「地域医療を育てる集いin倶知安」が後志町村地域医療人育成協議会と一般社団法人地域医療教育研究所の主催で開催されました。
100名近くの方が参加されたそうです。
第一部では、紋別の地域医療を育て守る会の世話人である前沢寿治さんによる「オホーツクの医療を守る試み」の報告です。
今年の4月から道立紋別病院が「広域紋別病院」(西紋別の5市町村で運営)となった経緯を通して、地域医療の実態を報告していただきました。
「地域の命は地域で守る」を信念に地域医療を育て守る会が中心になり、自分たちで勉強をし、医師、看護師、住民が共に力を合わせ、住民が医療を守っていく姿を伝えてくれました。
命は医療だけでは100%守れない。守るのは自分たちであり、住民の医療を守る気持ちが大切である。
今まさに始まったばかりで今後の動きに注目していきたいと思いますが、人任せ、医師任せでは、命は守れないということなのだと思います。現状では医師確保など前途は厳しいようですが、医師も同じ人間、機械のように24時間365日休まず働ける訳はなく、医師が人間らしく働ける(医師を守る)町でなけば医療どころか命を守ることもできないのでしょう。
つづいて、京極町国保病院の前沢政治先生より「今、医療に求められること」と題した講演が行われました。
第2部では、「羊蹄山麓の医療をどうする」と題して、厚生病院の矢崎総合診療科医長、羊蹄医師会の三浦くどさん病院院長、京極町の社協の清水事務局長と福島倶知安町長をパネラーとしたパネルディスカッションが行われました。
矢崎医長からは、厚生病院の現状とこれまでの地域の支援について話がありました。行政、議会、病院、新聞など昨年からのそれぞれ正しいと思って行っていることは必ずしも一致団結したものではなく、改善されてきているわけではなく、自転車操業的な危うい状態である。
現在の問題点として、医師不足。冬期間の外国人観光客の救急診療の増大。救急は安全保障であるとの認識不足。経営が優先。などの課題を克服することが大事で、医療は限りある資源であり、その資源を使う権利があるなら守る責任も同時にあり、行政や議会、町民の意識改革が求められているようです。高橋院長が話していたことと同じような意見のようでした。
福島町長からは、これまでの厚生病院に対する支援の概要や地域から産科や婦人科はなくしたくないとの思いや夜間救急センターの公設化について北海道や議会、町民との議論が必要であること。また、赤字に対する支援ではなく、地域に必要な体制のための財政支援などを考えなければならないとの認識が示されました。
病院と行政の思いが上手くかみ合っていないようで、もっと現実的な話し合いが必要なようである。議会や町民ももっと実態を知る必要があるようだ。
今回、主催者の名にもあるように医療人育成が主題で、道内の3医学大学(北大、札医大、旭川医大)から9名の医大生が研修に来ていた。
シンポジウム後、テーブルディスカッションに参加させてもらい、話を聞くことができた。地域での医療のあり方が議論されている中でこれから医師としての進路をどの様に決めていくのか、大学から地方に出かけてきてくれて地方の実態を感じてくれるとありがたい。地域医療に関心を持ってくれるともっと良いのだけれど。
これを機会に町民と先生方と様々な交流を始めなければと思いを新たにしたところです。
100名近くの方が参加されたそうです。
第一部では、紋別の地域医療を育て守る会の世話人である前沢寿治さんによる「オホーツクの医療を守る試み」の報告です。
今年の4月から道立紋別病院が「広域紋別病院」(西紋別の5市町村で運営)となった経緯を通して、地域医療の実態を報告していただきました。
「地域の命は地域で守る」を信念に地域医療を育て守る会が中心になり、自分たちで勉強をし、医師、看護師、住民が共に力を合わせ、住民が医療を守っていく姿を伝えてくれました。
命は医療だけでは100%守れない。守るのは自分たちであり、住民の医療を守る気持ちが大切である。
今まさに始まったばかりで今後の動きに注目していきたいと思いますが、人任せ、医師任せでは、命は守れないということなのだと思います。現状では医師確保など前途は厳しいようですが、医師も同じ人間、機械のように24時間365日休まず働ける訳はなく、医師が人間らしく働ける(医師を守る)町でなけば医療どころか命を守ることもできないのでしょう。
つづいて、京極町国保病院の前沢政治先生より「今、医療に求められること」と題した講演が行われました。
第2部では、「羊蹄山麓の医療をどうする」と題して、厚生病院の矢崎総合診療科医長、羊蹄医師会の三浦くどさん病院院長、京極町の社協の清水事務局長と福島倶知安町長をパネラーとしたパネルディスカッションが行われました。
矢崎医長からは、厚生病院の現状とこれまでの地域の支援について話がありました。行政、議会、病院、新聞など昨年からのそれぞれ正しいと思って行っていることは必ずしも一致団結したものではなく、改善されてきているわけではなく、自転車操業的な危うい状態である。
現在の問題点として、医師不足。冬期間の外国人観光客の救急診療の増大。救急は安全保障であるとの認識不足。経営が優先。などの課題を克服することが大事で、医療は限りある資源であり、その資源を使う権利があるなら守る責任も同時にあり、行政や議会、町民の意識改革が求められているようです。高橋院長が話していたことと同じような意見のようでした。
福島町長からは、これまでの厚生病院に対する支援の概要や地域から産科や婦人科はなくしたくないとの思いや夜間救急センターの公設化について北海道や議会、町民との議論が必要であること。また、赤字に対する支援ではなく、地域に必要な体制のための財政支援などを考えなければならないとの認識が示されました。
病院と行政の思いが上手くかみ合っていないようで、もっと現実的な話し合いが必要なようである。議会や町民ももっと実態を知る必要があるようだ。
今回、主催者の名にもあるように医療人育成が主題で、道内の3医学大学(北大、札医大、旭川医大)から9名の医大生が研修に来ていた。
シンポジウム後、テーブルディスカッションに参加させてもらい、話を聞くことができた。地域での医療のあり方が議論されている中でこれから医師としての進路をどの様に決めていくのか、大学から地方に出かけてきてくれて地方の実態を感じてくれるとありがたい。地域医療に関心を持ってくれるともっと良いのだけれど。
これを機会に町民と先生方と様々な交流を始めなければと思いを新たにしたところです。