思うがままに

Step by Step

鎌倉山と行者道へ

2008-01-13 | 山登り・ハイキング

加西市の普光寺を取り囲むように連なる山々の行者道、そしてその行者道に点在する石仏を巡りながら歩くコースが面白いという情報をネットで見つけた
山歩きと石仏・・・ 石仏という文字につられて鎌倉山・行者道を歩くことにした

過去普光寺を訪れたのは、まだ山歩きに興味がなかった3~4年前のことだった
大分県の普光寺と同じ寺名だったのでぶらっと寄ってみた
大分県の方は、岩肌に彫られたユーモラスで巨大な不動明王と、その両脇に矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の磨崖仏が有名で、学生の頃、竹田から荒城の月で有名な岡城、原尻の滝、そして普光寺まで歩いたことがあった

あの磨崖仏をふと思い出してしまって、この加西の普光寺を訪ねたのだったが、その時は取り留めの無いお寺・・・という印象しか残らなかった
今回は雪が舞い散る中、石仏とご対面しながら歩いた
石仏は歴史的な時間の長さを感じないものだったものの楽しい時間が過ぎた

普光寺の駐車場にハイキングマップがあるとのことなので、先ずそれを貰いに行った
それがこの2枚↓


私はこの↓ルートを歩いた 河内城跡まで行くつもりだったが、風邪気味と右膝が痛み出して鎌倉寺から下山してしまった



妻は今日から友人とソウルへ2泊3日の旅行  駅まで送って行ってそのまま山へ直行
またひとりで山登りできると思うと何故か心が弾む(笑)

普光寺に向かう途中、多分行者道を歩かれるであろうご夫婦とすれ違った
(このあと、このご夫婦と一緒に昼食をとることになった)

9:40 普光寺の駐車場に到着  「行者道」
の立派な案内板が設置されていた

多くの方が紹介されているハイキングコースマップが置いてある小屋(A4キャビネットの中にある)


10:02 河内公民館の駐車場
当日、会合があったため「別の場所に路駐して欲しい」と言われて撮影場所辺りに停めた

10:05 民家の壁に「行者道の始点」の案内板が掛かっていた


10:08 行者道の始点「是より行者道」の石柱


石柱から直ぐのお地蔵さん(これは行者道の石仏ではないようだ)

お地蔵さんの隣には古木に寄生したマンリョウがあった


11:10 登山口の看板 (当日、犬が吼え銃声もしたので高城山での出来事が脳裏をかすめた)


10:12 護摩堂

護摩堂からの眺め (コースマップによると、ここに石仏があったらしいが完全に見落としてしまった)


10:17 愛宕神社


10:18 二行者石仏 (真新しいような石仏を見てちょっとがっくり)


10:24 尾根道から鎌倉山を望む


10:28 不動明王


10:34 普賢菩薩


10:45 弥勒菩薩


普光寺へ向かう途中にすれ違ったご夫婦の声が聞こえだした
奥さんの声が結構通って、ずっと喋りっぱなしのようだ (夫婦水入らずの楽しいハイキング・・・)
すぐ目の前にそのご夫婦が見えて来たので「こんにちは」と声を掛けた ご夫婦も「こんにちは」
ちょっとお話をして「じゃ、お先に失礼します」と前を歩き出した
「若いから早いねぇー」と言われて「そんなに若くは無いんですよー」と振り返って笑いながら答えた
あんなこと言われたら・・・と、ちょっといつもより早めに歩くことになってしまった(笑)
背後にまだお二人の声が聞こえ、やがてその声も聞こえなくなった

11:01 明楽寺への分岐点


11:01 釈迦如来


11:02 鉄塔  みぞれっぽい雨がやがて雪に変った


11:04 普光寺からの合流点


11:12 役行者


11:17 大天井(460.5m 鎌倉山(452.7m)よりこちらの方が高かったことをあとで知った)

大天井からの眺望  雪で視界があまり無い


寒風と雪を身体に受けながら、しばらくここで休憩しているとご夫婦が来られた
また「早いねぇー」と奥さんが言われた  私はただ笑った
「どちらからですか?」と尋ねると「高砂からです」と言われた
高御位山の会話などをしたあと、私はまた先を歩いた

11:33 小天井  ここは眺望がきかない


11:36 役行者


11:43 普光寺元宮への分岐点


11:43 大日如来


11:52 東の覗き下への分岐点
これを下って行かなくても、東の覗きから下へ行くことができる 


11:55 東の覗きの真下にある不動明王
この石仏を探すのに手間取った 案内板が指す方向を見ても無いし・・・
かなり上にあったからちょっと遠ざからないと見られない


不動明王の真上にある東の覗きの案内板
この時、初めて透かし彫りだと知った
「覗き」だから透かし彫りなのか?と思ったが、ルートにある全ての案内板が透かし彫りだった
これなら、文字が剥げてしまうこともないからメンテ不要だ


岩場に座ってしばらく眺望を楽しんだ  何度も雪雲が流れて行った
さあ、ここで昼食をと思った時、ご夫婦もここに到着
山の話などをしながら同じ場所で昼食となった
「こんなとこで食べたら何でも美味しい!家で食べるよりずっといい!」と、このひと時がまるで至福のときのような奥さんの話しぶりに、私も「ホントそうですねぇー」と言った


石仏の話をしていると、私の座っている隣にも「石仏がありますよ」と、教えて下さった
真横にあったとは??全く分からなかった それがこの役行者だった!

ご夫婦の写真を撮らせてもらって、鎌倉山へ向かった
ご主人も奥さんも、ホント、人の良さそうな方だった (また、どこかの山でお会いしましょう!)


12:49 柳峠


12:59 鉄塔
笠形山の方向は雪で見辛いが積雪があるようだ


13:12 孔雀明王


13:18 鎌倉山
360度視界が開けて眺望抜群!  雪雲が切れるまでねばってみたのだが・・・









頂上にある法起菩薩


台座の上には何もなかった!  下に石仏が転がり落ちてしまっていたようだ
私は元の位置に石仏を戻して写真を撮った(風が強いと落ちてしまうんだろうなぁー)


双眼鏡があった お金が要るのか?と思ったが、そのまま見れた!


13:43 西の覗きへの案内板


13:44 西の覗き

右側の岩肌に磨崖仏があるがここからは見えない 左側の岩場からだと見れる

磨崖仏 役行者のようだ

鎌倉寺へ向かう途中、上の磨崖仏を見ようとする人の踏み跡が見えてそれを辿って行ったが、結局見えず!
諦めて鎌倉寺へ向かう途中に「覗き下」の案内板があった (わざわざあんな処を歩かなくてもちゃんとした道があったのだ)

下から見た磨崖仏


14:00 鎌倉寺


もう一度、鎌倉山に戻って河内城跡へのルートを歩く予定だったが、体調が思わしくないのでこのまま下山した

瓦礫の下りが膝に堪えた  ここは登った方が遥かに楽そうだ

14:29 麓に到着
ひとりで歩いているおばあさんとすれ違った
山裾をぐるっと回ってお散歩されているとのことだった (田舎のおばあさんは元気だ!)

登山口近くにある不動明王と役行者  二人並んでの石仏も面白い

登山口の石柱(是より鎌倉山)


14:44 鎌倉山を望む 次に六処神社へ向かった


15:09 普光寺の道標


15:14 河内公民館に到着  出発から約5時間ちょっと

石仏は行者道始点のお地蔵さんを含めると計17体となるようだ (私は護摩堂の石仏を見過ごしてしまった)
これから登られる方、17体の石仏とご対面できますように・・・

遠くから鎌倉山を望む


六処神社の杉

2008-01-13 | 樹木-兵庫/北・東播
鎌倉山から下山したあと、六処神社へ向かって歩いた
(車で走っているとき、ふと左手に大きな杉が見えたので、駐車場所に戻る前にちょっと寄ってみようと思ったからだ)









市指定の「ふるさとの樹」 幹周4.8mと書かれていた






境内から東側に今日登った行者道の山々が見渡せた