北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

新年度予算説明

2010年02月24日 | まちづくり
 平成22年度の予算説明が町長よりありました。
会派毎の事前説明で、無会派の2人が最後の説明のようです。
3月8日から定例会が開会されるので、2週間前の議会への説明では、予算要望や協議といったプロセスではなく、一方的に聞くだけで余り意味が無いようにも思えます。予算案は既に印刷を進めているのでしょうし、現段階で修正等できるはずありません。今回は、予算編成方針が事前に分っただけで、その後の予算組みの経過は扉の向こうのままです。
 定例会での議論しかないようです。

 一般会計の予算規模は、前年を0.4%ほど上回っていますが、国の目玉政策の子供手当ての交付金が押し上げているので、実質は前年割れのようです。
 大まかな説明の中で主要な事業で特質すべき点は、所属している経済建設常任委員会で平成20年から訴えていた「住宅リフォーム助成」が大きく動き出そうとしています。21年度に、耐震改修とバリアフリーの助成がスタートしましたが、昨年暮れの定例会でも委員会報告を行い、全てのリフォームに対する助成を要望しており、やっと実を結ぶようです。
 国の住宅エコポイントもスタートしましたので、更にバージョンアップした形で地元の経済活性化につながるものと期待されます。
内容の詳細説明はこれからですが、しっかりとバックアップしていきたいと思います。

太鼓のロクさん

2010年02月22日 | 思い
 羊蹄太鼓の生みの親「太鼓のロクさん」がご逝去されました。


(2003年8月24日銀座数寄屋橋公園:真夏の銀座雪ダルマで演奏)

 突然の悲報にビックリしてしまいました。

 太鼓のロク(高田緑郎)さんが昭和38年に作曲した「羊蹄太鼓」は、倶知安町から羊蹄山へ登り行く様を太鼓の曲に表したものです。登り行く者の喜び、途中嵐に襲われ雷鳴が響き渡る様、そして登頂し太陽が昇り行くイメージを表現し、歓喜に包まれ軽やかに下山していくところを表した曲で、平成9年に倶知安町無形民俗文化財に指定されています。
現在は、ロクさんの弟子である「鼓流(こりゅう、羊蹄太鼓保存会)」のメンバーが、羊蹄太鼓を受け継いで演奏活動を行っています。(詳しくは倶知安風土館で)

 昨年まで20年間銀座で行っていた「真夏の銀座巨大雪ダルマ」のイベントにも、鼓流のメンバーと共に羊蹄太鼓を演奏し、銀座を行き交う人々の足を止め、演奏にくぎ付けにしてくれました。
 また、同時に養護学校へ雪のプレゼントを行っていたときも、学校で子供たちに羊蹄太鼓の演奏を聞かせてくれました。その時の写真を学校の先生が記録し送ってくれたものです。



 羊蹄太鼓の音色と共にロクさんの笑顔は、永遠に受け継がれていくと思います。 合掌

雪トピアフェステバル2010

2010年02月20日 | まちづくり
 今年で22回目となる『雪トピアフェスティバル2010』が巨大雪ダルマステージでの羊蹄太鼓の演奏と共に始まりました。





 会場は例年同様の倶知安町文化福祉センター裏の中央公園ですが、会場のレイアウトが昨年と若干変わって、雪ダルマステージをペイントボール場と入れ替えて屋台村の隣に配置してあります。ゲームスペースも屋台村の前方になったので、観客の皆さんが楽しみやすい感じになり人の溜まりもあり盛り上がりが感じられます。
 開会式の最中から風の付いた雪が降り出し、さすが豪雪の町くっちゃんの雪祭りを演出してくれます。
恒例の「餅まき」は、吹雪の中、餅が宙を舞っています。



 今年の催し物は、3回目となる「鍋大賞コンクール」や「キャラクターショー」にメインイベントの「激走!水面滑走トライアル」の他、室内ではフリーマーケットや芸能鑑賞と文化の体験と盛り沢山の企画が用意されています。
 また、特別企画として、10年ほど前にも行った「雪上ウェディング」が行われます。スイスの教会をモチーフにした雪の教会は、倶知安駐屯地の自衛隊さんが作ってくれました。さっぽろ雪祭りでの雪像部隊のメンバーンの方もいたようです。


      (前日のリハーサル風景)

 子供たちは、雪像に登ったり、ジャンボ滑り台と雪まみれに遊んでいます。これがどさん子なんですね。


 
 午後に用事ができて参加できなかったのですが、大いに盛り上がったようです。



 巨大雪ダルマステージを作った「くっちゃん21雪ダルマの会」のメンバーは、屋台村でも活躍しています。
今年の夏の雪ダルマイベントに向けた資金活動を行っています。

羊蹄山避難小屋

2010年02月20日 | 思い
 2月20日の北海度新聞の朝刊に「羊蹄山避難小屋建替え」が掲載されていました。



 昨年9月に定例議会の一般質問で「急を要す『羊蹄山避難小屋』の建替え!」を問うておりました。
山小屋の管理人さんのブログや町内の登山愛好家の方々から話を聞き、自分でも山登りを始めていたので、とても気になる問題でした。
 質問の内容は、「羊蹄山の避難小屋は、築37年たっており、老朽化が著しく、危険な状態であります。現在、環境省では支笏洞爺国立公園管理計画を作成しており、羊蹄山の避難小屋も含め、関係行政機関と検討を図っていくと書かれておりますが、いつになるかわかりません。年間1万人を超える登山者を迎え、1、000人ほどが宿泊しています。登山者の安全・安心を確保するためにも、避難小屋の修理、あるいは補強、建替えを積極的に国に要請すべきと思いますが、町長のご見解をお聞かせ願います。」という内容でした。
 町長の答弁は、「後志総合開発期成会としましても、これまで北海道や環境省へ避難小屋の再整備に関する要望活動を行ってきたところであります。また、7月には羊蹄山避難小屋整備検討委員会を開き地元としての考え方を後志支庁が中心となって最終取りまとめを行って、何としても環境省の来年度予算に向けた本要望を提出すべく、準備を進めているところであります。避難小屋の現状を考えて、北海道を通じた要望とは別に、地元関係町村として羊蹄山管理保全連絡協議会による環境省への陳情書の提出、また、環境省による建替えには最短でも約3年間を要することが想定されることから、北海道に対しての緊急補強工事の要請、陳情もあわせて検討したいと考えております。」
 町長としては前向きの答弁でしたが、地域の実情をもっと発信しないと動きが鈍いままのような状態でした。

 10月1日に村田道議会議員を先頭に支庁や役場の担当者や倶知安観光協会の鈴木会長さんはじめスタッフ2名の方と共に避難小屋の視察に羊蹄山登山を行いました。
私は、建築士ということもありレーザー水平器などの機材を持って登り、建物の垂直・水平を行ってきました。
 壁は最大100mmほど歪みがあり、床も100mmほどの傾斜があり、歩行禁止の部分もあり、いつ壊れても不思議ではない状況でした。





 その後、村田道議会議員の活動や地元の整備検討委員会と道や国との協議が続けられてきていました。
情報も入ってきていましたが、問題点は避難小屋を新設するとしても現在の半分以下のものになる。トイレは、持ち帰り可能な携帯方式が検討されていました。国の考えと地元の要望とに隔たりがありました。
 国としては、羊蹄山が独立峰なので日帰り登山の小屋というスタンスで、トイレも汲み取りなどのライニングコストの掛からない、登山者自らが携帯トイレで対処する初期投資の掛からない計画を考えているようです。
 地元では、独立峰といっても片道5時間は掛かる山なので宿泊を視野に入れており、現状でも多いときは小屋が満杯で窮屈な状況なのに半分では話にならないということと、トイレ設備も設置しないと携帯トイレをその辺に捨てられては堪ったものではないので、きちんと管理ができる設備にしてほしいといった要望を持っています。

 新聞報道では、「小屋の規模や維持管理費の負担は、今後協議をする」となっているので、問題解決はまだのようで、現状の応急処置と新設の計画といった当初の方針を発表したようです。

 是非、現状に相応し、登山者の安全・安心に繋がる「人に優しい」避難小屋にしてもらいたいものです。

2010,02.20 北海道新聞の朝刊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
羊蹄山避難小屋建て替え 環境省、新年度に基本計画

建て替えが決まった羊蹄山9合目の避難小屋
 環境省は、老朽化して倒壊の恐れがある羊蹄山(1898メートル)の避難小屋を建て替える方針を決めた。新年度に現地調査を行い、基本計画を策定する。一方、現在の小屋を所有・管理する道は、建て替えまでの間の応急措置として、6月ごろに補強工事を行う。
 羊蹄山は支笏洞爺国立公園の一部。2005年に国が国立公園の管理を道から国直轄に移したため、道や倶知安町など後志管内5町村が環境省に建て替えを要望していた。
 環境省は植生への影響や小屋の建設位置などを調査、基本計画をまとめ、11年度以降に実施設計を行って工事に取り掛かる。小屋の規模や完成後の維持管理費の負担については今後、同省と道や町村が協議する。
 一方、道は新しい小屋が完成するまでの登山者の安全を確保するため、現在の小屋の応急補修に乗り出す。
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H22年 第1回臨時会

2010年02月19日 | まちづくり
 平成22年第1回臨時会が開催されました。

 議案は21年度の一般会計と国保会計の補正予算です。
一般会計は、7度目の補正予算となります。国の2次補正の「明日の安心と成長のための緊急経済対策」のひとつである地方支援の交付金「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」活用の事業に関する予算の増額です。
 この交付金は、緊急経済対策の趣旨に沿ったきめ細かなインフラ整備事業を実施できるように国が支援するものです。参考例として、危険な橋梁の補修、景観保全の必要性の高い地域における電線の地中化や都市部の緑化、森林における路網整備などが挙げられています。
 本町には、6千866万円の交付金が予定されており、11事業が計画されています。
道路の修繕と新設で2件、トイレ改修2件、公園施設の修繕1件、観光施設の改修1件、学校施設改修1件、文化施設改修4件となっています。
「きめ細かなインフラ整備」とは、参考例もそうだけど、わが町の事業が合致しているか疑問であるけど(国で認定されたからいいのだろうけど)、緊急経済対策になることには違いないので、良しとしましたが、国の緊急経済対策の時は毎度そうなのだけれど、事業選定過程が役場内だけで行われており、町民の声が如何に反映されているのか不明のまま、時間が無いとのことで決まってしまう。緊急経済対策だから時間は無いのは分るけれど、選定された事業の優先度がはっきりしない。事前に町民なり議会なりとの意見交換ができないものかと何時も思ってしまう。こんなことで、地域主権なんてやっていけるのだろうか。システムを変えるようにもっとプッシュしていかないとダメだ。
本予算でも同様で、議会への説明も本会議の2週間前ほどなので、意見交換にもならず激突という形になってしまう。共に考えることにはならないようである。
 数人の議員から質疑があり、その中でY議員より、積雪寒冷地であり、年度末でもあるので繰越明許(次年度に先延ばし)になるけれど、早期に発注するように強く申し入れがありました。常任委員会でも副町長にお願いしたことであるけれど、年度が変わると補助対象の本予算が優先され、前年度の緊急経済対策であるにもかかわらず、夏頃に発注している事例があります。本末転倒で、前年度の補正予算の事業を発注してから新年度予算の執行に取り掛かるのが、切れ目の無い経済対策の狙いなので、確実に実行してもらいたいものです。

 以上の当初議案の審議に入る前に教育長から行政報告がありました。
中学校の適正配置に関して、統合校を絞り込んだとの報告がありました。統合の時期を平成25年4月を想定しており、今後、PTAや地域への説明を行っていくとのことです。(既に新聞報道されていますが・・・)

 行政報告の後、休憩に入り、議会運営委員会が開かれ、議会としても適正配置に関する調査・審議を行うための「学校適正配置に関する特別委員会」を設置するかどうかの協議に入りました。遅きに失していますが、小学校の議論はまだ進んでいないので、中学校の統合校の検証も含めて議員全員(議長除く)での議論が必要と思います。
しかしながら、他の議員の中には、所管の厚生文教常任委員会があるので、そこに任せるべきだとの意見もあり、議運での提案ができず、本会議場での動議による多数決で特別委員会が設置されました。(ここまでに2時間掛かってしまいました。)
 学校の統廃合に繋がる問題なので、町民の関心も高い案件で、議員同士の協議も充分に行われたほうが、開かれた議論にも繋がると思います。本会議場では、行政Vs議員となるので、議員同士の議論はできません。まして、常任委員会では委員以外発言ができないので、議員同士の議論の場がありません。また、耐震化の時もそうだけれど、時間が無いとのことで押し切る閉鎖的な姿勢があるので、まずは扉が開いたことになります。
 これからの委員会の動きに注目が必要です。

H22 地方議会議員セミナー

2010年02月17日 | まちづくり
 第一法規の「地方議会議員セミナーVol.5」どうする、どうなる、わが町!『民主党連立政権下の地域政策=地域主権政策のゆくえ』に参加してきました。



 講師は、北海道大学公共政策大学院の宮脇淳教授です。教授はH19年から昨年の11月まで内閣府の地方分権改革推進委員会の事務局長を務めていらっしゃったので専門というか最前線にいた方のお話です。
 前半は、これまでの今もまだそうですが中央集権型統治から地方分権への動きの解説です。今は、地方分権から地域主権に軸足を移してきています。そこで、地域とは何を指しているのか。都道府県なのか、基礎自治体の町村なのか。平成の大合併が行われ、町村の数が減ってしまい、町村会が弱体化し、現在では知事会が地方の声となっているようです。
 地域主権が意味することは、町の住民が自分たちの町をどの様にするか、自分たちで考え、切り開いていくこと。積極的な自由を勝ち取ることで、当然、自己責任も付いてまわります。
若い頃、仕送りをもらいながら親を口うるさく思っている時から自立して就職をし自身で働き一人歩きすることに似ているようです。もう親(国)のいうことを聞いていればいいんだとはなりません。
また、全国一律のまちづくりではなく、わが町の身の丈にあった、まちづくりにすることでもあるようです。ただ主権が自分の手元にあるわけなので、最終的な決定を自分で行っていかねばならないので、住民の声を充分に聞きながらも是非を判断する決断力も当然必要となります。
 国の動きとしては、総務省を中心に進んでいるようで、今年の夏の参議院選挙がひとつの分岐点のようです。また、来年の統一地方選挙に向けて地方議会のあり方も検討されていくようなので、まだ見ぬ世界に鳩山丸と共に出航してしまったようです。

 自分たちの町をどの様にしたいか。それにはどうしたらよいか。自分たちで考え、自分たちで行うことができるかどうかのようです。

ハイチ支援

2010年02月16日 | 雑感
 1月12日のハイチ大地震の復興支援「国際連合ハイチ安定化ミッション派遣隊員駐屯地壮行会」に出席してきました。



 20万人以上の死者を出した大地震の被害に遭い困難の最中にあるハイチに、日本の復興支援活動のひとつのPKOとして陸上自衛隊の派遣(ハイチ覇権国際救援隊)が決まり、倶知安駐屯地に所在している第361施設中隊から8名の隊員が参加することになり、壮行会が行われるとのことで、町長や議長をはじめ町議会議員も同席させていただきました。
 TVでの放送でしか情報が分りませんが、想像を絶するような状況のようです。
救援隊の仕事は、瓦礫の撤去や道路補修などのようで、今年の11月いっぱいまでの支援活動のようです。
 ハイチの国民の皆さんの苦悩を少しでも和らげるよう支援をしてもらいたいと思いますが、隊員の皆さんも白銀の世界から出発するのですから、くれぐれも体調には充分留意して活動を行っていただきたいと思います。

小さなまちのこれから

2010年02月15日 | まちづくり
 隣町のニセコ町の第114回まちづくり町民講座に参加してきました。



 ニセコ町民でもないのに、時々、気になる話題の時にお邪魔しています。町民税も納めていないのですが、妻の実家のお墓もあるから許してもらいましょう。
 今回は「小さなまちのこれからを考える~「中央集権」から「地域主権」へ~」と題したテーマで地方自治の大家 大森彌東大名誉教授の講演と片山町長と大森名誉教授のトークセッションというメニューです。
 民主党政権の地域主権室長逢坂代議士の出身地ニセコということもあり、古くからニセコ町と係りを持たれているようで役場の職員にも教え子がいたりと関係の深いようです。私も何度か大きな講演会で話を聞いたことがありました。町民講座ということもあり、分りやすく、笑いを混ぜながらお話してくれました。
小さなまちでデモクラシーは育つのか?から話が始まりました。小さなまちとは、地縁血縁の濃い所で、自由な発言がはばかれてしまう。5千人規模でできるのだろうか。
ニセコは既に逢坂元町長の頃から町民にその意識は育ってきていると思います。ここ暫く、ペースダウンしていたようですが、片山新町長になり、またエンジンが掛かりだしたような気がします。今晩の講座に若い人から熟年層まで多くの町民が参加していたのも、その表れなのでしょう。
 小泉純一郎元首相がこよなく愛したエルヴィス・プレスリーの歌「アイ・ウォント・ユー、アイ・ニード・ユー、アイ・ラブ・ユー」を引き合いに出して、住民が「ニード」していることは住民自らが考え、解決していく、これが自治である。行政が住民の「ニード」を勝手に解釈してまちづくりを進めるのではない。行政任せではなく、住民とともに考え、サポートしていくことが求められている。
地域主権とは、自己責任が求められるので、結構大変だろうと思うけれども、そもそも人生だって同じなので、如何に自立した人生を歩むのかということなんだろうと思った次第です。
 


 久しぶりに片山町長の話を聞きました。町の将来像を見据えた話で、とてもエネルギッシュに感じました。
ニセコ町を「緑の分権改革」路線で考えられており、地域のエネルギーの自給率を高めた町を目指して、地域内で食や人の自給率を高め、農業と経済、観光などを有機的に連携させたまちづくりを考えているようです。そのために予算査定の情報公開など町民とともに取組んでいく仕組みづくりをはじめているようです。また、総務省の「緑の分権改革」事業にも応募しているとのことで、またまたニセコ町に注目が集まりそうです。

 数人の知合いの方々も参加しておりましたが、室蘭の青山市議もわざわざ2時間掛けて参加しておりました。頭の下る思いです。

「魅力ある地域づくり」勉強会

2010年02月09日 | まちづくり
 「国際競争力の高い『魅力ある地域づくり』勉強会」に参加してきました。


 
 北海道開発局の小樽建設部の主催で、サブタイトルが「後志管内における東アジア圏観光客の滞在型観光の推進にむけて」となっておりました。観光業界の方や行政の観光課の方々が対象のようでした。



 勉強会は、お二人の講演です。まず、国際広報メディア観光学院の渡邉浩平先生による「中国の競争力拡大をどう受け止め、活かせばよいのか」という講演です。
 ニセコは、はじめオーストラリアの人たちが口コミでパウダースノーのニセコを外国の方々に広め、コンドミニアムの建設や外国の観光客を集め、スキーシーズンはあたかも海外のような状況でしたが、リーマンショック以降は急ブレーキが掛かったような感じですが、最近は東アジア系の中国人が少しずつ増えてきているようです。また、北京オリンピックや今年の上海万博など上げ潮状態の元気印の中国は、大変魅力的なマーケットです。既に日中の経済関係は、アメリカよりも密度が濃いことが数字で現れています。
 話題の中心は「中国大陸からの集客をどの様に行うのか」ということです。キーワードは『インターネット』のようです。中国でのネットの利用者は、3億8千万人ほどで、優に日本の人口を追い抜いています。ネットからの情報は、新聞やTVよりも遥かに多いそうです。
 ネットを如何に有用なツールとして活用できるかが分かれ目のようです。
 海外旅行ブームは始まったばかりで、08年で1300万人だそうで、映画「非誠勿擾」のロケ地になったオホーツクの斜里町や網走市にも大勢の中国観光客が訪れているそうです。九州での歌謡ショーにも中国や韓国から観に来る時代です。可能性大ということのようです。



 次に、学生時代に北大に留学していた経験を持つ北海道チャイナワークの郎旭輝さんの「中国人が好む北海道」の話は、実際に中国の観光客の添乗員を行っていた経験があり、説得力のあるものでした。
 北海道には、08年に4万8千人弱、09年は約6万人と確実に伸びているようです。来られる富裕層は、45歳以下の若い世代が8割以上だそうです。北海道は、東京・大阪に次いで人気があるようです。しかし、まだ定番の観光地といわれる洞爺湖・登別・富良野・小樽が中心で、10人以上の団体で観光バスをチャーターして移動しているそうです。殆どが買い物旅行のようで、電化製品やブランド物を数十万円購入していくそうです。フランスやイタリアには大勢行っているようです。
しかし、真っ白な雪や直接呑める水道水にも魅力を感じているようです。リピーターとなることにより、観光の質も変わっていくものと思われます。
 これら中国の方々を惹きつけていくには、中国語のガイドや看板など馴染みやすいのが一番で、銀聯カードが使えるなんて最高の条件のようです。
PRも大切で、中国語のHPは勿論、ニセコ単独ではなく、オール北海道、オールジャパンといった地域連帯とともに、ニセコの特徴も忘れずに伝えること、ネットばかりではなく、現地でのプロモーションも重要だそうです。



 そして、何よりも「おもてなしの心」。心が通い合うことが何よりですね。

羊蹄の湯(まっかり温泉)

2010年02月07日 | 温泉
 久しぶりに「まっかり温泉」に入ってきました。



 ニセコや羊蹄山の周辺には、温泉がたくさんあります。
我が家から30分圏内なので、何時でも行けるのですが、何時でも行けるとなると、なかなか行けないものです。でも昨年頃から月に1度は温泉に浸かっています。妻の五十肩もあり今年はもう少し頻度が増えるかもしれません。
 冬期間は若干客足が落ちるようですが、ここはスキーの帰り道に入っていくお客さんもいるようで、そこそこ入っていました。

 泉質は、「ナトリウム塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉」で二つの源泉を混合しているようです。真狩1号#が54℃、2号#が24.2℃となっていました。
効能は、神経痛・筋肉痛・関節痛、五十肩・運動麻痺、関節のこわばり・うちみ・くじき、慢性消化器病・痔疾冷え症、病後の回復・健康増進、慢性皮膚病・動脈硬化症、切り傷・やけど・慢性婦人病、虚弱児童・・・などに良いようです。
 入浴料は、大人500円、小人200円で、月曜日が定休日です。
 露天風呂は、目の前にドンと羊蹄山が見えるので、気分爽快ですが、今回は雪の壁で見ることができませんでした。
 温泉の直ぐ隣に「マッカリーナ」があるので、今度はランチをしながら温泉に入りましょうか。でも、いつも混んでいると聞いているので、トライしたことはありませんでした。



 帰りに真狩の青少年自然公園の入口にある「羊蹄山の湧き水」を汲んできました。何時も大混雑しているのですが、冬は少ないようです。待たずに汲めました。
コーヒーの味もまろやかな味になったような気がします。