演劇やまと塾公式ブログ

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17歳の少年の心

2011年12月28日 23時51分33秒 | しんちゃんハウス

 こんばんは、雙田です。

最近「高校生の少年が中学生の女の子をナイフで刺した」というニュースを聞きました。

この少年はその半月後に小2の女の子にもナイフで襲いかかっています。

幸い2人とも怪我で済み、命までは奪われなかったので、本当にほっとしました。

 

この少年は取り調べに対して「動物では飽き足りなくて、人を殺そうと思った」と言って

いるそうです。

私はこれを単に、「頭のおかしい少年が起こした犯罪で特殊なケースだ」と捕らえない方がよいと思っています。

 

この20年くらいの間に、

特定の個人に恨みがある訳でなく「誰でもよいから殺(してみ)たい」という動機の、

こういう殺傷事件がかなり増えているように思われます。

アメリカやその他の国で、よく「銃」の乱射事件がありますが、

それも同じ種類の犯罪だと思います。

 

私は今回の事件を起こした少年の心(脳)の発達の事を考えます。

赤ちゃんの時からの育ちがどうだったのかを考えざるを得ません。

愛がたっぷり与えられ、精神的に安定して、

満ち足りた子供時代を過ごしてこなかったのだろうと思います。

もしかすると、小さい時からゲーム漬けになっていたのではないだろうか...

などと考えてしまいます。

 

人間の心(脳)は「三つ子の魂百までも」とことわざにあるとおり、

数えで3歳、つまり2歳までに原型が出来上がるのだそうです。

この時期に「愛に溢れた親子のコミュニケーションが成立すること」は、

すなわち「子どもが幸福な人生への旅の切符を手に入れること」なのではないか。

 

私は、今回大変な事件を起こしてしまった少年の更生を、心から願います。

そのために親御さんには「少年の子育てのやり直し」をしてもらいたい。

少年に「人間の心」を取り戻させるために、

関係する大人すべてが懸命に努力することが必要です。

でも、私はこの少年の更生の鍵を握るのは「親の必死の思い・彼への愛情」だと確信しています。

 

今回しんちゃんの劇を書くのに、参考資料を読む中で、

私は自分の子育ての至らなさを突きつけられました。

親として子供を愛していても、その愛が子供に伝わらなければ、

子供は愛されているという認識が持てません

 

この少年の場合も何かの理由で、

親御さんとのコミュニケーションが足りなかったのではないかと思われてなりません。