北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

中学校 校舎耐震補強2

2010年03月19日 | まちづくり
 8回目の学校適正配置に関する特別委員会が開かれました。

 2日から続けられた委員会も町内小中学校の保護者の方々の意見を聞いたりと様々な角度から中学校の耐震改修工事と大規模改修工事の補正予算の審議が続けられました。町のHPの掲示板には、町議会がダラダラと会議を続け、中学校の改修工事を遅らせているようなコメントが書き込まれておりましたが、22年度に繰越される4月以降の工事発注の事業ですし、実施設計の工期も3月いっぱいなのでまだ設計も完全に出来ていないにもかかわらずに、議会が教育委員会の意に沿わずに遅らせているといった指摘は的外れもいいところなのですが、情報不足で誇張された情報が独り歩きしているようです。

 提案された補正予算案に対する修正案が出そうだという情報もありましたが、結局は子供たちの安全と安心を最優先に考え、提案された耐震改修工事と大規模改修工事を全会一致で可決することになりました。
ただし、今回の工事で大規模改修工事をする学校と耐震補強工事のみの学校があり、大規模改修を行う中学校を自動的に統合校として存続させることに決めるのではなく、両校を同じスタートラインに立ったものとして、保護者や町民の皆さんの意見を十分に聞きながら統合校を決める作業を行うことを条件としました。
 地元の学校に地域の皆さんそれぞれの思いがあるので、十分に意見を聞き、理解をしてもらって統合校を決めてもらいたいと思います。

 週明けの本会議で採決されるのでまだ本決まりではありませんが、議員全員の委員会なので、可決されることになると思います。
これで、中学校の耐震改修工事が更に前進したことになります。

羊蹄の湯 (京極温泉)

2010年03月14日 | 温泉
 相当久々の京極温泉です。



 久々なのですが、久々に京極の知り合いにもお会いしてしまいました。毎日来られているとのことで、夕方になると温泉に行かなくてはとソワソワするそうです。町民温泉としては、ありがたいお客さんです。
 ここは湯船も広く、露天風呂も広いのでゆったり浸かることができます。

 泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。
 効能は、神経痛・筋肉痛・関節炎・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり。くじき・慢性消化器病・病後回復期・回復疲労・冷え症・切り傷・やけどに良いそうです。

 春からは、ふきだし公園やパークゴルフ、キャンプのお客さんで大入り満員の日が続くようです。

北海道建築士事務所協会の総会

2010年03月12日 | まちづくり
 社)北海道建築士事務所協会の理事会と平成22年度通常総会が開かれました。



 今年は役員改選の年で、2期4年間勤められた吉田宏会長から西村武副会長にバトンタッチされました。
吉田会長には、構造計算偽装問題や建築基準法の改正、リーマンショックによる世界同時不況など様々な問題の中、協会をまとめ、監督官庁である北海道や全国組織である日本建築士事務所協会連合会との連携などリーダーシップを発揮していただきました。
これからは、西村新会長の下、新体制で協会の活動が推進されていきます。

 協会として、この4月1日から北海道の指定事務所登録機関として建築士事務所登録業務を行うことになります。これまで知事が行っていた新規の登録や更新、変更、廃業などの許可申請を協会長が行うことになります。また、その申請をこれまでとおり各支部で受付けしますが、申請書の正本の保存や証明書の発行、閲覧などを支庁ではなく、各支部事務局で行うことになります。
各支部には専用のPCが設置され、本部とリンクして対応することになります。我が後志支部も準備中でありますが、さらに、責任が重くなります。

 建築の設計業務や監理業務を行うには、建築士事務所登録をしなければ、業務ができないのですが、私たちのように建築士事務所協会の会員になっている事務所は20%を切っているのが現状です。協会としては、弁護士会のように全員会員のシステムとなり、姉歯事件の再発を防ぐ倫理ある建築士事務所となることを熱望し、法制化に向けて国土交通省にも要望しているところです。

中学校 校舎耐震補強

2010年03月11日 | まちづくり
 学校適正配置に関する特別委員会に中学校2校の耐震補強工事他の補正予算が付託になって5回目の委員会が終了しました。



 これまで教育委員会や実施設計を委託した設計事務所に対する質疑が行われ、2つの学校にも出向いて現地視察も行いました。
中学校の生徒さんは、おじさん・おばさんが突然大勢やって来たので、何事が起きたのか驚いていたようです。
補強工事の概要も設計図上だけではなく、現地で壁ができるなどの説明を受けるとある程度理解も深まったようです。でも、どこまで完成の姿を把握されたのかは不明です。
 今回の耐震補強工事に関しては、将来の学校の統合問題が控えているので、どちらの学校が存続するのかといった思惑もあるようで、すんなりと結論を導くとはならないようです。
2月に新聞に存続校の候補校の名前が載ったので、尚更判断を左右している向きもあります。
単純に、前年の9月の実施設計の予算審議の時点では、存続校についての議論が行われていなかったので、存続を抜きに校舎の耐震補強について議論をすれば良いと思うのですが、補強工事や雨漏りなどの大規模修繕を行う校舎が残ると先読みしすぎているきらいがあります。



 まずは、耐震補強や大規模改修を行ってから存続校の議論を深めるべきと思います。存続校を決めないで実施設計を行ったのですから。存続校については、教育委員会でも実施計画をつくり、PTAや地域の皆さんの理解や協力を求めると言っております。実施計画を策定するには、存続校をどちらかに想定しなければ作れません。まだ、コンプリートされた訳ではないので、付託された補正予算を可決するか否決するか修正するかをシンプルに議論すべきと思うのです。



 本日の審議の終盤に、小中学校のPTA会長の話を聞きたいとの提案があり、週明けに委員会に来ていただいて、ご意見を伺うことになりました。何を聞きたいのかよく分りませんが、あまりも利害関係の強い方々の意見を聞くことで混乱を招かないとよいのですが。

H22 第1回定例会 質問通告

2010年03月10日 | まちづくり
 10日12時が一般質問の通告の締切りです。
今回も多くの質問が出されております。
14人の議員さんから46件の質問が町長や教育長に出されています。
各議員さんの熱意が感じられますが、同じ内容の質問も多くみられます。
なるべくダブらない方が良いと思われますが、それぞれの議員さんの思いが入っていますし、視点も若干の違いはあると思います。しかし、同じ会派の方が同じ質問をするのはどうかなと思ってしまいます。会派で勉強等をされているのであれば、どちらか一方の方でも良いのではないかと思います。
まあ、町村議会に会派は必要ないと思っていますので、議論していきたいと思っていますが・・・。
 一般質問通告は、議会のホームページに掲載されています。
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/town/gikai/top.jsp
また、一般質問の問答については、「議会広報」で読むことができるのですが、再質問や再々質問までは書き込めてはいません。
そこで、議事録の掲載をHPにできないかと思っています。議会事務局だけではなく、図書館などの施設での閲覧も可能にすべきと思っています。
情報公開できるものですから、気軽に見てもらえるような努力が必要と思っています。
また、議会中継などもすべきと思っていますが、他の議員さんはあまり関心がなさそうです。
何故なんだろう?

農業振興議員連盟 勉強会

2010年03月08日 | まちづくり
 平成22年第1回定例会が開会されました。
町長から町政執行方針、教育長から教育行政方針が示されました。
その後、先議案件として、「町職員給与条例の一部を改正する条例の一部改正について」(議案自体の呼び方では何のことか不明、議会用語は分りづらい)が提案され、総務常任委員会に付託されました。また、事務組合の規約変更の協議をすることに対する議会の承認がなされ、6日間の休会に入りました。
再会は15日から7日間の審議日程が組まれています。



 議会の休会後、何時もですと森林・林業・林産業活性化議員連盟の勉強会があるのですが、今回は林活が「農業振興議員連盟」の新たな議連を結成し、農業に関する勉強会を行いました。
民主党政権になって、示されている農家に対する戸別所得補償制度等新たな農業政策についての勉強です。
講師には、JAようていの理事さんや支所の課長さんにお願いしました。
まだまだ不明な点が多い現状ですが、問題点も多いようですし、情報収集が必要です。

 農家の皆さんは戸別所得補償自体は否定をされていないようですが、地域の実態に合った制度にしてもらいたいとの強い要望を持っているようです。

H22 第2回臨時会

2010年03月02日 | まちづくり
 2月19日に第1回臨時会が開かれたばかりなのに、しかも3月8日には定例会が開かれるという状況の中、第2回臨時会が開かれました。
 主な議案は、中学校2校の耐震改修に掛かる補正予算です。合計で6億8千万円計上されています(大規模改修も含んでいます)。財源は国からの「安全・安心な学校づくり交付金」と「地域活性化・公共投資臨時交付金」と残りの1/4が町の自己負担として町民税と町債(借金)となっています。
つい先日のチリの地震もあるので、いつ何時地震が発生するかわからないので、子供たちのことを考えるとすぐにでも可決して取り掛かれなければならない案件です。
しかし、中学校の統廃合、H13年時の耐震診断の一部データのミスによる間違った報告問題や改修工法に対する疑問などがあり、即日の採決とはならず、「学校適正配置に関する特別委員会」に付託となりました。

 臨時会が閉会後、直ぐに学校適正配置に関する特別委員会が開かれました。耐震改修実施設計を委託している設計事務所に出席願って、耐震改修の設計概要と委員からの質問が行われました。
 主な質問は、データミスをそのまま報告した設計事務所が引き続き耐震改修設計を行っているので、設計内容の信頼性。補強の工法妥当性などが問われました。
特に問題なのは、生徒の玄関口になっているピロティーの正面に耐震壁を増設し、小さな入口から学校に出入りするという使い勝手の悪い、デザイン性の無い改修案のまま実施してよいのかということです。
子供たちの安全・安心が大前提ですが、頑丈で閉鎖的な建物の中で健やかに育ってくれるのか。あるPTA会長は、モーテルのようになってしまうと評していました。実施設計に入る前の基本設計の段階で充分な議論ができなかったのが非常に残念でなりません。もっとオープンな環境で物事が進められていればと思います。

 ドアはなかなか開かないようです。特別委員会ができた時、少しは開いたのかと思いましたが、チェーンが掛かったままのようです。

 わが町の中学校でどの様な教育を行っていくのか。そのために必要な校舎のあり方。といった基本的な部分が欠落しているようです。