エリアーデ「世界宗教史」(上、石器時代からエレウシスの密儀まで)を読み始めました。
女神の死体や排泄物とか体液から穀物が誕生した、という古代の伝承は興味深いです。日本の神話にも豊受比売神の体から穀物が生まれる、というのがありました。他の地域にも見られ「ハレヌウェレ型神話」というらしいです。
他にもグノーシスにも出てきた「聖婚」(ヒエロスガモス)や、「死と復活」「再生」「冥界降り」「三神」とか古代の神話にもそういう概念は出てきて、グノーシスの「分離状態からの統合」というのも目新しいものではないのかも、とちょっと思いました。
グノーシスについては一冊くらい本を読んだだけなのですが、似たような考え方は古代からあったのかな?なんて思いました。
「金剛界」と「胎蔵界」というのも男性原理と女性原理、そしてその統合みたいな考えで、グノーシスに一脈通じているのかな、と思いました。グノーシスの宇宙論とか神話とかあるようですが、神話とか苦手は私には高い本を買ってまで追求する気はないです。
でもカタリ派本は買おうと思っています。(「オクシタニア」)
「デミアン」は子供時代に読んだ時は、まあただ読んだだけでしたが、今度読む機会があったらグノーシス視点で読んでみたいです。
そういえばカタリ派ってフランスの異端なのに輪廻転生を信じていたんですよね。
【グノーシス、カタリ派関連本】
佐藤賢一「オクシタニア」
ヘルマン・ヘッセ「デミアン」