北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

中小企業振興基本条例制定勉強会

2012年01月31日 | まちづくり
 平成24年1月31日。倶知安町中小企業センターで「中小企業振興基本条例制定勉強会」が開催されました。



 勉強会に向けて、発表者のリハーサルは結構行っていましたが、
当日の進行については、事前打合せがないままで進められてしまい
戸惑いもありました。検討WGの思いも強すぎたようなきらいがありますが
参加された皆さんの感想はどうでしたでしょうか。

 町内業者を守ることがメインと考えている方もいたようですが、
ただ守るのではなく、育てていくことが大事で自助努力が求められます。
そして、住民自身の立ち位置を理解してもらい、地域内の経済活性化なくして
わが身の経済的裏付けはなく、まちづくりの土台もないのです。
 保護主義と捉えられがちですが、少子高齢化が加速する中で、子供たちが
後を引き継いでくれるような町になっていないと町の未来は見えてきません。

 これから、様々な分野の方々から多様な意見を聞き取りながら、
まちの特色に合った条例(理念)作りが進められて行きます。
マニュアルがあるわけではなく、自主自立の精神で進められていきます。
条例作りが目的ではなく、住民皆さんの共通認識の下に活用されることが
重要だと思います。



中小企業振興基本条例制定勉強会のご案内

2012年01月26日 | まちづくり
来週の火曜日の31日。倶知安町中小企業センターで『倶知安町中小企業振興基本条例(仮称)制定に向けた公開勉強会』が開催されます。時間は晩の18時からです。



 昨年の6月に町内の商工業や農業、観光業者などの団体から人選された「倶知安町中小企業振興基本条例(仮称)策定WG(ワーキンググループ)」が組織(9名)され、条例制定に向けた研修や検討が行なわれてきました。私も建築士設計事務所協会の代表として参加しております。
 
 昭和38年に施行された中小企業基本法が平成11年に大改正されました。
「大企業との格差の是正」を理念としていた旧法が、中小企業を経済発展の担い手として位置付け、経営革新・創業促進・経営基盤強化など自主的努力の個別支援に方向転換したものでした。
 改正から10年、地方分権の進展や多様な地域性など環境の変化と共に全国の企業の中で99.8%を占めている中小企業こそが地域のまちづくりの担い手であり、雇用の受け皿であり、地域社会を形成しているそのものであることから、中小企業の発展なくして地域の発展はないという認識が広がり、各地で中小企業振興基本条例が制定されてきています。
道内を見渡しても帯広市、函館市、釧路市、北広島市の他、下川町、別海町、中標津町などで制定されており、昨年には旭川市、厚岸町、弟子屈町などが新たに制定したそうで、昨年末で全国で58の自治体で基本条例を制定しているそうです。

 わが町にも、これまで「倶知安町中小企業振興条例」「倶知安町企業新興促進条例」「倶知安町企業立地の促進に係る固定資産税の課税免除に関する条例」など中小企業振興に関する条例や補助事業などがありますが、残念ながら系統的で戦略的な施策とはなっていないようです。
 今回、まちづくりの担い手の中心は中小企業であるという視点に立ち、町民の勤め先が中小企業であり、自分の会社が繁栄すれば自分も家族も元気でいれる。町民が元気であれば、町も元気でいれる。そんなまちづくりの指針となる中小企業振興条例を作ることになりました。
中小企業が、住民が、行政がそれぞれの役割を持ち、努力することがまちづくりにつながります。
 この基本条例作りは、行政だけではなく町内の各団体の住民が参画しています。これまでにない試みだと思います。過去に条例ができる前に住民説明や報告といったことは行われてきましたが、条例の目的や理念、条文を考え、作っていく作業を住民と行政が共に行うことはわが町としては初めてのことだと思います。
 今回で2回目の公開勉強会となりますが、多くの方に参加していただければと思います。2月からは、様々な方からの意見聴取が行われ、それを元に素案作りを行い、6月の制定を目指す予定になっています。

議会の諸相と議会改革

2012年01月25日 | まちづくり
2012年1月25日。喜茂別町で羊蹄山麓町村議会正副議長会主催による議員研修会が開催されました。



 講演は、北海道町村議会議長会の勢旗了三事務局長さんで「議会の諸相と議会改革」と題した演題でした。
12月に行われた正副議長会の研修での話を同僚の議員にも聞かせたいとのことで、今回の議員研修になったとのことで、
7ヶ町村から58名の議員と13名の議会事務局の職員合わせて71名の参加でした。

 昨年、道内の100の町村で議会選挙が行われました。その内34町村で無投票であったそうです。
改選議員が1104名で新人議員が240名(21.7%)で平成19年の前回より24名増えたそうですが、新人議員の
割合は減っている傾向だそうです。議員定数の削減(平成7年の定数が2286名なので、半減しています)や議員の
なり手が減少しているのがその要因のようです。平均年齢も61.5歳(平成7年58.6歳)と高齢化が進んでいる
ようでもあります。
 町村の議員定数も10人未満のところが42町村。音威子府村が最小で6名で議会を構成しているそうです。
全国では、沖縄県に5名の議会があるそうです。住民の予算削減の要求などによる議員定数の削減も影響しているようです。
しかし、議員の数が減ることによって、常任委員会の構成が難しくもなっています。定数が10人であれば、5人ずつの
2委員会が限度でしょうか。委員会活動がままならない状況になります。
 地方自治法の改正により議員定数の人口割合に対する定数の上限規定がなくなりました。定数は各自治体の条例で決め
られていますが、その根拠となっていた法がなくなりましたので、条例の定数に対する説明根拠をもつべきとの指摘があ
りました。議員報酬のこともありますが、議会運営上必要な定数があるはずですので、十分議論しておかなければならな
いところです。

 もうすぐ1年になりますが、新人議員もいるので、議会の基本に関することにも言及してくれました。
一般質問のあり方、常任委員会での委員長のリーダーシップ、議会による政策提案など議会のレベルアップに努力して欲
しいとのことです。初心を忘れずにです。

 議会改革については、議会基本条例を最初に作った栗山町の事例を紹介してくれました。議会報告会を始めたことがきっ
かけで、報告会を長く継続していくための条例作りが基本条例に発展したそうです。
まず、行動することが大事のようです。
 わが町の懸案事項でもあります。町長による町政報告(まち懇)とは違う、議会でどの様な議論が行われ、物事が決まった、
といった議会の説明責任を行うことです。ペーパーによる議会だよりや議事録。映像による議会中継。生の声で伝える議会
報告会。様々な方法で町民の皆さんに伝え、意見を聞く、開かれた議会になければと意を強くした研修でした。
 また、本会議終了後、議長による記者会見も情報発信の一つであるとの話もありました。
我が議長も昨年の12月定例会後、副議長、議会運営委員長と3人で新聞記者に行ったようです。
初耳でした。



               鈴木議長による閉会の挨拶


2012年 はたちのつどい

2012年01月08日 | まちづくり
平成24年 倶知安町『はたちのつどい』が文化福祉センターで行われました。





午前中、黙々と降っていた雪も止み、晴れ間が見え出したところで式典が始まりました。
今年の新成人は、男性が74人、女性が68人の計142名だそうです。

教育委員長の式辞の後、成人代表の大川さんが「はたちの誓い」を述べ、
町長をはじめとする来賓の方々の祝辞。
新成人への期待のことばが寄せられています。





希望に溢れた言葉。将来を託する思いで聞きました。
ゆっくり、しっかりと歩んでもらいたいものです。



くっちゃん羊蹄太鼓保存会「鼓流」の皆さんによる激励の太鼓の演奏がありました。
リーダーの鈴木さんより「受けた恩に報いる大人」になって欲しいとのエールが送られました。
鼓流のメンバーも師匠のロクさんから常々言われていた言葉であったそうです。
恩と言う字の中に「大」が入っているので、まさに成人式に相応しい、印象に残る言葉でありました。

また、式典の司会を務め、更には太鼓の演奏にも加わった矢吹館長さんにサプライズがありました。
鼓流の相談役でもある館長は、今年還暦を迎えるそうで、3度目の成人式ということでメンバーから花束が贈られました。(この3月に退職の予定のようです)
恩に報いるという粋な演出をしてくれました。

心温まる成人式でした。 

2012年 消防出初式

2012年01月07日 | まちづくり
平成24年の消防出初式が行われました。
主催は、羊蹄山ろく消防組合、消防本部、倶知安消防署、倶知安消防団です。



午前中に降っていた雪も止み、晴天のもと、消防庁舎前で
国旗掲揚と人員報告並びに観閲が行われました。
皆さん、寒い中、上着も着ず、整列です。



会場を屋内に移し、職員や団員さんの表彰式です。
30年、20年、10年勤続表彰や優良団員表彰。功労表彰など
日頃の活動に対する表彰です。
団員さんは、日常の仕事の他に消防団員として町民の生命・財産などを
守るべく訓練や火災現場への出動など地域を守っていただいております。
感謝、感謝です。

昨年は6件の火災出動があり、その内、2件は団員さんも出動したそうです。
救急車の出動は、645件で1月2月で約30%だそうで、少ない月の3倍に増えているようです。
スキーシーズンで外国の方が多いようです。スキーの怪我には注意して欲しいですね。


今年、1年、あまり活躍しない、穏やかな年でありますように!

2012年 新年交礼会

2012年01月06日 | まちづくり
倶知安町の新年交礼会がホテル第一会館で行われました。



国歌斉唱につづき「倶知安町民の歌」を参加者で斉唱し、会が始まりました。

ちなみに、倶知安町民の歌(松崎昭博作詞、八州秀章作曲)
「くまざさの さわぐ原野に 道拓かれし 我が町倶知安
 先人の苦闘の歩みを 久遠に受け継げば
 新たに燃えさかる 強き力 おお強き力」




 今年も町に功績のあった方々へ感謝状が贈呈されました。
平成23年度の功労者として、
特別功労賞に3名の町議会議員さん、自治功労賞に1名の農業委員さん。
社会功労賞に1名と1社、教育文化功労賞に2名の方、
産業功労賞に1名の方、公益功労賞に5名の方、計14名の方に贈呈されました。
また、叙勲などを授与された6名の方と大臣表彰を受賞された2名の方々が顕彰されました。
これまでの功績に敬意を表しますとともに、これからも町のために尽力願えればと思います。

 来賓でこられた鉢呂代議士から札幌延伸の新幹線と余市-黒松内間の高規格道路の報告がありました。
完成まで長い年月を要するけれどそれらのインフラ整備を想定したまちづくりを
直ぐにでもはじめて、開通と同時に有効に活用するような仕組み作りをしてほしい。
といった話がありました。
新幹線や高速道路ができただけでは、何も始まらないのであって、使われてこその交通網です。
ニセコ・羊蹄の観光や住民の暮らしに密着したものにしていきたいものです。



鈴木議長の気合の入った挨拶で祝宴が始まりました。
皆さん、それぞれ年賀の挨拶を交わし、この一年、元気な年にしたいと念じていたようです。 



夜には、横関建設関連企業グループさんの新年交礼会に参加させていただき、
皆さんと共に1年のスタートを切ることができました。
柏谷社長からは、信頼される企業であるよう社員の皆さんや協力業者さんと力を合わせる旨の決意が述べられました。


さあ。1年が始まります。気を新たに 健康で元気な年にしていきましょう!

2012年 謹賀新年

2012年01月01日 | 暮らし
2012年 明けましておめでとうございます

昨年は大変な年でした。

解決しない問題が山積みです。

でも、陽が昇り、日が沈み。また「あすという日」が来る限り

前を向いて歩いて行かなければ。

今年が良い年でありますように・・・



                 倶知安八幡神社



『継続は力なり』
今年は気持ちを入れ直してブログをキチンと更新していこうと思います。