カマちゃん、と言ってもソッチ(どっち？)じゃなく、こっちです。
実家へ向かう道の途中、コンクリートの舗道の上で、じっと立っている一匹のカマキリちゃん。
自転車に轢かれやしないかと、気が気ではなかったのですが、つまんで移動させるのも躊躇してしまい。
前にもカマちゃんを移動させようと、後ろからそっと胴体を持ったところ、カマをぐっと後ろに回してザックリやられた経験がありまして。
そんな所にいると危ないヨ、と説得を試みたけれど、カマちゃんはこっちに顔を向けてはくれるもののユラユラ体を揺らすばかりで、どこかへ行く気配もなく。
オスかメスかもわからないカマちゃん、メスだったらこれから産卵もしなくちゃならないだろうに、そんな舗道の真ん中でじっとしているのは危険が危ない！
カマキリの、卵から生まれて無事に成虫になる確率は良くて4%程らしいです。
ということはこのカマちゃんは、その貴重な4%のカマキリということです。
10分間ほど説得を続けたけれど、カマちゃんは動じることなく、後ろ髪を引かれる思いでカマちゃんの強運を信じて、実家へ急いだのでありました。
気をつけるんだゾ！
オマエモナ！
わかりました。