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中野笑理子のブログ

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恵方巻きに思う

2019年01月22日 | 日記
スーパーやコンビニで、これでもかと思うほど「恵方巻き」の販促ポップが目につきます。
ニュースで食品ロスの問題が報道されていますが、コンビニ経営者の話では毎年その数は、店が発注数を決めるのではなくノルマがあるのだそうです。

そのお店では去年、家族や親類縁者、アルバイトやその家族、ご近所に頼み込み400本を売るも、今年は1割増の440本が送られてくるとのこと。
もしも今年200本しか売れずに廃棄処分になったと報告しても、調整は聞いてくれず来年また440本送られてきてノルマを達成すればしたで、次の年は更にその1割増の恵方巻きが送られてくる仕組みになっているのだそうです。

食品ロスだけでなくプラスチック問題もあり、もうやめたいと思ってもフランチャイズ経営者の立場は弱く、強制ノルマに毎年頭を悩ましておられるのでした。
その一方では貧困児童のための子ども食堂の呼びかけがあり、廃棄するなら余った恵方巻きを全国の子ども食堂に回せば良いのではと思うのですが、簡単には出来ないことなのでしょうか。

知り合いにも、かつてコンビニをフランチャイズで経営していた人がいましたが、その人は2年でやめて就職しました。
毎年の売上高増加のカラクリのしわ寄せは、こんなに酷い現場の状況にあったとは。
季節の風物詩だと思っていた恵方巻きが、とてつもなく重い食べ物のように感じてしまうのでありました。