北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

景観条例の調査

2008年11月10日 | まちづくり
 昨日までの日本都市計画学会に7月に東京で開催された「市民と議員の条例づくり交流会議2008」の運営を行っていた首都大学東京の饗庭准教授が参加されていて、7月に話していた通り倶知安町に調査に来られました。



 先生は都市計画が専門で「地方議会と都市計画の関係の可能性」について研究をされていて、今年の2月に本町で制定された「倶知安の美しい風景を守り育てる条例(景観条例)」が議員提案で制定されたことを知り、条例制定の経過や議会や行政、市民の対応などを調査したいということでの来町となりました。
 景観条例は、8対7という議会を二分して制定された条例で、まだ1年も経っていないので多少しこり?のようなものが残っている感じがありますが、調査の目的は、条例の良し悪しではなく、条例制定の経緯や議論のやり取りといったところにあるので議員全員や担当の行政部局、議会事務局や町民などにインタビューをお願いされていました。多くの方々の協力を得られましたが、議員の内、条例に反対された方々のインタビューができなかったのが残念であったと仰っておりました。
 地域の方々とは、ひらふのペンションでチーズフォンデューにワインをいただきながら、生の声を聞けたと思います。

 景観条例の評価は、まだまだ先のことになると思いますが、議員立法なり市民提案なり、まちづくりは住民主体であるべきなのでしっかりと取り組んでいかなければと思うのです。