思うがままに

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追憶の切符

2010-08-01 | 映画・ドラマ


2008年


NHKより
ニュースレポーターとして都会で働く女性。
実は赤ん坊の頃に教会の前に捨てられ、孤児として育っていた。
今でも自分を捨てた親にわだかまりを持っているのだが、育ての母であるシスターが亡くなったことで実の親を捜すことになる。
雲南省の雄大な風景をバックにわずかな手がかりをたどっていく女性。
その旅は自分が成長する旅でもあった。
インターネットで評判になった台湾の大学教授のエッセイを下敷きに、「墨攻」の監督ジェイコブ・チャンが脚本・監督。


母親に捨てられて教会で孤児として育ったヒロインのユートン
彼女は、生まれてくる赤ちゃんが障害児であると知りながら産もうとする夫婦をレポートする
レポートを続けながらも、みんなが苦しむと分かっているのに産もうとする夫婦の強い意思が理解できない
生まれてくる赤ちゃんを必死で守ろうとする夫婦の情愛と、自分を捨てた薄情な母を責める気持ちとの葛藤の中、やがて生まれたばかりの赤ちゃんは息を引き取る

そんなおり、育ての親のシスターがユートンに実の母の手掛かりを明かす
それは、赤ん坊の時に包まれていた手染めの布と列車の切符だった
それらを頼りに友人の男性と二人で実の母を探す旅に出る

雲南省の大自然が美しい

やっと手掛かりが掴めたが、その母は既に他界していた
母の遺品の中に自分が育った教会へ辿る列車の切符が一杯!
『毎年の奉仕活動の日に、母は私に会いに来てくれた!』ということに気付く
記念写真の中には青い布切れにくるまれて顔が見えない母の姿
更に、北京行きの切符・・・・それは大学の卒業式に母が訪ねて来てくれた証拠
母は、ユートンが大きくなっていく姿をずっと見守り続けたのだ!
そんな回想シーンが流れる
いつも青い布切れを頭に巻いて横顔すら見せてくれない
幼いユートンをじっと見守る母の姿に私の目から涙が止めどなく流れる
こんなシーンには滅法弱い!
でも こんなシーンは大好き。。。

荒れ狂う河の上をワイヤーロープと滑車で渡るシーン
自分を抱きながら母もこの河を渡ったんだ! と、リュックをしっかり落とさないように抱きながら渡るシーンが ぐっときた

なかなか良い映画だった!

「初恋が来た道」のチャン・ツィイーと良く似たヒロイン
でも、もう少し現実味を帯びた普通の顔立ちの女性だった方がもっとリアルさが増したような気がする


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