中野笑理子のブログ

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古本屋台

2018年05月20日 | 日記
今朝の朝刊を読んでいて、思わずワッと歓声をあげてしまった。
ebookjapanの中野晴行さんのコラムとともに、かつて毎週楽しく読んでいたマンガ「古本屋台」が、コミックになって刊行されていたのだ!

「古本屋台」は、文字通り屋台の古本屋さんなのだけれど、なんと1杯100円で焼酎白波のお湯割りが飲めて、一杯やりながら古本を選べるという夢のような本屋さんで、こんな屋台が本当にあったらなァ、と絶対常連になりたいと思う屋台なのです。
優しくも厳しい屋台の親父さんと客の会話がこちらが思っていることを代弁してくれているかのような絶妙のやり取りで、思わずそうそう、そうなのよッ! と何度も相づちをうちながら読んでしまう不思議な魅力の大人のマンガで毎週ウヒヒヒヒと楽しく読んでいました。

「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之さんと弟のイラストレーターである久住卓也さん兄弟によるコミック「古本屋台」。
毎週変わるマンガタイトルの端っこのQ.B.Bの訳も、楽しかった「古本屋台」。
これはもう買うしかないでしょう!

この屋台の品揃えの中には確か、「いやいやえん」もありました。
中川李枝子さんの「いやいやえん」は、初めて読んだ時に幼い心を鷲掴みにされて以来、今も不動のファーストバイブルで、今読んでも心を鷲掴みにされてしまう素敵な本なのです。

そして毎週コラムを書いていた中野晴行氏は、私が一番好きな咄家の桂吉朝師の同級生であることを知ったのも、このコラムでした。
若き日の吉朝師である上田少年の思い出を読んで、心が熱くなったことも思い出しました。

ひとつのコンテンツの中のコラムやマンガが、何かひとつのことに繋がっているような、不思議な縁を感じたものです。
1冊の本の書評から、様々なことを思い出した朝でありました。