アイスランドの火山噴火でヨーロッパ発着の空の便が大混乱になったが、今日現在ではほとんどの航空会社が運行再開になった模様。ただヨーロッパ各地あるいは日本やアメリカ全土に足止めを食った各国の人々をさばくには数日を要するだろう。火山活動がふたたび活発化する可能性もあるかもしれないし――。
この騒動が起きたときに考えたことは、もし旅行中だったらどうしただろう、ということ。以下、笑い話だが、まず、陸路でローマに行って、そこから帰るという方法を考えたが、これは現実的ではない。おそらくほとんどの人がそう考えるだろうから、航空券が買えるとは思えない。次に、航路でアメリカに渡って、そこから帰るという方法を考えたが、そういう船の便があるかどうかは不明。ならば、シベリア鉄道で???
それはともかく、今はインターネットの時代なので、騒動に巻き込まれた方々が、リアルタイムでブログに書き込んでいる。なかでも面白かったのは(というと、苦労されたご本人には申し訳ないが)、17日にポーランドのクラクフにいて、当日ミュンヘン経由で帰国する予定だった茂木健一郎さんのブログ。その奮闘ぶりが「茂木健一郎 クオリア日記」の4月17日付け「さようなら、チェコおじさん。」に書かれている。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/
これは音楽界にも影響を及ぼすだろうと思って、インターネットをみていたら、東京シティ・フィルの定期演奏会の指揮者が来日できなくなり、ピンチヒッターの登場が告知されていた。その名はマイケル・フランシス。これにはびっくりした。アンネ=ゾフィー・ムターの来日公演に同行している若い指揮者で、24日にグバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲(新しいほう)を指揮する予定の人。がぜん興味がわいてきた。
その演奏会が昨日あった。プログラムはそのまま引き継がれていて、次のとおり。
(1)スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
(2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:有希・マヌエラ・ヤンケ)
(3)ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
最初のスメタナからして、猛スピードで、よく鳴り、汗の吹き出るような演奏。2曲目のチャイコフスキーは、独奏者はまだ学生さんとのことで、今の時点で云々すべきレベルではないが、オーケストラは骨太な演奏。ドヴォルザークは、ルーティンになりがちなこの曲の、真剣勝負の演奏。オーケストラをここまで本気にさせるのは、指揮者の有能さのあらわれだ。最近はこういう演奏を爆演と揶揄するむきもあるかもしれないが、けっしてそれだけの演奏ではなかった。
(2010.4.21.東京オペラシティ・コンサートホール)
この騒動が起きたときに考えたことは、もし旅行中だったらどうしただろう、ということ。以下、笑い話だが、まず、陸路でローマに行って、そこから帰るという方法を考えたが、これは現実的ではない。おそらくほとんどの人がそう考えるだろうから、航空券が買えるとは思えない。次に、航路でアメリカに渡って、そこから帰るという方法を考えたが、そういう船の便があるかどうかは不明。ならば、シベリア鉄道で???
それはともかく、今はインターネットの時代なので、騒動に巻き込まれた方々が、リアルタイムでブログに書き込んでいる。なかでも面白かったのは(というと、苦労されたご本人には申し訳ないが)、17日にポーランドのクラクフにいて、当日ミュンヘン経由で帰国する予定だった茂木健一郎さんのブログ。その奮闘ぶりが「茂木健一郎 クオリア日記」の4月17日付け「さようなら、チェコおじさん。」に書かれている。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/
これは音楽界にも影響を及ぼすだろうと思って、インターネットをみていたら、東京シティ・フィルの定期演奏会の指揮者が来日できなくなり、ピンチヒッターの登場が告知されていた。その名はマイケル・フランシス。これにはびっくりした。アンネ=ゾフィー・ムターの来日公演に同行している若い指揮者で、24日にグバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲(新しいほう)を指揮する予定の人。がぜん興味がわいてきた。
その演奏会が昨日あった。プログラムはそのまま引き継がれていて、次のとおり。
(1)スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
(2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:有希・マヌエラ・ヤンケ)
(3)ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
最初のスメタナからして、猛スピードで、よく鳴り、汗の吹き出るような演奏。2曲目のチャイコフスキーは、独奏者はまだ学生さんとのことで、今の時点で云々すべきレベルではないが、オーケストラは骨太な演奏。ドヴォルザークは、ルーティンになりがちなこの曲の、真剣勝負の演奏。オーケストラをここまで本気にさせるのは、指揮者の有能さのあらわれだ。最近はこういう演奏を爆演と揶揄するむきもあるかもしれないが、けっしてそれだけの演奏ではなかった。
(2010.4.21.東京オペラシティ・コンサートホール)