北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H24年 社)北海道建築士会 通常総会

2012年03月23日 | まちづくり
平成24年度 社団法人北海道建築士会の第1回理事会と通常総会が開催されました。



 来年1月の一般社団法人化を目指した定款の改正など旧社団法人としての最後の通常総会です。次年度からは代議員制がひかれ、一般会員が参加できる最後の総会でもあります。
 代議員は会員の中から100人に1名程度の割合の定数で選挙で選ぶそうです。現在の正会員数が4541人ですから、45人程度の代議員が選ばれることになりますが、選挙区は作らないようなので会員数が多いところの代議員が増えてしまう危険性もあります。役員である理事も現在は36の支部から最低でも1名以上選ばれて54名の理事がおりますが、次年度からは21名程度になるようです。理事は総会で選ばれるのですが、どの様に選任するのか不明ですが、地方の声が届くような運営を行ってもらいたいものです。
 今回の総会でも、一般会員の意見に耳を傾けるようにという要望もありました。昨年はWEBでのネット中継も行われましたが、今回は行っていませんでした。代議員制を引くのであれば、ネット中継は勿論WEB上での議事録の公開など様々な情報公開が望まれるところです。
住民投票のような会員投票といった仕組みも必要なのかもしれません。

 会員の減少に歯止めが掛からず、会費収入の減少や建築士試験の受講生の減少による建築士試験関係の委託費も減少しており、250万円ほどの減額予算となっています。前年比3%減です。
建築士の定期講習の委託費も受講料が民間より高額なため思うように受講者を集めることができず、収入増とはなっていません。生の講師による講習会を売りにしていますが、受講料の低額のDVD講習との差別化にはなっていないようです。受講義務をクリアすることを求められているのであれば、安いほうがよいに決まっています。当然だと思います。利益を求める民間と違うのですから、安くする努力をしてもらいたいものです。
公より民が安い。公共事業や行政の委託事業にも見られる現象ですが、おかしな現象です。

 理事会で会員の除名が議決されました。
2月末に発覚した室蘭市役所の贈収賄事件の当事者が、建築士会の会員であり、収賄罪で逮捕された役所の人間が、こともあろうに支部の事務局長でもあり、著しく会の名誉を傷つけたことによるものです。北海道新聞には、あたかも建築士会が悪の温床になっているが如き文言も記載されておりました。今回の除名を機に新聞社へ抗議を行うようです。この事件は、個人の倫理観やコンプライアンスの欠如によるもので、決して建築士会に入っていることが原因ではないはずです。数年前の姉歯事件もそうでしたが、一部の人間が与える影響は少なくはありません。法律まで変えてしまいました。

 今年は建築士会創設60周年の年でもあります。還暦を迎えることになります。記念行事は、8月に函館で行われる全道大会(函館・江差大会)に合わせて行われます。
来年の1月には一般社団法人として新たなステージを迎えるわけですから、新たな発想での活動が望まれるところです。

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1 コメント

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総会 (町民)
2012-03-27 13:45:52
久しぶりに高野さんのりりしいお姿拝見しました。
高野体制、これからますます発展するよう応援させていただきます。
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