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後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔163〕もう27回になりました、持続する国会議員会館前行動。

2017年12月21日 | 市民運動
  2017年12月19日、連れ合いに誘われて、清瀬の仲間と共に9.19国会前行動に参加してきました。テーマや主催者などは次のとおりです。

■安倍9条改憲を許さない!安倍内閣の退陣を要求する12・19国会議員会館前行動
・日時:12月19日(火)18:30~
・場所:衆議院第2議員会館前を中心に
・主催:安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会
    戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

  2015年9月19日は決して忘れてはいけない日です。日本国憲法で禁じられてきた集団的自衛権を国会で自公政権が強行採決した日ですから。多くの心ある平和を願う人が政府の暴挙に怒り、悲しみ嘆きました。権力よってごり押しされても、黙ってそのまま引き下がるわけにはいきません。「反逆老人」の名が廃ります。
 翌10月19日、大きな安保法反対集会が開かれ反撃ののろしが上げらました。そしてその時に提起されたと記憶しているのですが、毎月19日は、欠かさず国会周辺で抗議の集会を続けようということでした。それがなんと今回で27回目と主催者は言っていました。
 東京の夜は結構寒いですね。しっかり着込んで手袋着用です。風がなかったのが幸いでした。
 6時過ぎに地下鉄永田町の階段を上りました。開始までに少し時間があるので、比較的隊列に加わるのが難しくはありませんでした。道にしつらえた中央演壇の近くのグループに何とか割り込ませてもらいました。時間がたつにつれて、続々と隊列はふくれあがっていきました。演説者から10メートルといったところでしょうか。ユーチューブなどに私が映っているかもしれません。黒いコートの白髪の男を見つけてみてください。

 冒頭のコールを行なった後、国会議員のあいさつがありました。福島みずほ(社会民主党)、伊波洋一(沖縄の風)、福山哲郎(立憲民主党)、小池晃(日本共産党)という人たちですが、手袋しながらのスタンディングですので、メモもとれません。是非ユーチューブで話の内容を確認することをお勧めします。
 続いて、9条壊すな実行委員会の高田健さんが主催者あいさつがあり、その後様々な活動の報告を行なわれました。板橋九条の会、戦争させない八王子市民集会実行委員会の方などでした。
 戦争させない八王子市民集会実行委員会の方は、実に元気な女性でした。次のHPにその話の内容が的確に報告されていました。あの寒いなか、よくこれだけのメモがとれたと感心するしかありません。感謝して引用させていただきます。

〔外出するときは「安倍政権を許さない」一人デモを行ない、これまでに1000人以上の賛同を得ていると述べました。無党派の人たちも歩き始めており、見知らぬ人がカンパをくれることもあるそうです。ポスティングを行ない、駅前ではプラカードを掲げ、電車の中でもポスターを持つようにしているそうです。池袋駅のJRと私鉄の間の通路はお薦めだそうです。バスの運転手にはポスターの持ち込みをやめるように言われたそうですが、表現の自由があると言ってやめなかったとこと、同じバス会社の運転手から賛同を得られたそうです。「安倍政権を許さない」の布製バッグがお薦めだそうです。電話のセールスマンに対しても、年金が減っているし、平和運動に忙しいから買えない、だから野党に投票してほしいと話しているそうです。そして、署名をしてくれた人には署名用紙を渡すようにしているそうです。チラシは10歳でもわかるような短い文章にしているそうです。デモではハンドベルで演奏するなど、楽しいことも企画して頑張っているそうです。〕
               https://ameblo.jp/sai-mido/entry-12337655101.html

 最後に、日本体育大学の清水雅彦さんの話があり、最後にもう一度コールを行ない、集会は終了しました。
 今回の集会には、2500人が参加したことが報告されました。

  このブログの最後にある新聞記事を紹介しておきましょう。塩野七生という人のインタビュー記事です。私はこの人の本を1冊も読んではいませんが。…奇しくも朝日新聞、集会当日の朝刊でした。

「民主主義は一筋に守り抜こうとしても守れない。国会前にデモをかけるだけで機能するような代物ではないのですよ」
「たくさん集まれば良い考えが生まれてくると我々は思っています。朝日新聞もそうでしょう。我々みんなに政治の能力があり判断ができる、そうして民主主義は機能する、という考えは幻想です」

  じゃあ、どうすればいいのよと突っ込みを入れたくなるのですが、その結論は示さないのです。おそらく集会に参加すればすべてが解決するなどと考えている人は皆無でしょう。参加することによって様々な場で闘っている人の息づかいを感じ、民主主義とは何かを考えるのです。
 「どの政体より民主主義はいい。自由を抑圧しないから。」(塩野)と高みの見物を決め込んでいる作家の本を手に取ることはこれからもないと思うのです。