The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

井上雄彦

2008年05月31日 | Weblog
漫画家・井上雄彦の展覧会が上野であるようです。
生原画も拝めるらしいです!

いやぁ、興奮しますね。私はスラダンは読んだ事がないのですが「バガバンド」は途中まで読みました。

画力が凄すぎです。イラスト集は何冊か持っています。

高名な普通の画家の絵も好きですが漫画家の絵も大好き。その人の線や雰囲気、味がたまりません。

自宅から上野までは二時間ぐらいかかってしまうのですが、子供達も行く気満々なのできっと行く事になるでしょう。


そういえばパリに行って一番恐かったのは牢獄のコンシェルジェリーではなくてオルセー美術館。

ゴッホの晩年の絵とか見るとやっぱり恐怖です。


ロートレックの描く娼婦も見ていて恐いくらい暗いでした。

ロートレック自身脚が悪く不具者だったのですが、そういう画家の目を通した哀れな娼婦と言うのは憐憫を抱かせるというより、乾いて殺伐として、感傷のない剥き出しの現実が横たわっている感じでした。

鑑賞の対象とは思えないくらいでした。

娼婦の悲しみは見世物じゃないしね。





ありえない設定

2008年05月30日 | Weblog
「ありえない設定アンケート」の結果です。

エリックがマッドサイエンティストとして火薬や軍事技術に通じているのはおかしい「0」
エリックがペルシャ皇帝の命令で政治的暗殺者になるのはおかしい「4」
エリックが幸せな家庭を壊すのはやだ「2」
エリックがホモなのはやだ「2」
エリックは一生童貞がよい「1」
エリックはサド「3」
エリックは実はマゾ「3」


と言う結果になりました。ポチッて下さった方々ありがとうございました!!!!


アンケートって好きです。思わぬ事を知る事が出来ますから(^^)

まず一番上の「マッドサイエンティスト・エリックが・・・」も違和感がなくてよかったです。

「ペルシャ皇帝の命令で・・・」は原作にあったエリックの行動でしたが結構違和感があったようです。ガストン・ルルーの設定なんですけど(^^)


「童貞エリック」も一生童貞でも違和感なし、と思っている方もいらっしゃって心強いです。


「サド・マゾ」については管理人は両方だと思うのですが、「心の傷を思うとサド」というコメントも頂き、納得です。


自分の叶えられない願望に対してはサドでありマゾなのですが、他人に対してはサド・エリックがよい、と思っています。

(思っているだけでそういうキャラを二次創作出来てはいませんが・・・。


そのうち深層心理アンケとかもやってみたいです。


日常

2008年05月29日 | オペラ座二次
小説と言うのは「一人称」で書く場合と「第三者視点」で書く場合があるらしい。

言われて見ればそうだったような・・・・。あんまり気にせず読んでました。


「僕は・・・・」で書くと書きやすい場合も多いです。

でもそうするとあくまでも「僕視点」なので「僕」の見ていない事実については書く事ができません。

「第三者視点」で書くと状況とかは書きやすいのですが心情を表現するのに不向きな事も・・・。


結局、色々な視点で書いてます。




黄色い顔

2008年05月26日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
「スメルジャコフ」はドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」の登場人物。


彼は「・・・すっかり痩せて、黄色い顔をしていた・・・。ひからびた顔は・・・」と書かれています。これは去勢者の特徴なんだそうです。声もキンキンしていたかもしれません。



単に「黄色くて、干からびた」感じが原作エリックだな、という遊びでした。
(原作エリックは声も独特)


このスメルジャコフは分離派教徒で去勢者のようです。
分離派教徒と言うのは堕落したロシア正教を批判するような感じで生まれた正教の一派。結構真面目で近代ロシアの経済的発展にも一役買っているくらいです。


この分離派の中でも最も過激なグループに「鞭身派」「去勢派」などがあります。このグループは文字通り激しく肉欲を唾棄・嫌悪するのが特徴です。


原作エリックにははっきり肉欲があり、そこから察するに去勢者とは言えません。

第一もともと顔面に「火の洗礼」(分離派用語で去勢)を受けている彼はわざわざ去勢などする必要のないのです。



ただ「自分を嫌う女を決して(自ら)ほしがらない」という鞭打つような禁欲(本能的な激しい欲望の絞殺≒精神的去勢≒自分へのサドマゾヒズム)

と「生まれたくなかった」が極端なレベルまで来ると一種分離派教徒じみた「病的なまでの肉欲に対する憎悪」につながってくるのでは・・・・とも思ったりもします。


「生まれたくなかった」はスメルジャコフもよく言っているようです。


エリックがクリスティーヌに「結婚を禁止していた」り「結婚後も修道女のように従え」たり(ダロガ視点)、(司祭のように)金の指輪を授ける場面には「病的な精神性」を私は何となく感じます。

生まれながらにして禁欲を強いられたエリック(強制的運命的去勢者)だからこそクリスティーヌに禁欲の誓いを立てさせる(自分だけの禁欲者・修道女を求める)、というか。まったくのイメージですが・・・。

原作だと二人の関係について「修道女」「沈黙の誓い(禁欲の誓い)」とか宗教的な言葉をよく使うのです。

あえて「王様と乙女」じゃなく・・・。



スメルジャコフが住んでいるのは「ノブゴロド」
エリックの現れたのは「ニージニー・ノブゴロド」


ニージニー・ノブゴロドは事実上、分離派教徒と因縁がある土地。
(エリックがこの地に現れたのはここで19世紀ロシアの最大の定期市があったからです。定期市に伴う『縁日』も当然大規模だったと思われます)


スメルジャコフがユダのように首を括って死ぬ場面や、最後のクリスティーヌの自己犠牲に対してユダを連想させる「木の葉が震えるよう」なエリックの動き・・・


そう言った訳の分らない連想からの命名だったりします。


普通にエリックは「女性と恋愛・結婚(セックス)」したかったのに無理だったというのがオペラ座の怪人になる背景にあった。――というのが正しいのだとは思います。



そういえば記憶に間違いがなければケイ版エリックはバッハが好きでした。バッハは膨大なミサ曲を作りましたから当然信心深いのでしょう。

超俗的で壮麗な美しさがエリックの心を惹いた・・・と言うのはあるような気がします。


ハンドルネーム

2008年05月25日 | Weblog

ハンドルネームは「奈々」と言います。子供の担任の名前が可愛らしかったので頂いたのです。当然本名ではありません。

非常に短く、変換しやすいので気に入っています。


どうでもいい事なのですがこの度改名しました。
新しい名前は「奈々・スメルジャコフ」です。
「うわーーーー、すっごく変!」と思われるでしょうが結構気に入ってます。
超有名長編小説の四男の名前です。


唯一別館の「サイトマスターの名前」の部分だけ修正。
他は面倒なのでそのまま。
別にリンクしてくださっている方は修正などなさらなくいても結構です。
一種の遊び・洒落なので。


更新

2008年05月25日 | オペラ座二次
更新しました。まだまだ貧乏暮らしです。

どうしても悲惨さの繰り返しになるのですが、「アシュラ」「カムイ伝」のレベルで行くとまだまだ感が・・・・。

そういう観点だと「マンハッタンの怪人」の最初のあたりのエリックの悲惨さはかなりリアルかも・・・と思えてくるのです。

読んだ時は「いくらなんでもねぇ・・・」と感じたのですが。




もうすこしで大きな区切りなので、そうしたらリク絵やプレゼント絵、本館の更新をしたいです。


ありえない設定

2008年05月24日 | 「オペラ座の怪人」
についてのアンケートをしています。


「エリックがマッドサイエンティストとして火薬や軍事技術に通じているのはおかしい 」0

意外にも「0」です!!!!個人的に「軍事」が入ってるので「エリックは戦争が嫌い」「人類の行動に感心はない」ですぐさま票が入るかと思っていました。

でも科学技術に通じていると、おのずと軍事にも転用できるから「軍事技術に通じる」結果にもなる・・・と言うのはありえそう、と思っていただけたのかもです。


「エリックがペルシャ皇帝の命令で政治的暗殺者になるのはおかしい 」4

「4」で設問の中でもっとも納得が行かない設定です。
やっぱり「拷問部屋」「奇術」と言うのがペルシャでのイメージなんでしょうか? どうして一票を投じてくださったか理由が知りたいところです。


「エリックが幸せな家庭を壊すのはやだ」 1


やっぱり嫌ですよね・・・。


「エリックがホモなのはやだ」 2


普通のオペラ座ファンの方は嫌ですよね。何をどうしたら「ホモ・エリック」になるのか見当もつかなくても当然だと思います。



まだアンケートは設置しておりますので、「これはありえない」と思いましたらポチッて下さると嬉しいです。





アンケート

2008年05月21日 | 「オペラ座の怪人」

 

アンケートを実施しています。もしよかったらポチッていただけると嬉しいです。


一番知りたいのは「1」について。

元々エリックは創意工夫に富んだ天才と言う設定ですが、科学技術の進歩著しい19世紀で、その最新を行く能力が軍事技術についても秀でていたというのはおかしな設定かな~と混乱しています。

愛国心のないエリックですから戦争そのものには興味はないと思うのですが・・・。


疑問

2008年05月18日 | 「オペラ座の怪人」
一般にエリックは「受け」ですが、どうして「エリック攻め・ラウル受け」「エリック攻め・ナーディル受け」というカップリング/セックス・ファンタジーの需要が極端に少ないのだろうか?

「エリック攻め・ナーディル受け」と言うのはよく考えると自然だし、年齢的にもいい感じなんですが・・・。


「私はエリックになって、ナーディルにいけない事をしたいです!!」と言う人がいたらお話してみたいです。


もしかしたら新境地が開けるかも・・・。


そういえば以前ナーエリの素晴らしい二次創作を読んだ事があります。本当に萌えて感動して読んだのですが、最後の後書きに「エリックのヴィジュアルはバトラー氏で変換してください」と書かれていました。
・・・。

ケイ版風の金髪・細身で空想していたのでちょっとびっくり。



「私は『エリック受け』を想像する時、絶対エリックはバトラー氏です!」と言う人がいたらぜひお話したいです。



(私の思いつく限りでは、『300』のクセルクセス王はそうかもしれない。)


アンケート

2008年05月17日 | オペラ座二次
別館にアンケートを設置してみました。

最近更新が途絶えていますが筆を折ったわけではないので次のエピソードを考えてはいます。

そろそろ大人しい子羊のようではなく悪くなってもらわないと・・・・と当然考えています。

殺人にしても「女を殺す」と言うのにはもの凄い抵抗があるかな、とアンケート実施。割と抵抗がないようです、今のところ。



そ・・・そして更新するすると言っておきながら手付かずの「原作コーナー」、連日拍手があるのにごめんなさい。(><)




色々考えると

2008年05月14日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
原作はともかく、強いて言えば一番私のオペラ座観に近い二次創作ってこれかな?


拷問部屋について構想を練るエリック少年。
原作では自分で好き好んで拷問部屋を造っているような印象を受けます。


ペルシャでエリックはガリガリの細っこい身体で死刑囚と戦っていたりします。そういうところは見ていて良いなあ、と思います。

しぶとくて、健気な印象です。
(内心モップみたいな仮面がどうにかならないかなーとは思います)



あとはフランスのコミック「ルールタビーユ」でしょうか?
やっぱりこのエリックもいかにも憎々しい、卑屈で、ひねくれた感じで心身ともに醜悪に描かれていますが、それでも子供時代に見世物小屋の場面は泣けます。


客の前に出るのを恐がっている――痛ましくて、可哀相です。







新しいタブレット

2008年05月13日 | Weblog
パソコンの調子がおかしい・・・と思ったらタブレットが原因でした。

少々焦りました。何事もなくてよかったです。でも早速新しいタブレットを購入。

でもなんだっていらないソフトがおまけなのか・・・。その分安くして欲しいです。

浮いたお金でサイ(絵のソフト)買うから・・・。子供のパソコンには買って入ってるのでないわけではないけど・・・。

ちょっと落書きです。


THINK OF ME

2008年05月11日 | 「オペラ座の怪人」
「THINK OF ME」はやっぱり素晴らしい。

歌詞だけ読んで勝手に「ファントムの向かって歌いかけてるの」と思うのも良いし、画面を見ながら「まだ見ぬ天使様に歌いかけてるんだわ」とウルウルするのも良いです。

未公開映像のスクリーンテストのエミー・ロッサムを見て「可憐すぎる!清純過ぎる」とクリスティーヌ萌え死にするのはなかなかやまりそうにありません。


MAGDARENE

2008年05月10日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
もしかしたら「マーガリン」は「マグダレン」という名前なのかもしれません。


「マグダラのマリア」は


フランス語では「マリー・マドレーヌ」(エリックがクリスと結婚したいと指名された教会はマグダラのマリアの教会)

英語では「メアリー・マグダレン」」


あの映画はロンドンが舞台なので英語ですから、もしかしたら「マグダレン」(マグダラ、マドレーヌ)と呼んでいるのかもしれません。


色々楽しいお話をありがとうございました。
「ムーラン・ルージュ」もぜひ見たいです。

そのかなえさんのお話も完成したら読んでみたいです(^^)

ではでは