中野笑理子のブログ

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ソロ活

2019年03月14日 | 日記
夜のニュースを見ていて、不思議な気持ちになりました。
ひとりカラオケやひとり焼き肉などはよく見聞きし、実際に自分でもひとり焼き肉は何度か経験がありますが、どうやら今はソロカラオケ、ソロ焼き肉というそうです。

5年間勤めた会社を転職のために辞めた30代の男性、繁忙期のため送別会がなかったとのこと。
まず花屋で花束を購入し、それを持って居酒屋へ向かう男性。
4人テーブルの個室へ入り数人分のドリンクが運ばれてきますが、客はその男性ひとり。
その店の店員が数人やって来て、男性以外のドリンクは、その店の店員が手にして「これからも頑張って下さい」と男性を労います。

この居酒屋のサービス、「ソロ送別会」なんだそうです。
乾杯のあとは、4人テーブルの個室でひとり、料理を食べる男性。
最後に店員による寄せ書きの色紙と、さっき自分で買った花束を受け取り、店員との記念撮影の写真をもらってお会計(音声では3,824円と聞こえました)。

男性はこのサービスについて、思っていた倍以上に良かったと言い、自分にとってソロとは、自分時間をどれだけ楽しめるか、全部自分のタイミングで全て自分で決められるのが快適だと言って満足げにお店を出ていました。

ひとことで「ソロ活」と言っても、ひとりでカラオケや焼き肉に行くのと、自分で自分の送別会を居酒屋の店員によるサービスで行うのとは、かなり大きな違いがあるように思うのです。

ひとりで送別会がしたければカラオケや焼き肉同様、ひとりで飲みに行けば良いだけでは?
と思ったのです。
今まで会ったこともない、そしてその店に行かない限りこの先、会うこともないであろう見ず知らずの店員に「一緒に仕事ができて楽しかったです」とか書いた色紙をもらっても、一緒に仕事してへんし、とは思わないのだろうか。

しかしこの男性のように、このサービスが良いと感じる人もこれからは増えてゆくのかしら。
実際、職場で部署内の人間関係が原因で退職する人に、その部署での送別会というのは酷やなぁと思っていたところに、退職する本人が最後の我慢だと思って出席するという本音を聞いて、いたたまれない気持ちになったこともあります。
すまじきものは宮仕えなり。

数年後、ソロ送別会専門店「送別居酒屋」なんて看板があちこちにあったりするのかなぁ。