平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

日立リヴァーレの悪夢の払拭とアンプ修理

2014-11-16 22:59:11 | バレーボール
 僕は今までに驚くようなことを何度も書いてきましたが、次に書くことは驚愕そのものなので、しっかり記憶に留めて欲しいと思います。

 日付が替わった直後に「日立のHMA-9500Ⅱが直りました」と書いて更新しましたが、今回のアンプ修理には、神による驚愕の目的があったのです。それは、日立リヴァーレの前身である日立佐和バレーボールクラブの悪夢の払拭です。

 日立佐和の時代、二年間で1勝しか上げられずに二部に落ちたことがあります。1勝53敗という悪夢を演出した監督は、今シーズンからコーチに復帰した角田博文氏。ネットでは日立最下位説が流れていますが、その根拠に挙げられるのが角田氏の復帰なのです。

 もちろん、日立リヴァーレの選手も伝説の全敗は知っていると思います。ただでさえ主力選手が抜け、精神的柱だった南桃加が退団し、補強といえば峠を越したベテランばかり。選手が不安になる要素は山ほどありました。そこへ悪夢の全敗監督がコーチで復帰。不安の中で迎えた今日の開幕戦はNECにストレート負け。普通なら掛けるべき声が見つかりませんね。

 しかし、僕はへそ曲がりなので励ますことが出来ます。今日の敗戦は予想通りだったし、負け方も悪かった。でも、これを厄落としとして次に繋げる事が選手には出来ると信じています。その理由は、僕が修理していた日立のパワーアンプHMA-9500Ⅱこそ、その暗黒時代に修理された経歴があったからです。

 このアンプは入力端子基板が割れています。これは事故ではなく、修理屋が勝手にやったことなのです。信じられない修理ですが、大型のターミナル(端子)を無理やり取り付けるために、寸法が合わない基板を真っ二つに割っているのです。何と悲惨な。本当に悲惨という言葉しか出てきません。


入力基板が割られている
修理屋によるこの機種の32~39番めの修理記事と同じ
しかも安物の黄色の小さいコンデンサーが追加されている


 こんな修理をする人は他に居ず、修理屋のサイトに写真が掲載されているので誰にでも分かります。2007年5月~2009年1月の修理記事の写真と一緒ですから。このような乱暴な修理は同じ時期に何台か続けられていますが、2007年5月のHMA-9500Ⅱ修理記事のあと、日立佐和は1勝しか上げられず、僕の入手したであろう2009年1月修理機のシーズンはとうとう全敗してしまいます。悲惨なアンプ修理が呪いとなったみたいに。

 日立リヴァーレの監督や選手は、現在は副部長の菅原総監督が決めてきたと言われています。当然、悪夢の監督も自身が招いたもので、その失敗監督を再度コーチに迎えるのはリスクが大きすぎます。しかし、菅原氏にしてみれば、あの悪夢は監督だけの責任ではなく、選手補強や会社の環境整備を含めた自身の責任でもあったはずです。

 あの悪夢を払拭しないことには往生できない。総監督を退いて副部長という肩書になって、ある意味身軽になって悪夢払拭のリベンジに立ち上がる。だから監督ではなくコーチとして角田氏を招いた。昔風の男気が感じられるというか、チアガールのいない日立には似合っているかもしれません。

 修理したHMA-9500Ⅱはパワーの源であるパワーMOS-FETが三個も壊れていました。しかし、この部品には交換が効かないのです。というのも、このようなデバイスには出力に応じたランクがあり、壊れていたのは優秀なCランク。僕の手持ちは少し劣るDランクしかありません。音質は一緒なのですが、パワー効率がほんの少し劣る程度。

 ここまで書けば、交換したMOS-FETは新加入のベテランに相当すると分かります。岡山から移籍の栗原恵選手。デンソーから移籍の井上奈々朱選手。一年前の加入ですが東レから移籍の和田選手の三人。特に栗原選手は、HMA-9500Ⅱ(1982年発売)がまだ売られていた1984年の生まれです。体がボロボロなのも似ています。

 僕がこのアンプを入手した時はオークションで入札ゼロ。ジャンクなので単独落札です。もうオークション情報は削除されているので書けますが、落札日は7月11日と、栗原選手が岡山に入団した日と同じ。今年の6月に岡山を退団して、日立入団発表は9月でした。日立に入ることも知らなかったし、7月が栗原選手の誕生月とも知りませんでした。全くの偶然に手に入れたアンプを必死に修理していたら、音が出たのが栗原選手の日立デビューの日に重なった。



 栗原選手は寡黙ですが、こんな不思議なことが起こるくらい神様に愛されている選手なのだと思います。今日の試合に同行した読者の中に、栗原選手の出身校のある、山口県に親族のいる人がいます。ケルビムジュニアを作った人です。不死鳥の火の鳥のモデルになったケルビム。栗原選手の不死鳥伝説の幕開けに日立はふさわしい。

 どうか、日立リヴァーレの選手も関係者もファンも、今日の第三セットのように粘り強く前を向いて欲しいと思います。やがて結果は付いてきます。そうでなかったら身を削って修理したアンプが泣いてしまいます。柔らかく繊細で切れがあって大和撫子を具現したような高品位の音。HMA-9500Ⅱは伊達にツーを名前に持っているわけではないのです。悪夢を払拭して蘇る「再生」という意味になるからです。


入力基板は切り替えスイッチ部分を取り除き、偶然にも高級ラムダコンデンサーを取り付けるスペースが出来た




以上、前回の続き
自作した基板にパーツを取り付け

上から
2SA673C/2SC1213C L hFE 137コンプリ R hFE 132コンプリ
1/4W 10kΩ抵抗×2×LR
2SA1029C/2SC458C L hFE 193コンプリ R hFE 190/191コンプリ
1/4W 1kΩ抵抗×2×LR(下段の小さいゴマ粒の方)
2SA1029C/2SC458C L hFE 187/186コンプリ
2SA1029C/2SC2307C R hFE 176コンプリ
(2SC458Cと2SC2307Cは耐圧が30Vと55Vの違いだけ)


    エフライム工房 平御幸

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13 コメント

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Unknown (つむぎ)
2014-11-17 00:13:55
先生こんばんは。
本日は有難うございましたm(_ _)m

今日の試合で栗原選手はいいなあ!と思っていたところなので、生で見たばかりの彼女に関わるお話を聞けて嬉しいのと、5~6年前から連なる縁がケルビム・ジュニアにまで繋がることにびっくりしています。彼女の背番号「11」に繋がるかはわかりませんが。。
第一セットはアレでしたが、第三セットはあと少しだったと思います。今季初試合なので今後に期待&応援します。
改めて、アンプ修理有難うございました!そしてお疲れ様ですm(_ _)m

蛇足:ウチのアンプも日立で、今日の支度BGMは『火の鳥』でした。
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つむぎさんへ (平御幸)
2014-11-17 00:34:13
つむぎさん今晩は。

9500ⅡのⅡは11とも書きますから、栗原選手の11そのものですね。

改めて修理屋サイトの画像を見なおしたら、この基板を割る修理は全敗した2009年1月までやっていたようです。まさに暗黒期の修理です。

火の鳥は一度死ななくてはならないので、今日の負けは仕方ないですね。今日は証人を必要としたから特別です。
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Unknown (スイカ)
2014-11-17 08:28:45
先生、おはようございます。

アンプの修理、本当にお疲れ様でした。
ここまでシンクロしていることに驚きました。
栗原選手は苦労も多く、全日本の活躍もあり、若い選手も励みになると思います。
ベテランでも、周りによい影響を与えられる選手は希有な存在ですね。
今週末は私の地元でも試合がありますので、しっかり応援したいです。
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スイカさんへ (平御幸)
2014-11-17 10:38:39
スイカさんおはようございます。

一度乱暴な修理がされて、それがたった4~5年で再び故障して使い物にならなくなった。それだけ酷いものを修理することは並大抵では出来ません。本当に疲れました。まだ最後のフィニッシュが残っていますけど。

今回は撮影できる場所でなかったので動画はなし。夏より足が悪化している選手が増えていて、練習のし過ぎではないかと思いました。川村小捺がデビュウして得点を上げたのが収穫。全体的に声が出ていなかったのが硬さの現れだと思いました。
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Unknown (ほんと)
2014-11-17 15:38:53
先生こんにちは。
昨日はありがとうございました。

栗原選手に関する知識は殆どありませんでしたが、目を引かれるものがありました。
日立に移籍する前の記事ですが、読んだら一層応援したいという気持ちになりました。
<女子バレー>メグ復活!「引退も考えた」エースが大けが乗り越え新境地へ
http://thepage.jp/detail/20140327-00000001-wordleaf?page=1

割れた基板は、本当に無惨に見えます。
先生は何度も、『アンプというのは、御父・御子イエス・聖霊を象徴する「火・水・風」の火に相当します』とご説明されていますが、アンプの持つパワー、様々な啓示に驚愕しました。
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ほんとさんへ (平御幸)
2014-11-17 16:52:13
ほんとさんこんにちは。

昨日の栗原選手は力んで拾われてしまいましたね。移籍初戦なので無理もないですが、力を抜けば決定率が上がると思います。

NECの選手は「B、B、B」などと大きな声が出ていましたが、日立は声も出ていませんでしたね。それが肝心なところでのミスに繋がったように見えました。

アンプは御父で均衡の柱。古代エジプトで魂を量る天秤を持つのがジャッカルをモデルとしたアヌビス。冥界への使者ですから、火の力がなくなれば死をもたらします。

アンプは中央に置いて左右スピーカーの均衡を保ちます。オーディオマニアが最終的にアンプに力を注ぐのは、やはりアンプの支配力に取り憑かれるからだと思います。

呪いをもたらすアンプ修理があるなら、呪いから解放するアンプ修理もあるはずです。僕がやっているのは魔女の呪縛の魔法を解くことです。物語では素敵な王子様が現れるのですがw
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Unknown (gan_chan)
2014-11-17 22:38:20
先生、こんばんは。
栗原選手というと、メグカナコンビの十代の頃を思い出すのですが、いつの間にかベテランになっていたのですね。
アンプの修理と日立のシンクロには大変驚きました。日立復活につながる精魂込めた修理お疲れ様でした。
自作の基板はハンダの十字架が光っていて神々しいです。
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Unknown (hinoko2)
2014-11-17 23:45:55
先生 こんばんは。

昨日はありがとうございました。
そしてアンプの修理ありがとうございました。
開幕初戦・バレーボール初観戦で応援する方も、力んでしまいました。

新加入の栗原選手は、神様に呼ばれ日立に入団したのですね。アンプの修理に込められた神様の目的に驚くばかりです。
監督・コーチ・選手が一体となって、新しい日立を作っていってほしいです。

また是非応援に行きたいです(`・∀・´)
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gan_chanさんへ (平御幸)
2014-11-17 23:57:14
gan_chanさん今晩は。

昨日は完璧だったのにまた右チャンネルが熱くなりすぎ orz

朝に仕上げようとパワーMOS-FETにグリスを塗って取り付け&入力コンデンサーのハンダし直し

1/4W指定の所に1/2W抵抗が2本付いていた左チャンネル抵抗交換

調整しようとしたら左チャンネルが冷たいまま

調べたら電源のコンデンサーのマイナス側ケーブが断線

危なくコンデンサーをショートさせて壊す所だった orz

左は直ったけど右チャンネルがまだ orz

原因は入力コンデンサーの再ハンダでシャーシーアースとショートしているのかも

ということで、まだまだ苦難は続く orz orz
返信する
hinoko2さんへ (平御幸)
2014-11-18 00:02:29
hinoko2さん今晩は。

たとえ全敗しようとも見捨てないファンは偉いです。ドライな選手は二部落ちとともに他チームに移籍しますが、二部でも頑張っている選手は応援したくなります。

昨日は第一試合の上尾-トヨタ車体戦で疲れたので、日立の試合は第1セットでガソリン切れでした。アンプ修理の疲労が出ましたが、次は体調を整えて応援に行きたいと思います。
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