北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

特定用途制限地域

2008年11月13日 | まちづくり
 ヒラフスキー場周辺地区の「特定用途制限地域の指定」の住民説明会が12・13日と2日間に渡って行われました。



 10月に議会の経済建設常任委員会と都市計画審議会に説明が行われていました。
今回、地域住民はもとより町民に対する説明会です。指定される地域の住民の方々には郵便で案内されていたようです。町民には、広報や町ホームページや新聞の行事欄でアナウンスがされていました。昨晩、参加してきたのですが、20人弱の参集で写真でも分るように空席が目立っています。今日は何とか40人ほどが集まったと聞きました。残念ながら、関心が薄いのか、日程が上手くなかったのか、体育館のサブアリーナを会場に用意していた役場としては、肩透かしを食らったようです。
 今年の2月に準都市計画区域に指定された地域に、建築してほしくない建物を特定して、リゾート地域であり閑静な住宅地でもある地域を将来に渡って良好な環境を守っていくためのルール作りの一環であります。
特別に準都市計画区域だけ制限をするというものではなくて、市街地の都市計画区域では、既に用途地域が指定されていて、例えば住宅地域にはキャバレーやダンスホールなどが建てられないという建築物の用途制限がされています。商業地域や工業地域などそれぞれの地域毎に都市機能を集約したまちづくりが行われています。
今回、スキー場周辺が準都市計画区域に指定されましたが、建物の用途制限がまだされていないので、用途的にはキャバレーでもラブホテルでも建設可能なので、それぞれの地区にふさわしい生活環境を守ろうということです。
 地域の分け方は、宿泊や商業施設が建つ集客施設がある観光Ⅰ・Ⅱ地区、田園の中に住宅が点在している田園居住地区、別荘地が建っている観光居住地区、それらと市街地の接点となっている市街地隣接地区の5つのエリアに分かれています。
そして、風俗営業施設、パチンコ店、大きな工場など観光地や別荘地にふさわしくない建物をそれぞれ制限しようというものです。
 一連の説明の後、質疑応答が行われました。
質問の内容を聞くと用途制限には概ね賛同されていて、もっと制限してもいいのではないかというように聞こえました。例えば、「コンテナ」のような仮設物は、地域にふさわしくないので規制をしてほしい。また、条例が施行されるまでの間は、法的な規制が無いので駆け込み建設の心配があるので役場で指導できないか、といった積極的な話もありました。
 2日目には参加できなかったので、どのような意見や質問がでたのか分りませんが、リゾート地にふさわしいまちづくりができるようになればと思います。