平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

生ぬるいダ・ヴィンチ・コード

2006-05-21 09:01:10 | 古代史と聖書
 映画の『ダ・ヴィンチ・コード』が封切られ、テレビでも特集が組まれているようです。でも、個人的には『ダ・ヴィンチ・コード』に期待していません。というのも、イエス・キリストに関しては、もっと凄いタブーが存在する可能性が高いからです。

 『ダ・ヴィンチ・コード』でも用いられている死海文書ですが、新約聖書を補完する資料として注目され、多くの研究家が解読の成果を発表しています。しかし、死海文書で公開されているのは極一部分に過ぎず、大半は秘匿されたままなのです。ですから、公開されている範囲でも大変なのですから、非公開の部分に何が書かれてあるかは想像も付きません。

 さて、死海文書の研究家で最も優れているのはバーバラ・スィーリングという女性です。NHKブックスから『イエスのミステリー』という本が出されていて、この内容は衝撃的なものです。なにしろ、イエスの磔刑の場所はエルサレムではなく、またイエスは死んだのではなく仮死であったなど、驚くべき事が書かれています。しかし、一番驚くのはイエスの結婚と再婚と二人の子供です。この内容に比べると、『ダ・ヴィンチ・コード』のイエス像はまだ生ぬるいと言わざるを得ません。

 バーバラ・スィーリングによると、イエスはマグダラのマリアと結婚し、男の子を得ています。しかし後に離婚し、イエスは若い女性と再婚し、また新たな子供を得ています。バーバラ・スィーリングの考証方法は、聖書のイエスに関する記録は暗号の一種であるペシェルで書かれいると判断し、独自の暗号解読を行ったものです。ペシェルが存在したのか、あるいは解読の方法が適切なのかは判断が難しいのですが、十字架刑の方法なども詳しく調べられており、読んで損はないものだと思います。

 映画の『ダ・ヴィンチ・コード』も『イエスのミステリー』も、カソリックに代表される白人系西方教会のタブーという程度で、本当のイスラエルである日本人にはタブーではありません。イエスの家族も、あるいは12使徒の大半も、西方教会ではなく東方教会に属したのです。彼らが、何時日本にやって来たのかは正確に分かっていませんが、飛鳥説のように十字架が伊勢神宮に保管されているのは間違いないでしょう。イエスに家族があったとしたら、その子孫が末の世である現代に技を行う可能性はあります。しかしそれは、サタンの教会のような方法では人を集めません。現世利益と、お金と、脅し、それから集団ナルシシズムにはくれぐれもご注意を。ちなみに、『ダ・ヴィンチ・コード』のような作品は、ブームが去ってから観た方が冷静に受け止めることが出来ると思います。まっ、僕は全く興味を持っていませんが。
コメント (4)
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