The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

エリックと仏教

2007年05月11日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
エリックと仏教

うわぁぁぁ~、文字を打っていてこれほどの違和感を感じた事は初めてです。


フランス人でイスラム圏を旅した彼の物語がキリスト教やイスラム教と言うのは理解可能なのですが・・・。


えええっと、何か仏教的な物ってないかな?と考えたくなりますよね?ならないか・・・普通


しかしながらブケーを絞殺した現場にあった「ラホール王」の大道具。

この「ラホール」とは現在のインド・パキスタン「パンジャブ」地方の都市の名前のようですね。そしてパンジャブは実際エリックの旅した地名として描かれています。そして「パンジャブの縄」と言う必殺技が出来るのです。


ラホール (Lahore、 ウルドゥー語: لاہور 、パンジャーブ語: لہور) は、パキスタン北部のパンジャーブ地方、ラーヴィー川の岸辺に位置するインドとの国境付近にある都市。


そしてこのパンジャブ地方と言うのが実は元「ガンダーラ」地域に被っているらしいのです。


ガンダーラの王国は紀元前6世紀~11世紀の間存続し、1世紀~5世紀には、仏教を信奉したクシャーナ朝のもとで最盛期を迎えた。1021年ガズナ朝のスルタン・マフムードにより征服された後、ガンダーラの地名は失われた。イスラム支配下ではラホール、またはカブールが周辺地域の中心となり、ムガール帝国の支配下ではカブール州の一部とされた。


ペルシャだけでなくアフガンやインドにも旅するなんて凄いです。道すがら仏教遺跡もあったことでしょう。



○ラホール博物館
  パキスタン最古の博物館で、ガンダーラ美術のコレクションが充実。中でも「断食する仏陀像」は有名で、断食苦行を行っている釈迦の姿をあらわしている、ガンダーラ美術の最高峰とも言われる像である。



またエリックの越えたと思われるヒンドゥークシ峠は玄奘三蔵も通った道でした。

ま、アレキサンダー大王の通った道でもあるのでエリックのような冒険心に富み、皇帝好きーな人には大帝国を築き上げた壮大なロマンを掻き立てるこちらを空想していたような気がします。