北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

ぽてぷりん

2007年10月26日 | まちづくり
毎週木曜日は、「まちの駅」で倶知安農業高等学校の生徒さんによる農産物販売が行われています。



人気商品の「ぽてぷりん」を買うことができました。
男爵いもから作ったポテトペーストでできています。
トロトロに軟らかく、一見普通のプリンのようですが、食べるとポテトの味がします。
くっちゃんの名産品になってもらいたいものです。


第6回臨時議会

2007年10月25日 | まちづくり
 第6回臨時議会が招集されました。
議案は、除排雪費の増額に伴う補正予算と町道除排雪に関する陳情と小児科医療確保に関する要望決議の3件です。

 除排雪の増額は、町道除雪路線3ヶ所の延長860mとヒラフスキー場山田地区の排雪回数を増やす2点に因ります。町道の除雪は、今まで除雪を行っていなかったところに利用者が増えたことによる延長です。町としては、町道の管理という観点から全ての町道の除雪を行うことを基本としています。しかし、利用者がいない部分の除雪は経済性の観点から行っていなかったということです。また、ヒラフスキー場の山田地区は、外資によるコンドミニアムの建設ラッシュに伴って、道路の雪を一時堆雪していた空き地がなくなり、排雪を増やすことでしか雪の管理ができないと予想されるので排雪回数を増やすことにしたとのことです。
 臨時会の前に、経済建設常任委員会でこの案件に関しての説明や質疑が行われています。また、住民も含む雪対策委員会でも、説明がされていました。委員会では、除雪路線の延長の1ヶ所に関して、1つの企業が立地したことに対して除雪区間を延長するのは如何なものかと言った意見もありましたが、本来、1年中使えるのが町道であり、今まで地先の利用者がいないので、経済性の観点で除雪を行ってきていなかっただけで除雪管理を行うのが町としての義務であると思います。企業がだめで個人住宅なら良いのかといった議論も生じます。基本は、安全に利用できる町道の管理を行うのが町の役目だと思うのです。
 臨時会では、質疑等もなく可決されました。

 除雪に関する陳情は、町内会から出されています。町内会にある町道の除雪で、役場が発注して除雪している道路と町内会が町の補助金を使いながら業者に委託して除雪している道路での対応に不均衡があるので是正して欲しいという内容です。
本来、町道は全て役場が管理して除雪をしているはずです。私道については、地区住民が行っているので、町道ではないから役場で管理をしていないと思います。また、私道が町道になれないのなら、それなりの理由があるはずなので、その辺も含めて確認しなければなりません。
この陳情については、担当の経済建設常任委員会に付託されました。

 小児科医療確保に関する要望は、担当の厚生文教常任委員会から議会の決議を受け、関係者への陳情を行うことを目的としています。地域医療の集約化が進められている中で、後志管内の厚生病院が産科医療の地域病院としての目途が何とかたちつつあるけれど、連携しなければならない小児医療が小樽協会病院に重点化されようとしています。産科と小児科は一対のものなので、切り離されてしまうと産科の存在も危なくなります。それに、後志の端にある小樽に行くのに2時間も掛かる、そこにしか病院がなければ緊急時にはとても対応しきれないと思います。地方には、子供はいなくてもいいといった政策です。何とか、地域で安心して子育てができる環境を作っていかなければなりません。
 臨時会で全会一致で要望決議がなされ、26日には、議長はじめ厚生文教委員会の町議さんが代表して北海道や厚生連に陳情に行く予定になっています。

 1日限りの臨時会でしたが、無事終了しました。
その後、広域行政特別委員会と経済建設常任委員会が開催されました。

黒松内中学校エコ改修

2007年10月24日 | 匠の知恵
北海道建築士会の後志管内の5つの支部(小樽・余市・古平・岩内・後志)のブロック会議が行われました。
今年は、我が後志支部が幹事となっての開催です。
会議に先立ち、管内の「黒松内町立中学校」のエコ改修の視察を行いました。



文部科学省と環境省の補助を活用したエコ改修で全国で10地域、北海道で最初の取り組みです。05年から事業が始まり、大学の教授や建築設計事務所、建設会社、役場や町民によるエコ改修の検討会が何度も開催され、中学校の環境調査(光・熱・風など)や自然エネルギーの活用、省エネ、快適な学習環境などの勉強会を繰り返し、生徒や先生、地域住民に対する環境教育プログラムの検討なども行われたようです。
実施設計は、検討会に参加したメンバーによるプロポーザルで決めたそうです。
今年の3月に校舎が完成し、現在は体育館と外構工事が行われています。



53年に建設された旧校舎の南北を残して中間部分の屋根や床を解体し、ガラス屋根を新たに設置して「光のみち」という廊下であり、ロビーであり、多目的ホールである空間を創り、明るく開放的な校舎が出来上がっています。
外断熱や樹脂サッシュ、床暖房など最先端の北方型の技術を採用しています。
建物内部は、ブナのフローリング以外は白で統一されており、自然の明かりと相まって更に明るく感じさせてくれています。



教頭先生の話では、生徒たちは環境に対する関心も然ることながら、明るくなったように感じられるそうです。そして、社会学習では、建設会社への訪問など建築に興味を持つ生徒が増えたとうれしい報告をしてくれました。
検討会での勉強は勿論ですが、目の前で設計や工事が行われ、完成した校舎での学校生活といった体験が身に付く貴重な経験ができたことと思います。
素晴らしいことです。

施設見学

2007年10月23日 | まちづくり
厚生文教常任委員会の町内所管施設見学にオブザーバー参加させてもらいました。



2回目の参加で、保育所や福祉施設、清掃センターなどの環境施設の見学です。
3っある保育所は、昭和45年から52年に建設されたもので相当古いですが、子供たちは元気に遊んでいました。
子育て支援センターは、担当の方がいろんなものを工夫しながら作り、利用者も増えているようです。
9つある地域会館も殆どが昭和の建物で、総じて古い建物が多くあります。なかなか改築できる状況にはないけれど、小まめな修繕を行い、できるだけ良い環境で利用できるといいのですが・・。でも、安全で安心のできる施設でなければなりません。



保険福祉会館は、保健福祉事業が増えるに伴い手狭になり、事務室の一部がはみ出してホールまで利用しています。
各部署とも、厳しい環境で仕事をしているのが、よく分った視察でした。

食と農を考えるフォーラム

2007年10月20日 | まちづくり
南幌町で「食と農を考えるフォーラム」が開催されました。



グリーンシード21の定期勉強会でもあるのですが、南幌町の食と農を考える実行委員会が主催です。実行委員会は、グリーンシード21の会員が中心になって運営しているようです。
「食と農からまちづくりを共に考えよう」をテーマにして、前北海道副知事であった麻田信二酪農学園理事長さんが「食の安全と地域農業を考える」と題して基調講演を行ってくれました。
 日本の食料自給率は40%程度で、農家も減少傾向で高齢化が進んでいる。北海道などでは大規模農家が増えており、政府の農業政策も大規模優遇でいいように思えるが、小さな農家は益々減少し、日豪EPAが締結されると日本の大規模農家が問題にならないくらいに攻められるので、日本の大規模農家も淘汰され、自給率は更に減退し、農家への影響は計り知れないようです。日本の農業が衰退すると、田園が荒廃し、環境悪化にもつながるのです。
 雪印、不二家、ミートホープ、白い恋人、赤福など食料品の偽装問題が明るみになる中、消費者は益々食の安全・安心を求めています。農業も同じで化学肥料や農薬を使わない有機農業や有畜循環農業が注目されており、日本農業の進むべき方向のようです。



地元の有機農業実践者や長沼の産直販売の夢きららの代表、新鮮野菜のレストラン「クレス」のオーナー、有機農業協同組合の小路代表や札幌消費者協会の会長さんによるパネルディスカッションでは、それぞれの活動の紹介や思いを語ってくれましたが、「食の安全や安心が第一」が共通の考えでした。生産者は勿論のこと、消費者も安全・安心を支えることが大切で、共にあるべきです。
特に小路さんが説いた「大多数の普通の農家がやっていけることを考えるべきである」というのが大切なことだと思います。

西尾まさきコンサート

2007年10月17日 | 楽しみ
今宵は、小川原脩美術館で「西尾まさき」ギター弾き語りコンサート。
今回で2回目だそうな。
久しぶりの生のコンサートを聴く。



この美術館は、絵画の展示だけではなく、コンサートやフリーマーケットなんかも開催している。つい先月は、結婚式までやってました。
芸術の秋。
ちょっと早めに入場して、絵を見せてもらってからのコンサートでした。
西尾まさきさんは全然知らなくて、久しぶりにプロの音楽を聴こうとやってきたのでした。プロフィールを見ると、同世代の方でお客さんも年配者の方が多いですね。
一番に入場したので、リハーサルをやっていたのか、「こんばんわ」なんて、声を掛けられたりして。「緊張する」なんて、仰ってました。
いよいよ、開演です。
生ギターに生声。マイクがないのに、美術館中に響き渡る迫力のある声。
フォーク、ブルース、バラード、詩も歌も良いし、ギターテクニックもすごい。
堀内孝雄と松山千春をたしたような感じ。
2時間にわたる熱演。久々に学生時代を感じさせてもらいました。



帰りに、ラストに歌った「男達へのバラード」のCDを買い。サインまでいただいちゃいました。
今月いっぱい北海道中でコンサートのようです。

風に吹かれて時代は変わる
まるで転がる石のように
Like A Rolling Stone




紅葉のニセコ

2007年10月14日 | 景色
今朝、羊蹄山の雪が結構下まで降りてきていた。ニセコも薄っすらと白くなっていた。
天気予報では雨模様であったが、ニセコの山に雲が掛かっていないので、「神仙沼」に紅葉を見に行くことにした。



パノラマラインの登山口の駐車場は、ガードマンさんや警察官も出動していて満車状態。観光バスも3台ほど停まっている。何とか駐車することが出来た。
風もあり、結構寒い。
登山靴にヤッケと準備万端で来たけれど、観光客やアベックの格好は軽装スタイル。中には、スカートに生足もいる。
アジア系の外人さんも来ている。「神仙沼」も観光コースになっているんだと驚いてしまう。



生憎曇り空なので、紅葉のコントラストがでていないけど、ナナカマドやモミジの赤が映えている。



ちょっと足を伸ばして「長沼」にも行ってみた。
奥には「チセヌプリ」も見えて、その向こうが雪秩父になっている。
次回挑戦してみよう。


湯布院

2007年10月06日 | まちづくり
観光地として人気名ンバーワンの「湯布院」
建築設計事務所協会の全国大会(大分)に参加するきっかけにもなってたところで、どんなまちづくりを展開しているのか興味があった。



別府から日田往還の山道を行くルートで湯布院に向かった。
狭霧台展望台では、牛喰い絶叫大会(昭和51年から続いているようだ)の準備が行われていた。
展望台からは、田園風景が望められた。これが、湯布院か。

街は、車では移動しづらいと聞いていたので、金鱗湖の近くの駐車場に車を止めて街を歩くことにした。



小路は、人、人、人でごった返している。
お土産屋さんや屋台風のお店などがひしめいて、更に若者がいっぱい歩いている。
温泉と田園の静かな町と思っていたんだけど・・・・。
予想外の風景にビックリ。

教えてもらっていた美術館に行く。



「末田美術館」は、京都駅などを設計した原広司+アトリエ・ファイの初期の設計作品。黒い板壁の木造2階建て。昭和56年竣工の建物だけど、古さを感じさせない。ここは、アトリエ兼個人の美術館で、ご夫婦とも芸術家だそうで、屋外に展示されている作品は、建物の中から窓を額縁のようにしても見ることができる。
屋外は、写真撮影OKであった。
人でいっぱいであった街から来ると異次元空間にいるようであった。



「由布院美術館」は、象設計集団の設計。
中庭を回廊のように包み込んだ木造の美術館で、外から全体像を見るのは大変。
自然と同化しているようで、小山の中にあるドーム型の展示室は、妙に暑かった。

由布院には、この他にも随分と美術館がたくさんあるそうだ。

宿は、中心街から離れた田園地帯にある温泉宿「霧の里」。
少人数しか泊まれない小さな温泉宿であったので、ゆっくり温泉に浸かり、食事もゆっくり食べることができた。名物の「青竹酒」が美味しい。
でも、私たち夫婦以外は20代のカップルばかりで違和感を感じる。


湯布院も随分と変わってしまったんだろうと想像してしまう。
昭和の頃のまちづくりの成功から観光地化が進み、街にはありふれたお土産屋ができたりと元々の地元の人たちの思惑を超えた展開になっているんではないかと思う。


湯布院の魅力って、何なのだろう?


まちと自然との共生

2007年10月05日 | まちづくり
建築士事務所協会の第32回全国大会が大分市で開催されました。
大会テーマは「まちと自然との共生」



「温泉・自然・まちと景観」をテーマにしたリレー講演は、3人の講師の方が大分のまちづくりを温泉・自然・景観をキーワードに講演してくれました。
 日本一の源泉、湯量を誇る別府温泉。湯煙がなす景観。久住の自然景観。臼杵城跡周辺の歴史的町並みの再生。



基調講演は、プロジェクトXを製作したNKHの今井彰エグゼクティブプロデューサーによる「プロジェクトX~挑戦者たち~日本のものづくりの原点」。VTRを織り交ぜた90分の講演でした。「思いは、かなう。努力している人間を、運命は裏切らない。必ず、道は開ける。」という番組のテーマを伝えてくれた。