北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

全日本ソフトボールチームの栄誉を讃える決議

2008年09月20日 | まちづくり
北京五輪全日本ソフトボールチームの栄誉を讃える決議

 第29回夏季オリンピック北京大会において、全日本ソフトボールチームは、予選7試合を勝ち抜き、準決勝、決勝と駒を進め、米国との決勝戦では3対1で勝利し、悲願の金メダルを手にしました。
 上野由岐子投手は、決勝トーナメント3試合を投げ抜き、さらに、打撃の援護と絶妙の守備がエース上野投手を盛り立て、チーム一丸となって戦い抜いた姿は、町民一人一人の心に熱い感動と勇気を与えました。
 チームはオリンピックに臨むにあたり、過去3回本町で合宿し厳しい練習の傍らで、本町のソフトボール関係者や小中学生への指導をされ私たちに「最後まであきらめない強い気持ち」を与えてくれました。
 本町議会は町民に大きな夢と希望を与えてくれた全日本ソフトボールチームの金メダルに心からのねぎらいと大きな賛辞を贈り、ここに全会一致の決議をもってその栄誉をたたえます。
平成20年9月19日   北海道虻田郡倶知安町議会

また、これと合わせて「オリンピックにおける女子ソフトボール競技の正式種目復活にむけた決議」も全会一致で決議されました。



費用弁済2

2008年09月19日 | まちづくり
第3回定例会最終日。
議員提案で「倶知安町議会議員の報酬及び費用弁済に関する条例の一部改正」が出されました。
改正内容は、議会や委員会の召集に応じ会議に参加したときに支給されていた1日1000円の費用弁償を廃止するということです。
結果は、当然の如く、全会一致で可決となりました。
これで、北海道の180の市町村の中で費用弁償の日当の支給を行っている町村の8市町村から抜けることができました。
でも、今回の改正の発端は、新聞に名前が載ったことです。また、費用弁済のあり方が十分に議論されたのではないのです。自発的に議会改革の一環として議論され、廃止になったのであればもっと良かったのですが、まあ、良しとしますか。

 また、今定例会の一般質問も52項目の質問が通告され、同じ内容の質問も何人もの議員から出されたり、一人の議員が要した質問の時間も2時間を越える議員がいたりと決してスムースな議会ではなかったように思えます。
今回、「効率的な行政運営について」と題して質問をさせてもらいましたが、議会自らも効率の良い効果的な議会運営を行うことが望まれていると思うのです。
傍聴者がいると、本会議の雰囲気も違うような気がします。町民に開かれた議会であれば、違ってくるような気がするのです。

樺山分校シックスクール騒動

2008年09月19日 | すまい
教育委員会より行政報告があり、西小学校「樺山分校耐震改修工事」に伴うシックハウス騒動が伝えられました。



 6月から行われていた西小学校樺山分校の耐震改修工事が終わり、この9月20日に引越しの予定でした。
工事終了前に行った保健所による「室内空気中化学物質の測定」の結果、検査対象物質であるホルムアルデヒド、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレンとも厚生労働省の指針値以下で問題無しとのことでした。
分析機関は北海道立衛生研究所だそうです。
 ところが、平成19年2月に北海道紋別市の小向小学校の校舎新築工事完成後、引越した児童17人中10人、教職員9人中3名が体調不良を訴えたシックスクール問題が起こり、解決に1年を要して、今年の4月に新校舎に移ることができたそうです。その時に100種類の物質を検査したところ数値が多かたのが「テキサノール」という水性塗料の艶出しに使う溶剤に含まれている物質だったそうです。ただ、健康被害を起こした直接の原因かどうかは不明のようですが、その物質濃度を低減することで学校に戻れるようになったということです。

 今回、保健所で検査対象となっていなかった「テキサノール」濃度を検査したところ、TVOCの暫定目標値である400マイクログラム/㎥の2倍以上の濃度を検出したため、教育委員会で引越しを延期し「テキサノール」の濃度を100マイクログラム/㎥まで低減させるためベークアウト(密閉暖房後換気を行うことを繰り返すこと)を実施することに決め、樺山分校の教職員や保護者に説明したそうです。母校に戻れるのを楽しみにしていた児童にとっては、残念なことですが、体調を崩すシックハウスになる前に対応できたことが、不幸中の幸いです。
 この「テキサノール」は、まだ規制の対象になっておらず、今回の改修工事で指定されていた化学物質への対応はしっかりできていた訳ですから、設計段階で小向小学校のシックスクール問題で指摘された「テキサノール」のことが伝えられていたら、今回の騒動は起こらなかったのではないかと思います。
一昨年のことですから、北海道教育委員会も各町村の教育委員会に注意を促していたらと思うのです。(既に町の教育委員会に伝えられていたのだったら、問題ですが)平成15年に建築基準法が改正され、住宅などのシックハウス対策が浸透して、現在では内装材、建材、塗装など指定されたホルムアルデヒド放散量の低いF☆☆☆☆の材料や自然素材の材料を使うのが当たり前になっています。
問題が起きたら広く周知されることで、幾らでも対応できるのに残念です。



分校では、10月9日の2学期までに引越しできるように、毎日、ベークアウトを行っています。
分校に子供たちの笑い声が戻ってくるのを願っております。

第3回定例会 一般質問

2008年09月16日 | まちづくり
第3回定例会が再開し、今日から3日間、一般質問を行います。



今回は、14人の議員から52項目の質問が通告されています。
前回が38項目ですから、随分と増えています。数が多ければそれで良しではないと思うのですが、議員個人個人で質問するので、同じ内容の質問も結構あるので、この辺を何とか調整してもらいたいものだと思います。

 今回、私は5番目の質問となり、昼食をはさんでの質問となったので、気が空回りした様な感じになりましたが、何とか3点の質問をさせてもらいました。
1)効率的な行政運営について
2)情報発信の取組みについて
3)観光目的税(法定外目的税)で観光振興を!
の3項目です。
 行政運営や情報発信は、町行政のスピーディーな業務執行を求めたもので、これについて、町長も前向きな答弁で改善を約束してくれました。
 観光目的税については、ニセコひらふ地区の活発な外資主体の民間投資に対し町としてハードソフトのインフラ整備といった観光振興にどのように対処していくのかを質問させてもらいました。財源が厳しいのなら、利用者から100円でも頂いて、利用(観光)客がまたリピートしたくなるように整備したらどうだろうといった提言も含んでいます。
町長としては、総務省の協議も必要で、利用者の理解も得なければならないし、ニセコエリアの他町村との連携もあるので慎重に事例を研究するとの答弁でした。
質問の趣旨としては、リゾート地に住んでいる私たちも楽しく暮らせて誇りの持てるまちづくりをしてほしい。グレードが上がるならお金を払ってもいいんじゃないのといったことなのですが、やっぱり、町長としては慎重な姿勢を崩しませんでした。逆に、議会でも議論を深めてほしいとエールを送られました。勿論、簡単なことではないので、住民も含めて共にじっくり研究してもらいたいと思います。

 初日の今日は、7人の議員の17項目の質問が終わりました。後35項目です。長い日が後2日続くことになります。
因みに、一般質問の内容は、町のホームページhttp://www.town.kutchan.hokkaido.jp/mpsdata/web/3309/shitsumon0809.pdf
にあります。

グリーンシード21例会

2008年09月13日 | まちづくり
グリーンシード21の例会が札幌であり、参加してきました。
今回の勉強会は、NPO法人日本自治Academy主催のフォーラム「アジアと北海道のつきあい方」で、GS21が共催となっています。



 2部構成で、1部の基調講演が月尾嘉男東大名誉教授の「アジアの時代の北海道」で、2部がパネルディスカッション「アジアの留学生と語ろう」です。

 月尾教授は、わが町の羊蹄山麓塾の塾長で、私も塾生として参加させてもらっていますので、今まで随分多くの教授の講演を聴かせて頂いております。
いつも、具体的な数字を列挙して理路整然としたお話を聞くと、なるほどと感心して帰ってきます。東大のセミナーに参加しているようで、有難いことです。



 今回は「アジアと北海道のつきあい方」という演題ですが、北海道のこれからどんな方向に進んでいくべきかといった示唆を受けたような気がします。
 北海道は、日本の他県に比べて過疎で高齢化が進み、収入や貯金も少なく、失業率も高くインフラ整備も遅れているといった経済的な豊かさからは見放されたようなところですが、森林面積が多く、スキー場やゴルフ場も多く、動物園や博物館も多く、温泉地であり、農業生産もトップであるといった面も持っている。
経済的な格差はあるけれど、自然や娯楽、食材に恵まれており、これらの資産価値を高め、魅力あるものにしていくことが、これからの生きる道であるようです。
過去、軍事大国の価値観が経済大国に移り、日本も一時、経済大国であった時期があったけれど、これからは文化的な魅力のあるソフトパワーが勝る時代に移行しつつあるようです。
キーワードは「地産地消」。地場産の育成が環境を守ることになり、エコロジーがエコノミーを包括する時代になりつつあるようです。
また、世界は中国、インドをはじめとするアジアの時代になりつつあり、日本もアジアパワーと共生しながら、日本文化大国を目指す方向に転換していくべきであるとのことでした。



月尾教授は、講演終了後倶知安に向かい、夜、21回目の羊蹄山麓塾を行う予定になっております。
私は、ここに残り第2部のPDと交流会に参加です。
第2部の「アジアの留学生と語ろう」では、韓国と中国ウルチム出身の留学生の北海道体験記や自国と北海道の違い、アジアの学生が見た北海道の魅力といった話を聞きました。最近では、日本に来るアジアの留学生も減ってきて、日本の魅力が減退してきているようですが、彼らは一様に北海道人の優しさを褒めてくれました。
つまり、ホスピタリティーがあるということなのでしょうか。
それにしても、日本語が上手で、大陸にいるといろんな言語と接する機会があり、必然的に語学の習得力が高いようです。もう既に国際化が進んでいるのですが、英語が話せるようにならないとダメだと、思ったところでした。

福祉祭り

2008年09月07日 | まちづくり
防災訓練に引き続き東陽振興会の「福祉祭り」を行いました。



今年で4回目の開催となります。
町内会の70歳以上の敬老者の方々や子供たちと楽しく遊ぶお祭りです。
温泉旅行と1年おきに行っています。町長や社協や町内会連合会の会長さんもお祝いに駆けつけてくれました。
天気予報では、雨模様でしたが、お祭りが始まってからは、すっかり晴れて、一安心です。



屋台では、ビールやジュースといった飲み物の他、焼き鳥やホタテ焼き・イカ焼き、焼きそばなど町内会の役員がスタッフとして焼いています。
また、スイカ割りや抽選会なども行われています。



今回は、生憎、少年野球大会やPTレクなどと重なって、子供たちの姿が少なかったようです。しかし、食べ物も完売して、まずまずのお祭りでした。

防災訓練

2008年09月07日 | まちづくり
9月1日は防災の日。
町内会で「防災訓練」です。



町内会の「福祉祭り」に合わせて、お年寄りの方が大勢集まるので、お祭りの前に防災訓練を行いました。
我が町内会では、初めての試みです。
役場の総務課の防災担当の方から、避難の仕方や普段の心構えについて教えていただきました。
家具の転倒防止や救急用品、懐中電灯、水、非常用食料などを用意しておくと、いざという時に助かります。まずは、自分でできることは、やっておかなければなりません。
また、お風呂の水も溜めておくと断水のときのトイレの水に使えたりします。



続いて、倶知安消防署の署員の方より消火訓練と応急処置の訓練を指導していただきました。
初期消火の消火器の使い方の訓練です。家庭に消火器が置いてあっても、練習なんかできないので、殆どの方が初めての体験になります。今回は訓練用の水の消火器でしたが、水は出るけど要領よく行わないと中身がなくなってしまうので注意が必要でした。消し方も外側から覆いかけるようにするのがコツのようです。



続いて、応急処置の訓練は、AEDの使い方を教えてもらいました。
これは、なかなか大変です。
まずは、助けを呼んで119番してもらうのが最初で、呼吸をしていないようなら人工呼吸や心臓マッサージを行うことが大切です。
AEDも公共施設ぐらいにしかないので、運んでもらわなければなりませんが、音声誘導があるので、それに倣って行うとよいようです。
大切なのは、黙ってみていないで何かをすることのようです。
AEDも機会がある毎に訓練を積むことが大切です。

今回、初めて町内会で防災訓練を行いましたが、機会がある毎に訓練をすることであわてることがなくなると思います。
町の防災計画の改訂作業が行われており、今年中に新たな防災計画ができるので、来年は隣の町内会と合同の防災訓練を行いたいと町内会長とも相談しているところです。

休日にもかかわらず協力してもらった役場の職員の方、消防署員の方々、ありがとうございました。

枝豆オーナー2

2008年09月06日 | 楽しみ
「枝豆オーナー」で収穫です。



6月2日に蒔いた枝豆、もっと早い時期での収穫かなと思っていたのですが、
やっと収穫できました。



今年は、雨が多く、成長が早い感じだったのですが、肝心の豆の方の成長はそんなんでもないような気がします。
豆が2つのものが多いし、豆自体も小ぶりのようです。



でも、こんなに採れました。まだ、ほんの一部ですが、これから枝豆三昧の日が続きます。ビールのはかが行きそうで、メタボの解消はまだまだ先のようです。


第3回定例会

2008年09月05日 | まちづくり
9月になり、第3回定例会が開会しました。



 本日9月5日から19日までの15日間の会期です。
この度は、昨年同様に水道事業決算の他に、昨年は12月に行った一般会計と他の特別会計の決算審査が加わったので会期が長くなっています。
一般会計・水道会計とも決算審査特別委員会で審議されることになり、私も8人の委員になりました。決算特別委員会が終わった後に一般質問通告の締切りなので、チョット大変ですが、この週末に踏ん張らねばと思っています。週末といっても、日曜日には町内会で防災訓練と町内会福祉祭りを行うので上手く時間を使わないとなりません。
 初日は、大型ゴミの陳情が厚生文教委員会に付託となりました。また、北海道後期高齢者医療広域連合議会議員の補欠選挙があり、11:5で鶴居村議会議員の松井さんがわが町としては当選者になりました。これは、全道の町村議会で選挙が行われますので、その結果によります。
 また、町長から19年度の健全化判断比率、特別会計の資金不足比率に関する報告がありました。財政健全化に関する法律によるもので、実質公債費比率21.4%(<25%)、将来負担比率118.5%(<350%)と数字的には良好な比率のようです。しかし、実質公債費比率については、近隣町村が20%を切っている筈なので、まだまだ安心はしていれません。ただ、今年度末の地方債の残高が8億円ほど減額となるので、回復基調ではあります。

 そんな訳でこの2週間、忙しい日が続きます。

景観法の説明会

2008年09月04日 | まちづくり
後志支庁で「景観法に基づく届出制度等の説明会」が行われました。



 北海道景観条例が今年の4月1日に施行され、倶知安町を含む羊蹄山麓広域景観づくり推進地域は、10月1日から高さ10m以上または延べ面積が1000㎡以上の建物などの届出が義務付けられます。
 その具体的な届けに関する説明会です。
そして、「景観形成の基準」の解説も初めて行われました。配置、規模、形態意匠、敷地の外構などがチェック項目になります。
「地域の良好な景観資源」を建物や工作物が「主要な展望地」から見たときに邪魔にならないかがポイントです。眺望を邪魔したらダメよということです。
色彩もけばけばしいものは規制されます。彩度が基準となり、赤・黄赤は8以上、黄は6、その他は4を越えるものはけばけばしい色と指定されました。
山並みのスカイラインを損なったり、周辺と調和しない突出したものは勧告や命令の対象となります。
 その地域にふさわしい建物を作りましょうということです。「その地域にふさわしい」とはどんなの?といった議論も出るかもしれませんが、明らかに、チョットというものは、ダメでしょう。

 「その地域にふさわしい」という議論をいつも行い、コンセンサスを作ることが大事で、皆でふさわしい地域にしていかなければと思いますし、ふさわしい地域を自負できるようになりたいものです。