2014年末の皇后杯の時に書いたのですが、圧倒的な攻撃力を誇るように見える久光は、実は守り重視型の選手が多いという意外な発見。今回は、久光が強い理由をもう少し掘り下げてみます。
どのチームも、編成上で弱いローテーションが必ず出来ます。セッターが前衛に入ると攻撃が1枚足りなくなるし、強力なミドルブロッカーを2枚揃えるのも大変。日立リヴァーレの場合は、パオリーニが前衛で渡邉がレフトの時が表で、この時に得点しないと大変。また、裏のローテーションで連続失点しない事も大切になります。
各セットが始まるとき、王者の久光の場合は、常にセッターの古藤が後衛のライトと決まっています。ローテーション的に前衛の左右が長岡と新鍋ですが、古藤のサーブから始まる場合は、長岡と新鍋がサイドチェンジして、レフト新鍋、ライト長岡になります。これが最強のポジションなのです。
久光の最初のローテーションと実際のポジション
ところが、古藤が守りから入る場合は、レフト長岡とライト新鍋がそのままとなります。サイドチェンジしないのです。その理由は分かりませんが、古藤がトスアップするために移動するので、助走のために下がる長岡と衝突することを避けているからと推量します。
久光の弱いローテーションは、長岡と石井というアタッカーが後ろに下がった時で、セッターの古藤とミドルブロッカーと新鍋の3人が前衛を構成します。ミドルブロッカー以外は高さが足りない。普通なら、相手チームは背の低いレフトの新鍋の頭上を狙います。
久光の最弱ローテーションとレフト新鍋のポジション
しかし、レフト新鍋の真骨頂はここから。ブロックに跳んでワンタッチを狙い、チャンスボールが来ると強烈なクロスを打って来る。守りが良いからフェイントにも対応できる。最近では、東レの新外人テトリのブロードを1枚で止めたのには驚きました。
テトリのブロードを1枚で止めた新鍋選手
同じことを日立リヴァーレの内瀬戸選手や遠井選手にはなかなかできない。2人合わせた分の仕事を1人でやってのける。佐々木選手を入れて攻撃力でカバーするしかない。だから、久光最弱ローテーションのはずが、いつの間にか点を重ねていることすらある。新鍋は本当に恐ろしい子 (*´・ω・)(・ω・`*)ネー
その新鍋選手は7月11日生まれ。何だか日立にもいたような (;・∀・)
新鍋選手と内瀬戸選手はタイプが違う。同じ技巧派でも、内瀬戸選手は一瞬のパワー型に近い。新鍋選手は折れない鋼の日本刀のしなやかさとキレを持っている感じ。内瀬戸選手は兜割りの集中力。タイプが違うのだから、全日本で新鍋選手のポジションに入れようとしてもダメなのです。
エフライム工房 平御幸
どのチームも、編成上で弱いローテーションが必ず出来ます。セッターが前衛に入ると攻撃が1枚足りなくなるし、強力なミドルブロッカーを2枚揃えるのも大変。日立リヴァーレの場合は、パオリーニが前衛で渡邉がレフトの時が表で、この時に得点しないと大変。また、裏のローテーションで連続失点しない事も大切になります。
各セットが始まるとき、王者の久光の場合は、常にセッターの古藤が後衛のライトと決まっています。ローテーション的に前衛の左右が長岡と新鍋ですが、古藤のサーブから始まる場合は、長岡と新鍋がサイドチェンジして、レフト新鍋、ライト長岡になります。これが最強のポジションなのです。
久光の最初のローテーションと実際のポジション
ところが、古藤が守りから入る場合は、レフト長岡とライト新鍋がそのままとなります。サイドチェンジしないのです。その理由は分かりませんが、古藤がトスアップするために移動するので、助走のために下がる長岡と衝突することを避けているからと推量します。
久光の弱いローテーションは、長岡と石井というアタッカーが後ろに下がった時で、セッターの古藤とミドルブロッカーと新鍋の3人が前衛を構成します。ミドルブロッカー以外は高さが足りない。普通なら、相手チームは背の低いレフトの新鍋の頭上を狙います。
久光の最弱ローテーションとレフト新鍋のポジション
しかし、レフト新鍋の真骨頂はここから。ブロックに跳んでワンタッチを狙い、チャンスボールが来ると強烈なクロスを打って来る。守りが良いからフェイントにも対応できる。最近では、東レの新外人テトリのブロードを1枚で止めたのには驚きました。
テトリのブロードを1枚で止めた新鍋選手
同じことを日立リヴァーレの内瀬戸選手や遠井選手にはなかなかできない。2人合わせた分の仕事を1人でやってのける。佐々木選手を入れて攻撃力でカバーするしかない。だから、久光最弱ローテーションのはずが、いつの間にか点を重ねていることすらある。新鍋は本当に恐ろしい子 (*´・ω・)(・ω・`*)ネー
その新鍋選手は7月11日生まれ。何だか日立にもいたような (;・∀・)
新鍋選手と内瀬戸選手はタイプが違う。同じ技巧派でも、内瀬戸選手は一瞬のパワー型に近い。新鍋選手は折れない鋼の日本刀のしなやかさとキレを持っている感じ。内瀬戸選手は兜割りの集中力。タイプが違うのだから、全日本で新鍋選手のポジションに入れようとしてもダメなのです。
エフライム工房 平御幸
久光の強さの解説をありがとうございますm(__)m
弱いローテーションでも、守備でカバーしていると思いました。
新鍋選手は攻撃も上手いですが、守備も恐ろしいのは見過ごしてましたorz
新鍋選手は、久光の中心に思いました。
タイプによって、良い守備位置があるのが分かりました。
久光の最弱ローテーションを日立に当てはめれば、僕が理想のローテーションとした図のひっくり返しだと分かります。
セッターの佐藤美弥さんの次に位置する選手がレフトで強くなければならない。だから、ここに佐々木選手か栗原選手を入れるのが良いのです。
久光はセッター対角のオポジットが長岡ですが、実際は石井選手が肩代わりしています。日立なら、セッター対角が内瀬戸選手なら機能するはずです。
久光のローテーションの解説ありがとうございます。
弱いローテーションでも失点が少なく、得点も重ねることも出来ると戦う相手チームには弱点が無いように見えるのかもしれないですね。
中田監督は選手の強みと弱みを良く把握した上で、最強の布陣で試合に臨んでいるのだなぁと思いました。
日立リヴァーレの選手は個性豊かな才能ある選手が沢山いるので、色々試して最適なポジションで試合に臨んでほしいですね。それぞれの持ち味を生かせたら、多彩な攻撃・守りが出来るチームになるだろうと思いました。
弱点を強さに変える。新鍋選手は魔法使いなのです。火の鳥日本で火炙りにされなければいいですけど (;^ω^)
日立の選手は個性揃いなので、監督の采配よりも現場監督のセッターの配球がモノを言う。内瀬戸選手も佐々木選手も、嵌った時は凄いのだから潜在能力はあります。多彩な攻守のリズムが日立の最大の武器ですね (;・∀・)
久光の強さの理由を、とても興味深く拝見しました。
弱いローテーションでも点をとっていける新鍋選手は本当に強いですね。
新鍋選手の早いスパイクは、来るのが分かっているけど、いつの間にか決まっている印象です。
日立の上尾戦での第2セットだったと思いますが、佐々木選手のうまいリバウンドからの、内瀬戸選手の早い攻撃がとても流れがいい攻撃でした。
こういった長所を生かしたプレーが増えてほしいです。
日立がレベルを上げてくれば久光も更にレベルを上げる。まさに切磋琢磨がリアルで行われています。これが全日本を根底から強くする (・∀・)
日立=常陸は、桓武天皇の子孫である平氏の一族が住み着いて開拓しました。僕も平氏ですが、どちらも平家物語の伊勢平氏とは系統が違います。
平氏は蝶が家紋。蝶のように舞い、蜂のような刺すバレーボールが真骨頂になるはずです (;^ω^)