ。こんな素晴らしい贈り物は、どこの国の皇帝も受け取った事はないだろう!」



と讃美。
音楽の鑑賞者としての貴族階級というのには一目置いていたのかも知れませんね。
そういえばパリ・コミューンの時も不参加でしたね。

水の精  死んだ女は美しい

2007年05月29日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」

 

「死んだ女のように美しい・・・」

 

 

 

原作のエリックの言葉を考えてみると

一、 顔を見た女はすべて自分のものになる。p225(は?)

    いつまでも愛するようになる (へ?)

 

二、「青髭」の例もある事だし・・・。p386(秘密を知ったものは死ぬ、と?)

三、 女はみんな仮面を取りたがるp225(どんな状況で?)

 

 ・・・・って、実は童貞でなくて、そういう事になる前後に女を殺してたのかな?

 

・・・・・。

 

そういえばイングランド版だと娼婦を相手にいたしてますが、女が顔を見ようとすると手でそっとむこうをむかせていましたね。

その仕草はいいなあ、と思いました。

 

 

地獄に堕ちた魂のクリスティーヌによる救済劇なので思いっきり悪人に描かれているのでしょうか?

まあ、なんにしてもクリスティーヌとの涙の場面「憐れみ」とダロガの「寛容さ」は涙なくして読めません。

 

 


奇術

2007年05月28日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
エリックの建築家としての才能はペルシャでの鏡の迷宮やオペラ座への様々な仕掛けに現れています。


奇術師のイメージを探してみますと・・・。

「ファウスト」を歌うクリスティーヌをさらう場面が思い浮かびます。(私だけかな?汗)





その時突然、場内が真っ暗になった。それはほんの一瞬の出来事で、観客が驚きの声をあげる暇もなく、舞台はまた明るくなった。p252





誘拐は怪人が場内の照明をつけたり消したりしている間の、一種の「瞬間移動術」的な動きの中で繰り広げられます。




この時の照明ですが・・・



当時、電気はまだごく限られた舞台装置や、ベルを鳴らすのに利用されているだけだった。
巨大な劇場全体の照明にも、舞台照明にも、まだガスが使われ、舞台装置を様々に照らし出すのも水素ガスの明かりで、その調節は、たくさん管があるので「オルガン装置」と呼ばれる特殊な機械で行われていた。



と原作に丁寧な説明があります。P325
ですから確実に「ガス灯」が使用されているのです。

説明にあるように管の中を通ってガスは場内のあちこちにある照明器具に供給されるのです。
ですからいくら手元で調節してもガス供給元近くの器具と末端の器具を同時につけたり、消したり・・・というのは構造上難しいのではないかと思います。多少の時間差が生じるのではないかと思われます。
それに2005年映画でも舞台のガス灯に点火する場面がありましたよね。一度消したら火が必要なんでしょう。
正直言うと配管の見取り図があればいいのですが・・・。


ですから一見「瞬間移動術」のような鮮やかな誘拐よりも、照明を自由自在に操った怪人の天才性?の方がよほど優れているのでは・・・と思ったりしています。





そろそろ「プレステージ」公開ですね。19世紀の電気を使った奇術対決が楽しみです。エリックも電気使っていますものね♪ 
例 ペロス・ギレックの墓場
  拷問部屋




写真はオペラ座で買った写真集より   
何なんでしょう?オルガン装置?パイプオルガン?舞台裏のページにあったのですがフランス語で読めません。


おまけ

2007年05月27日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」


最近お絵描きしていないのですが別に原作に飽きたとかそういうのではないです。


原作の幻想性というのは素晴らしいです。

そして読みようによっては激しくギャグのなってしまうB級っぽさも捨てがたいです。

ジリーおばさんの羽帽子のフワフワがショックのあまり

「?」  から  「!」に変わったぁぁ!!!

という描写は『深遠な魂の救済劇』にはいささか不似合いなのでは・・・などと思うのですが、ぜひロールオーバー効果を使って描きたい場面ですね。


「カニのように歩く支配人」とか

「猿のように船をこぐエリック」とか

「アザラシのように息をするエリック」とか


「音楽の天使」の幻想がぁぁぁ。号泣!!
「猿」とか「アザラシ」ってちょっとやめてぇぇ、ですよね。最近慣れましたが♪

リクエストでこんな場面が来たら大変でした。ま、リクはリくで力量を遥かに超えて冒涜なんじゃないか、とすら思う場面なので本当に今からすまなさでいっぱいです。

ま、原作が女の子受けしないっていうのも分るような気もします。



パイレーツ・オブ・カリビアン

2007年05月27日 | 映画について
んにゃ~エリザベスとウィル・・・良かったです。最後感動しました。

エリザベスに迷いが生じて変な展開にならなくてよかったです。



相変わらず息もつかせぬアクションにワクワクしっぱなしでした。

ジャック・スパロウもかっこよかったです。ノリントンもぉぉぉぉ、いやネタバレになるのでこれ以上言いませんが。


最後のクレジットが音楽とともに流れ出して立ち去る人がいましたが最後まで落ち着いて見てくださいね。

いつも慌てて帰っていてDVDで見逃した部分に気づくほど悲しいものはありませんからね・・・。





そういえばシンガポールの海賊の手下が水の中をシュノーケリングしている場面では、原作エリックを思い出してしまいましたよ。

フィリップ兄さんなど湖の家に近づいた者に水中から忍び寄り、水の中に引きずり込んで殺す・・・というやつですね。


はっきり言うと口から管のようなもので呼吸しながら水中に潜んでいるわけです。


・・・・・いやぁ、管理人の「音楽の天使」ドリームをことごとく破壊してやまないんですけど・・・仕方ないですね。
しかも歌ってるし・・・。歌えるのかなぁ、その状態で。

ま、本人が





「アホらしいほど簡単なことさ!!」




と豪語しているのでそういうことにしておきたいと思います。

で、その技術をトンキン(ベトナム)の海賊から学んだ・・・、と言っているので今回の「パイレーツ・・・」のあの場面はちょっと笑えました。


そういえばロン・チェイニーの映画ではその場面が入っています。すごく恥ずかしいんですけど、管状のものがフィリップに近づくあたり。


うわぁ、出来る事なら見たくなかったですね。
でも、これで「湖の家の水の精のトリック」が明かされるので仕方ないか、と断念しつつ何かもっといいトリックはなかったんかい?と思う気持ちでいっぱいです。




・・・かような事を考えるとアメリカの「Trik Trap Marker」って漫画は、いかにもそういう変な事をしそうなエリックで管理人結構萌えだったりします。
多分私の思い描くエリックに最も近い感じがします。冒険活劇風ですし・・・。



第四巻が待ち遠しいですが、ペルシャの次にいきなりパリかぁ、みたいな。
ペルシャ、トルコを経ていったん「普通の家を作る建築家になる」という設定もいいと思うのですけどね。極悪非道の生活に疲れる、という心境の変化はダロガが命を救ってくれた事に起因するのだと思うんですが。


まあ、最大の心境の変化は天使クリスティーヌによってもたらされるんですがね♪


エリック、クリスティーヌ、ダロガは三位一体で大好きです♪


「300」予告編

2007年05月26日 | 映画について


いい!!!!!!!!
今日初めて大画面で予告編見ました。←「ハンニバル・ライジング」三回目


なんだか最初からもの凄くカッコイイんですけど。

しかもペルシャ軍団とか仮面の死の軍団とか巨大象とか激しくツボなんですけど♪

歴史物だし・・・ジェラルド・バトラーだしと思っていたのですが公開がすっごい楽しみです。



うわぁぁぁ「アッティラ」とか「ベオウルフ」も大画面で見たかったなぁぁぁぁ!!!!


やっぱり迫力が全然違うもの





ポイント・・・・

2007年05月26日 | 「オペラ座の怪人」

どうして「ポイント・オブ・・・」の場面が苦手か・・・っと言うと、そう!あのバックダンサーの存在なんじゃないだろうか?と自己分析。

どうしてもあれはやりすぎなんじゃ、逆効果なんじゃ・・・と思っています。


音声だけでも萌えるし、情熱の裏の切なさが伝わってきて音だけも好きです。

二人の歌声が絡み合う場面はやっぱりみんな好きです。

何が好きってその裏のファントムの切なさなんでしょうね。


そういう意味ではクリスティーヌの前に初めて姿を現す場面が一番ハラハラします。映画だと二人の姿がオーバーラップ、一瞬クリスを見つめるファントムの静止した姿がいいです。以前絵にもしましたが。

「大丈夫かな?」的な躊躇い・・・のような感じが、クリスティーヌを自分の地下室に連れて行く喜びに変わっていく・・・。

振り返る時の表情はやっぱり素敵♪






たまには色っぽく♪物書きのまねび

2007年05月24日 | 「オペラ座の怪人」
・・・謎過ぎるタイトルです。
管理人「オペラ座の怪人」の中で「ポイント・オブ・・・」が視覚的に最も苦手です。
そういう訳であまりファンクリも色っぽいのは描きません。原作エリックとクリスのベッドシーンは筋金腐女子の管理人でも激しく萌えますが。というか、この場合激しくエリックに感情移入して感動する感じなのですが・・・。


ちょっと挑戦してみました。
唐突に始まります。すみません。

では・・・




エリックはクリスティーヌの長く豊かな髪に愛しそうに指を差込み、絹のような感触を味わった。
何年も前から憧れていた金色の長い髪。美しい肉体はエリックを傷つけ、同時に強く魅了する。
やっと許された身体を闇の中でそっと触り、温かな体温のある生きている人間を感じた。
そして何より他人と触れ合う自分を不思議な気持ちで感じていた。



「人は醜さに慣れる事が出来るのかもしれない」そう突然閃いた。



エリックはクリスティーヌのしなやかな手足が纏わりついて来た事に痺れるような昂奮を覚えた。
そして身体の向きを変え、ふくらみのなかにあるクリスティーヌの小さな突起に軽く歯を立てた。

「・・・ッ・・あっ・・ダメ・・ッ」

クリスティーヌは首を反らし、再び与えられた激しい感覚にうめき声をもらした。
剥き出しの白い胸の先端を甘噛みされ、何度も吸われ頭が混乱しそうだった。


部屋を満たすのはお互いの吐息と、湿った音だけ。それだけが二人の耳に届いていた。他の物は<何も聞こえなかった。



エリックは手指でクリスティーヌの・・・を押し広げ、・・・を探り当て長い指をゆっくりと挿入していった。


「いや・・あッ・・!」反射的にクリスティーヌは身体を捩り、拒絶しようとした。何度目になろうと慣れない行為なのだった。恥ずかしさでいっぱいだった。


エリックはクリスティーヌの軽い抵抗に構わずそこに自分をあてがいゆっくりとクリスティーヌの温かな中に入っていった。
慣れない固い身体なのでオイルをたらしながら入れては、ひき抜き、徐々に深く侵入していった。

エリックに奥まで貫かれると、クリスティーヌは首を切なげに揺らした。最も鋭敏な部分に近づいてくると呼吸は荒く、早くなり、眩暈がするほどの感覚に言葉を発する事も出来なかった。
クリスティーヌは我慢しきれずエリックをとめようと手を伸ばした。素早くエリックはその腕を捕らえ、シーツに押し付けた。



「駄目だ。今夜はじっくり私を感じるんだ」




と強い命令口調で言うと同時に今までにない激しさで突き上げてきた。



「・・・ッ・・アァ・・・エリック!!や・・やめ・・て・・・!」



クリスティーヌは涙を滲ませ哀願した。だが同時にたまらないかのようにクリスティーヌの小さな口から喘ぎ声が漏れ出す。





「もっと歌ってごらん。天使のようなお前の声を聞かせておくれ。さあ、クリスティーヌ。もっとだ!!」




エリックは低い声で鞭打つように言った。そう耳元で囁きながら、粘膜を擦りあげられクリスティーヌはこのまま気絶するかもしれない、と何度も感じた。


エリックは涙を零しながら、自分の与える快感に翻弄されているクリスティーヌの顔を見て満足そうに微笑んだ。もっともっと泣かせたかった。


繋がったところから疼くような快感が脊髄を伝って全身に走り抜ける。クリスティーヌは息を飲んで躰を硬直させた。

「アアァ・・・ッ!・・・エリック!エリック!」

激しい快感にクリスティーヌ全身が痺れる。こんなにも体中が熱く、頭が白濁していくのをどうする事も出来なかった。

エリックの腰の動きは激しさを増し、クリスティーヌを更なる絶頂に導こうとする。全身を引き裂くような激しい快感にクリスティーヌの意識は飛びそうになった。
我慢できずにあられもなくよがり声を上げてしまうのを押える事がどうしても出来なかった。



「いやいや・・!も・・う・・やめて・・あッ・・マスター!」



言葉にしようとすると突き上げられて思わず泣き出しそうになった。時々エリックはひどく意地悪なのだ。
全身に緊張が走り、背中が仰け反って、クリスティーヌのか細い躰が撥ねた。
・・・と同時にエリックも「クリスティーヌ・・・!」と小さく叫びながら、クリスティーヌの細い身体の中で絶頂を迎えた。


一晩中こんな風にお互いの身体を貪りあった。





「一晩中こんな風にお互いの身体を貪りあった。」って、最後あたり書くの疲れた感ありありですね。




管理人が時々物書きのまねびをするのを知っている方もいるかと思います。
「でもホモオンリーなんでしょ?」と思われているかもしれませんね。本当にそうなんです。
実は最近お絵描き返上で大好きなエリック受け小説を書いていたのですが、ふと「名前を入れ替えたら?これって素直にファンクリじゃ・・・」
と思いついた次第です。

原型では
「クリスティーヌ」→「エリック」
「エリック」   →「誰か」

でした。

まったく我ながらもの凄い異端の設定でドリームしていますね。ってか無駄?




もうすぐ「300」♪

2007年05月24日 | 映画について

もうすぐ「300」の地元公開です。
当然見に行くつもりです。先日やっとCMをちらりと見ました。う~ん、楽しみです。

とか言って「アッティラ」は買ってまだ見てないし「ベオウルフ」はま・・・まだ買っていません。汗(^^;

「アッティラ」はもうもうフン族ってところから萌えです。しかもフン族の扁平な顔、という幻滅要素も立体的なジェリーが代入されていて素敵そうです。

「ベオウルフ」もあれ、北欧なんですか?ヴァイキングなんでしょうか?
「オペラ座の怪人」以来、「北欧」とか「ヴァイキング」に反応しがちです。

ヴァイキング物の映画って「エリック」って名前がよく出てきますよね。割とありきたりの名前なのでしょうか?


・・・にしても激しく「オペラ座」な映画も近日公開ですね♪