平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

FE88ES-R ミカエル

2013-09-20 20:28:26 | スピーカー工作
 久しぶりにミカエルが完成しました。今回は、今までとは違う組み立てに挑戦。ユニットは最強と言われるFE88ES-Rを使いましたが、蒲郡ミカエルでマッチングは確認済みなので、今回は迷うこと無く使うことが出来ました。



 今回の組み立ては、パーツを組むごとに完全に乾燥させるというもので、バッフル下の長い板などは、音道仕切り板の隅木を接着しただけで反ってきます。今までは、反りが出る前に完成させ、板のストレスはエージングで取り除こうというものでした。今回のように板が反ってから組み立てるのは難度が高く、また板が楽器のように共鳴しやすいのではないかと思います。癖の少ないミカエルだから冒険できるのです。

 組み立てての感想ですが、キャビネットが軽く、楽器的な要素が強く出ています。最初にエヴァンゲリオン・クラシックというタイトルの付いた怪しげなCDをかけたのですが、中身はオムニバスで、アンドレ・ナヴァラのチェロ独奏によるバッハの無伴奏チェロ組曲第1番から始まります。これはワンポイント録音で有名なカリオペからキングレコードがライセンスを受けたもので、カリオペのオリジナルCDは中古でも1万円近くします。手が出ないのでオムニバスでお茶を濁したわけです。

 FE88ES-Rは強力なマグネットのせいか、低音が深々と出てくる傾向があります。ミカエルに取り付けても同じで、スーパーマリンバの32.6Hzはスーパーケルビムよりは出ませんが、それでもFE88ESのミカエルよりは出ています。

 現状では音が軽々と出てくるのに比例して、少しオーバーシュートする音域があります。これはエージングで取れるだろうし、塗装でも抑えられると思います。側板が桐の集成材なので、軽くて響きの良い特性から、どちらかというと小編成のオケやソロ向きですが、録音さえ良ければフルオケでもコーラスでも大丈夫です。

 ようやくスペースができるので、プリアンプの修理やパワーアンプの修理も出来そうです。なお、ミカエルの後ろに写っているシルバーのアンプは、日立のHA-7700というMOS-FETアンプなのですが、回路図も確保して修理予定のままです。プリメインアンプはパーツが多いので、修理するには覚悟というか気力の充実が必要です。今度のミカエルは浦和ミカエルと交代なので、スーパーアリーナのジャパン・オープンに間に合った形です。いよいよ最後のシーズンが始まりますね。

    エフライム工房 平御幸
コメント (5)
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