平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

大艦巨砲時代の終焉

2009-03-30 18:16:42 | Weblog
 世界選手権で銅メダルに輝いた安藤美姫さんは、難度を下げた結果として演技が完璧に近く、演技構成点が上がったと評価されています。実際、8点台が三項目もあることで、一部の真央ファンは妬みに近い感情を示しています。今までとは二人の評価が逆転したのですから感情的になるのは分かりますけど、記事を書いた記者や新聞社まで叩くのは間違いです。

 この記事の真意は、構成を下げないで自滅を続ける真央サイドへの、安藤美姫さんからの間接的なメッセージなのです。怖れないで難度を下げ、プログラム全体の完成度を上げると、自分のように演技構成点がアップすると示したのです。真央サイドも真央ファンも、冷静になって、このメッセージを謙虚に受け止めるべきです。まあ、僕が昨年の10月から言い続けてきたことに屈服する形なので、つまらない自尊心が邪魔するでしょうけど。

 近代戦争の歴史において、巨大戦艦や重戦車はシンボル的な兵器でした。大艦巨砲主義と呼ばれた時代です。しかし、空母を中心とした空中戦により、日本が誇る戦艦大和は戦果を挙げることなく、多くの英霊と共に海底に沈みました。巨大な大砲も飛行機相手には役に立たなかったのです。陸戦でも、最後まで活躍したのは重戦車ではなく、機動性に優れた中戦車や軽戦車の方でした。

 宇宙戦艦ヤマトなど、大艦巨砲は時代を超えて愛され続けます。僕だって、無尽蔵の資金があったら、戦艦大和の完全復元を試みると思います。戦艦としての勇姿ではなく、デザイン的に美しいからです。しかし、このようなロマン主義は実利的ではありません。パンサーなどのドイツの戦車などを見ると、やはりデザイン優先で、実利的にはどうかという趣味性が感じられます。だから好きなんですけどね。

 真央ちゃんのトリプル・アクセルや美姫さんのクォドラプル・サルコウは、軍オタのロマンも掻き立てる大艦巨砲主義の正統派です。しかし、世界は大艦巨砲時代からの脱却を目指しているのです。美しいプロペラ機ではなく、実利的で不格好なジェット機の時代への転換。SLから電車への転換。日本は幾多の転換期を迎えて、そのたびに変身してきたのです。フィギュアスケートも例外ではなく、このいつかは迎える転換期に差し掛かっているのです。それがどの様な政治的な判断であろうとも、転換期に乗り遅れたら負けなのです。

 環境という新たな概念が世界を変えると気が付いたトヨタは、いち早くプリウスを出して環境がビジネスになることを示しました。乗り遅れたアメリカのビッグスリーは潰れる寸前です。トヨタ所属の安藤さんが意識改革に敏だったのは面白いですね。対して、この意識改革に乗り遅れたのが真央ちゃんです。技術的に出来ないのではなく、昔ながらの大艦巨砲主義のロマンを求めた結果です。

 今回の世界選手権の結果を受けて、日本のスケ連もあたふたしているようですが、安藤さんのモロゾフコーチに足を引っ張っていると非難される始末。これは、強化部が選手やコーチとの話し合いをしていない証拠です。会議室で連盟関係者だけが打ち合わせるのではなく、モロゾフコーチや選手なども交えて、意見や批判をすくい上げて活用する努力が必要です。

 大艦巨砲時代というのは、軍部のトップ集団が判断を誤った時代なのです。上意下達の一方通行ではなく、高度なコーディネーターが調節に当たるシステム構築が必要です。例えば、タラソワコーチと真央ちゃんだけではなく、連盟との調整役として、新採点システムに通じた荒川さんなどを積極的に登用するとか、人材の活用が急がれます。

 日本には人材がいないのではなく、有能な人材を活用するシステムが無いのです。無能なのはJOCやスケ連でふんぞり返っている天下り役員であり、彼らの下僕で甘い汁を吸う関連会社の役員達なのです。

 フジテレビの視聴率が14%と悲惨な結果が出たようですが、日本人は韓国選手の活躍など見たくもないのです。しかも、日本人が優勝しても流さない表彰式を延々と馬鹿みたいに流して。このような在日の吸血鬼が巣食う日本は、無能な朝鮮人の影響で人材活用に支障が出ているのです。

 今までのシステムと意識からの脱却。フィギュアスケート界は、掲示板の病的な書き込みを見ると分かりますけど、日本が抱える病巣の象徴でもあるのです。真央ちゃんが率先して意識を変えることで、頑なで愚かな日本人の意識改革に繋がるのです。大艦巨砲主義に別れを告げ、重力から解放されて自由な鳥になりましょう。世界の真央ファンは、そのような軽々としたジャンプが見たいのです。

     エフライム工房 平御幸
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20 コメント

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感想 (鶴と亀)
2009-03-30 20:39:42
拝啓、平御幸先生

 こんばんは、先生それから皆さん。WBCから
世界フィギュアまでお疲れさまでした。
 WBCから世界フィギュアまで先生の連続したブログ更新を読んでみて感じたことは、どのような戦いの
世界であろうとも、またどのような立場に置かれようとも、自らの心にというよりも神の前での素直さ・
謙虚さ・感謝の念が何よりもその者を強くしていく
のだと納得できました。
虚栄・傲慢・意固地さなど、およそ悪魔の好む性癖
こそ人間が陥りやすい罠であり、だからこそ強く神を信じていなければ正しい道を歩むのは困難であると
つくづく思いました。安藤美姫選手は一度絶望の淵へと追いやられ、そこから何かしら光を見いだし素直になれたからこそ、神の御心にかない実質今回のフィギュア女王の栄誉に輝いたと思います。
浅田真央選手のその天賦の才は心に素直さが戻れば
きっといつしか神の祝福に預かる日がくると思います。

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鶴と亀さんへ (平御幸)
2009-03-30 20:57:37
鶴と亀さん今晩は。

夏のモリコロで直感したものは、ほぼ全て当たりました。

僕が誉めた安藤さんは見事に復活。印象に残った小塚君とライザチェクの躍進。印象の薄かった中野さんの不振。外れたのは未来ちゃんだけですが、怪我ですから仕方ありません。

真央ちゃんに感じたオーラの欠如。とうとう取り戻すことなくシーズンを終わりました。しかも、韓国のファイナルで燃え尽きたのですから、やはりどんな手を使ってでもパスすべきでした。そうすれば、日本のポイントが6660という事もなかったのですから。

フジテレビは韓国選手を天使に祝福された選手として、真央ちゃんを悪魔に魅入られた選手として締めくくりました。この反日の姿勢は絶対に許すことが出来ません。神の怒りの葡萄酒は、壮絶な裁きの手によって血と変わるでしょう。
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五輪につながれば (かがやき)
2009-03-31 00:47:35
平御幸先生、今晩は。

グランプリファイナル以降、自分もやや気が抜けた(霊的)応援だったようです。
ここで真央さんも、燃え尽きたんですね。
今更ですがテレビ映像を見て、韓国陣営らは競技大会そのものの買収による(世界選手権での)キムの金メダル演出を、周到に準備していた事がよく分かります。
完全にワン「マン」ショーでしたから。
狭い競技リンク(対3A対策か)といい全てが、キム優勝ありきの(させるための)設定でした。

加えて、今シーズンの(真央さんの)プログラム曲は、商業的広告の影響もあって、真央さんに似合わない月の光と死への舞では、持ち前の太陽のような雰囲気、オーラも陰りこれでは前回のような奇跡、勝利の女神も降りてきません。

今大会はその地の低い(霊的)世界と相まって、過去最も汚れた(虚偽の最高)得点と表彰順位となりました。
コストナーも完全にやる気がありません。それは当然、ISUと会長へのメッセージですね。
真の勝者は、やはり安藤さんです。
悪の眷属、フジテレビも(この悪しき)表彰式に多くの時間を割き、多くの日本人に不愉快な思いをさせました。この大きな負の波動により、いずれ韓国と共に葬られます。日本人の(霊的)本質を甘くみてはいけませんね。
真央さんの4位と相まって、世界的にISUの権威は地に落ちました。
それと、キムは本当に女性でしょうか?男性のような演技、ジャンプに見えますが・・・
多くのまともなフィギュアファンが、この怪しい演技全体に気分を害しているようです。

29日は自分の誕生日で、かえって真央さんの表彰台落ちは、神様の祝福に感じました。所詮今は、悪魔の祭典ですから。
この日のドライブは、春の陽光降り注ぐ中気持ち良く、美しい雪景色と優雅なティータイムで素敵な一日でした。
真央さん気落ちせず頑張って!来期は賢い演技構成で。
経過的に、その世界選手権の勝者は、翌年の冬季五輪の勝者、金メダルにはなれない(勿論、人為的ではなく)ようですし。
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かがやきさんへ (平御幸)
2009-03-31 01:23:33
かがやきさん今晩は。

安藤さんが苦しんだ魔の19才が二人に訪れます。本来なら一年を休む時期に絶対に休めないオリンピックイヤー。故障が心配ですね。

韓国選手は、207点が呪縛となります。もう190点では韓国の人は満足しません。毎回毎回、韓国選手には200点越えが義務となるので、どうするんでしょうかね。というか、何時このことに気が付くのか。気が付いたらプレッシャーで大変です。
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こんにちわ (oyumi)
2009-03-31 03:13:38
はじめてお便りさせて頂きます。
今回の韓国選手の点数の爆あげ、
ロッシェット&チャン。と来年のカナダの
順位はもうこれで行くんだよ、的なお金のにおいがぷんぷんする大人の事情には、
もうどうする事もできないのですか??
このままだと才能ある真央ちゃんが
潰されるか、もしくはワールドみたいに
どこかに魂おいてきたみたいな感じになっちゃうと思います。
サルコーもループも飛べない選手が3A飛ぶ天才と
20点差なんて誰が見てもおかしいです。
ソルトレークの時みたいに
誰か正義のジャッジさんが告白してくれないでしょうか???
でなかったらみんなで署名した抗議文を
送るとかしてもだめなのでしょうか。。。。

真央ちゃんがかわいそうで憤りを感じます。。
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oyumiさんへ (平御幸)
2009-03-31 04:54:17
oyumiさん初めまして。

真央ちゃんは、難度を下げて完成度を上げれば、いつでも楽に200点を超えます。

詰めすぎで余裕の無い構成、自爆、回転不足、スピンとスパイルでのレベルの取りそこね、ジャンプ構成が制限される無駄な3A×2、等々で20点以上も損をしているのです。

特に、余裕の無い構成の駄プロで、演技構成点が5点近くも下げられているのです。プログラムに余裕を持たせ、完成度を上げて、セカンド3Tを欠かさず入れれば210点が望めます。真央サイドは3Aが武器と思っているうちは、韓国サイドの仕掛けた迷路の中にいるのです。3Aなんかなくても、完成度を上げれば楽に勝てますから。3Aは追いつめられて繰り出すのではなく、精神的な優位の時に使うべき武器なのです。使い方が逆なのです。

今回は、韓国サイドがやりすぎたので、キムは207点近くを常に出さなくては評価されません。今は勝ったばかりでホルホルしていますが、一月も立てばスケートから逃げたくなるほどのプレッシャーを感じるはずです。というか、すでに左足が痛かったと言い訳しています。

オリンピックはIOCの監視下にあり、そのために買収が露骨に出来ないので、女子は190点前後で決着すると思います。僕の予想は198点で、安藤美姫さんか長洲未来ちゃんの金メダル。残念ながら、完成度を高める訓練を怠った真央ちゃんは、無理をして自爆するから勝てないと思います。

オリンピックまで、日本選手は死んだふりして、ファイナルや四大陸にも出ない。報道陣に情報公開しない。本番までは武器を隠しておく。そのような余裕が欲しいですね。

繰り返しますが、大砲を抱えて底無し沼にはまっているのが真央サイドなのです。大砲を捨てれば軽くなって死地から抜け出すことが出来ます。抜け出してから大砲を使えばよいのです。
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さっそくありがとうございます。 (oyumi)
2009-03-31 12:17:18
平さんの説明は非常に分かりやすく納得がいきます!! ありがとうございました。
真央ちゃんサイドは平さんがおっしゃるように
難易度を抑えて完成度を上げれば
勝てるとゆうことを分かってないわけないですよね!?
それとも過度なマスコミやファンの期待に
踊らされたり、大人の事情があったりするので
しょうか、、、
タラソワコーチが言ってるように
今シーズンはいろんなことに挑戦していただけ
ならいいのですが、、、
平さんのおっしゃるように
すべての大人の事情を無視し、
アイスショーやいらない試合にはでない、
選手優先の1年にしてあげてほしいです(願)


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oyumiさんへ、タラソワ先生 (oyumi)
2009-03-31 12:36:15
oyumiさんこんにちは。

僕はタラソワ先生を真央ちゃんと正反対と評しています。ラベンダーが発表される前です。

ですから、タラソワ先生のプログラムでは真央らしさが出ません。タラソワ先生のプログラムは「死・氷・凍土・忍耐・苦悩・ウォッカ」という性格なのです。

真央ちゃんの「太陽・光・情熱・若々しさ・溌剌(はつらつ)・笑顔」と完全に反対の極にあります。真央ちゃんは振り付けだけはローリーや別の人にするべきです。

タラソワ先生のコーチとしての資質は大変なものがありますが、曲の趣味や振り付けのゴテゴテ感はむしろマイナスです。今年はタラソワ先生の欠点が真央ちゃんを殺した一年でした。
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Unknown (それいゆ)
2009-03-31 12:44:00
平さまおはようございます!

オーサーが殿堂入りするらしいですね
殿堂入り出来るような要素あったんだ?っていうカンジですw
タラソワが去年殿堂入りしたからでしょうけど

そこの所も考えると色々、仕組みすぎててバレバレ?というか
露骨過ぎて逆に面白いというか不信感与えますねw

昨日2ちゃんねるでサンスポの真央ちゃんのエキシビジョン写真が話題になってました 照明に反射したスワロフスキーが胸元?(少し下)で大きな金色に光ってました 更には虹まで出てました
合成ではないとの事ですし、不思議ですね

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それいゆさんへ (平御幸)
2009-03-31 13:04:38
それいゆさんこんにちは。

真央ちゃんは神様に愛されていますから、担う十字架も大きくて重いのです。この世の王サタンに愛される韓国選手とは正反対です。

虹は神とノアの契約の証し。ソドムとゴモラを訪れた二人の天使は殺されかけました。ロサンゼルスという魔界都市に現れた真央・美姫という二人の天使。本当の希望の光を見たのは、韓国選手ではなくて真央・美姫の二人とそのファンなのです。

僕は真央ちゃんの金メダルはソチと思っていますから、冷静に今回のワールドも眺められるのです。悲観することもないし、絶望することもない、少し考えたら、有利な駒を手に入れたと分かります。真央ちゃんが天使としての自分の役割に気が付いた時、本当の真央が誕生するのです。今はまだヒヨコです。
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