平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

フルートの名曲~その2.ハーツェルツェトの魔術

2008-09-03 18:39:48 | 芸術
 前回予測したように、韓国の通貨ウォンは順調に暴落し続けています。今日の終値で1148.3ですから2日で24ポイントも下がった事になります。反日の朝鮮企業ヤフーでさえ、通貨危機の憂慮を掲載する始末。これはもう、完全に詰んでいますね。

 という事で、少し安心した(まだ気を抜いてはいませんが)ので、今回は少しばかり官能的なフルートの名曲を紹介します。正しくは曲が官能的なのではなく、この余りにも有名なスタンダードを官能的に演奏するフルート奏者がいるのです。その名は、ウィルベルト・ハーツェルツェト。トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック管弦楽団との共演で、バッハ(J.S.BACH)の管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067を古楽器のフラウト・トラヴェルソを用いて演奏しています。WARNER CLASSICS NEW BEST 50 というエラートの低価格シリーズで販売されているので、今でも手軽に聴く事が出来ます(Erato Disques)。

 さて、管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067は舞曲によって構成された音楽ですが、この中でも第3曲目のサラバンド(Sarabande)は古典的舞曲と評価されています。でも僕は、このサラバンドが一番好きなのです。ゆったりとした美しい旋律を噛みしめると、消耗した神経がいつも慰められるのです。でもここには官能的な表情はありません。

 官能的なのは、一つ前のロンド(Rondeau)という舞曲です。とても短い曲ですが、頭からの4音目が腰が抜ける位に心地良く、これでもかというくらい何度も繰り返されます。この官能的な音は現代的なフルートでは感じませんから、やはり古楽器独特の音色なのだと思います。古楽器はふくよかで暖かい音色ですが、この古楽器アンサンブルの音は特別にその傾向が強いと思います。もっとも、能率の低い(1W入力で91dB以下の音圧)市販のスピーカーで、この官能が表現されるかは疑問ですが。能率が低いということは、小さな音に反応しないという事ですから。

 音とか色という感覚的なものは、正しく認知したり、二次的なイメージを喚起する能力において個人差が大きく、それが嗜好に繋がります。僕はロックで興奮する人種が全く理解できない割に、日本の祭りの太鼓には結構反応します。マーラーやブルックナーの交響曲は退屈でしょうがないけれど、ベートーヴェンの交響曲第3番英雄は頭の中で編曲するほど大好きです。フィギュアスケートを観ていても、選曲に関しては大半がババァ臭くて好きではありません。ニコルさんはクラシックの名曲(ショパンなど)を扱わせると才能を発揮するのですが、ポピュラーなコッペリアなどではイマイチです。これは僕と同じく、根っからの本格派に属しているからです。ニコルさんのこういう性質を理解すれば、依頼すべきプログラムで外す事が無くなるはずです。

 フィギュアスケートを支えるのは大半が中年女性ですから、その好み(過去に気に入ったプログラム)が子供に自己投影されるのでしょう。それから、学校の音楽の時間に習った曲ですね。この二つに偏るので、世間には夥しい名曲があるにもかかわらず、悲劇的にプログラムのバッティングが度々起こるのです。フィギュアスケート関係者は真の名曲を知らない。そう思っている音楽好きがいても不思議ではありません。好きな選手の演技に、別の曲を被せて楽しむファンがいるようですが、僕もその気持ちは分かります。関係者の皆さん、特に機械音痴の女性ファンは、音楽を聴くオーディオくらいはちゃんと揃えましょう。オーディオの名器がオークションやリサイクルショップで馬鹿安く売られて(泣いて)いるのです。芸術的な感性は良い音を聴くことで磨かれるのですから。

 なお10日のFM放送で、ハーツェルツェトとモニカ・ハジェット(Vn)が共演したテレマンの曲が放送されます→バロックの森

     エフライム工房 平御幸
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