猫談義

会社を出て足早に駅へ向かう途中、車道と歩道を仕切る植え込みをキョロキョロ何やら探している人がいたのでふと見ると、それは食堂でよく会う常連さんでありました。

何か落としましたか？
と尋ねると、猫が今日はおりまへんナ、という返事。
そういえば、いつも待っているぴゃーぴゃーの姿が見えません。

ぴゃーぴゃーの話から、周辺の猫情報の話になり、おもむろにスマホを取り出して、写真つきで詳しく教えてくれる常連さん。
ついでにウチの猫、と言って食堂がボランティアでしている保護猫譲渡会で引き取った飼い猫ちゃんの写真も見せてくれます。
本当はこれを見せたかったのか。

野良ちゃんが人に慣れてなついてくれるのは嬉しいけれど、悪さする奴もおるから心配やなぁ、という常連さんの話は猫愛に溢れていて、つい私もスマホを出して靴下ちゃんの写真を披露しました。

次から次へとついつい話が弾んでしまい、どちらからともなく、アッすんません長いこと話してしまって、と右と左に別れて帰りましたが、猫好き同士の会話は何故にこうも弾むのか。
それでも嬉しいひとときでありました。