もしかして劇場が増えた?
六本木ってあったかな?
六本木、品川、横浜、埼玉と時期的にバラツキがあるのでチャンスを狙って行けるかも!栃木の南部と言っても往復の時間を考えると一日つぶれるので、仕事の忙しい時期にインド旅行にも行くくせに遠出するのはなかなか難しいです(涙)。
2005年映画でも「遠出してでも映画館に来てよかった。家で観るのとは違う」と思った経験が何度もあるので、見られる限り見てみたいものです。日常の雑音を完全に遮断できるのは映画館だけですからね(--;)
ラウルや支配人の座っているのが本物の桟敷席とか、屋上の場面の背景が本物のパリ・オペラ座とか、マスカレードがパリ・オペラ座の大階段を意識した作りの階段とか他では見られない、でもすっごく見たかった部分もあるし、(逆にブルー・グレーの緞帳が映像だったとか、ハンニバルの象、なにより重要なアイテムである「クリス等身大人形」が出てこないというのは残念でなありません)、映画館の中に木霊する(←最重要)怪人の地底から響いてくるような声とか映画館で聴きたいです。
もう映画館で聴けなくなる!と思うと焦ってしまいます。(再上映もあるかないか分からないし)
それに今回の25周年映画は、「常に自分の席に固定された状態で鑑賞=一つの視点」という舞台芸術においての個人的に苦手な特性も若干緩和されているので、そこもよかったかな?
何台もカメラが配置されていて、映画並みのカメラワークとは行かないまでも、動きがあるのは「映画>>>>舞台芸術」な感性には有難いものがあります。(才能があるなら漫画家か映画のカメラマンになりたかった)
アルバート・ホールと言う赤と金が基調の劇場も、パリ・オペラ座を思い出させていいですね。その上、さらにアルバート・ホールに舞台「オペラ座」のプロセニアム・アーチが増量して装飾され、劇場自体もかなり「パリ・オペラ座」に近づいていて、観客のざわめきも加味されて、パリ・オペラ座を思い出させていいかも。シャンデリアも豪華絢爛だし、本物だし。それに「みじめで悲惨な怪人の人生」と「人生の勝利者の集う劇場」との対比が視覚的に分かりやすい。
シャンデリアの形状も、落とす事を念頭に入れているのかよく分からないのですが、平べったいのは、結構辛いものがあります。どうしても萎える気持ちを抑える事が出来ないのです。でも今回は落ちないのは残念ですが、ヴィジュアル的な異和感がないどころか、劇場内の中央で輝いている姿が感動的ですらありました。(落ちる場面は映画版で脳内補完する)
「Wishing You Were Somehow Here Again」を歌い上げたシエラ・クリスの満足そうな、感動に満ちた表情は「Think of me」や原作の中で「ロミオとジュリエット」などを歌って喝采を浴びるクリスティーヌのようで素敵だし、歌そのものも、熱心に歌い上げている姿も見ていて感動。
でもそのあと「十字架から出てくる(?)ファントム」というのは見てみたかった気が。
アン・マスクの場面も怪人が右をむけばちょこまか右移動、左を向けばちょこちょこ左に移動、「目を大きく見開き、悪戯っ子でハンターなクリス★ミャハ☆」を見た事があるだけに、よかった。
この場面のクリスの心理をどう解釈するかによって演じ方も違うのだと思いますが、あまりにも軽々しいのは(私の中では)マイナス・イメージだったりします。あれだけの上下感・主従感があったのに(しかもそこが萌えなのに)、「は?急にタメ口?」くらい急降下します。年齢的な事とか19世紀とか、そういう部分から考えてもフレンドリー過ぎるのはなぁああ。
そういう意味で最後のあたり、跪き、ファントムの手の甲にキスするような動作も萌えでした。
(ちなみにファントムに近づいていくエミー・クリスの動きも厳かな感じがしていいなあ、といつも思います)
色々ありますがもう一つ気がついた点。クリスの強力な巻き巻きヘア、少し緩和されてないか?という事。あんなにグルングルンしていて、髪型として(サラの髪型なんでしょうが)結構微妙だったので(もうすっかり慣れましたが)、パーマが緩くなって、自然な感じになったのは良かったです。
ダンサーもロイヤル・バレエ団の人とか加わっていたのでしょうか?映画の時も有名なダンサー(ホセ・ティラード)が踊っていたし、きっと上手なダンサーを選んだのかも(眼福)。
2005年映画のダンサー多数出演という事もあって、「Swan Lake」に何度も通った事が懐かしいです。生ホセの踊りを拝めたのは一度だけでしたが素晴らしかったです。
ま、とにかく3回目に行けるように時間を調整してみます★