北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

東京スカイツリー

2009年12月05日 | 只今建設中
 空き時間を利用して押上で建設中の「東京スカイツリー」を見て来ました。



 東京タワーの後継電波塔。2012年3月完成予定で、高さ634mの世界一の建造物になるそうです。先日、TVでも放送していました。確か、根元の脚部分の位置は、現在の東京タワーと同じ広さだと説明していたように思います。
現在224mの部分を建設中だそうです。



 まだ1/3の高さですが、近くで見ると200mもあるように感じられません。これが完成して600mになったらとんでもないことになりそうな感じです。
 近くにインフォメーションセンターがありましたが、団体さんがドドット入ってきて映像コーナーのプロモーションビデオを見ることができませんでした。残念 予約しないと見れないんだとか。先に教えておいてくれるといいのに、HPにもそんな事と書いていなかったけどね・・。



 ということで近くの小さな公園から暫く見学していました。
クレーンの荷揚げ、600m付近では大変だろうな。素朴な疑問です。

 お昼は近くにある「駒形どぜう」でどじょうを食べながら古き江戸庶民を体験しました。
未来と歴史が混在するまちづくりが始まっているようです。





 

カラマツ住宅建設中(基礎工事5)

2006年12月25日 | 只今建設中


冬期間では、基礎コンクリートを打設した後はコンクリートの養生が大切です。
基礎をスッポリとシートで囲み、コンクリートの急激な温度低下を防ぎます。
仕様書では、コンクリート温度が2℃以下にならないようにしています。
そこで、シートの中には、暖房機(ジェットヒーター)を配置して採暖を行います(12/4)。



季節が良い時には不要な作業(仮設工事)なので、
オーナーさんには余分な出費となってしまいます。
今回は、工事着手が遅れてしまったので、現場(施工者)の負担となっています。

カラマツ住宅建設中(基礎工事4)

2006年12月23日 | 只今建設中
基礎型枠工事もいよいよ終盤です(12/1)。
12月、師走になるとさすがに冬の感じが強くなってきます。
雪もチラついてきてペースが鈍りますが、頑張って土曜日にはコンクリートを打たなければ!

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いよいよ布基礎コンクリートの打設です(12/2)。
今日は何とか天気が持ちそうです。
コンクリートの打設の前には、ミキサー車からレディーミクストコンクリートの一部を抜き取り、コンクリートの調合試験を行います。
スランプ、空気量、温度、塩化物量のチェックです。
また、圧縮強度用のテストピースも採取しておきます。
試験が終わるとコンクリートの打設に取り掛かります。
布基礎は、型枠の幅が狭いのでコンクリートが隅々まで行き渡るようにバイブレーターやタタキを十分に行って施工します。





何とか、雪が降ってくる前にコンクリートを打設することができました。

カラマツ住宅建設中(基礎工事3)

2006年12月19日 | 只今建設中
ベースコンクリートを打ち終えると、今度は布基礎に取り掛かります。(11/30)

コンクリートの高さをGLより900mmとしているので、型枠の取り付けも結構大変です。
この住宅は、外張り断熱工法を採用しているので、基礎から断熱材を取り付けます。
本州方面では、断熱材がシロアリの通り道になりやすいので納まりに苦労しているようですが、ここにはシロアリがいないので断熱のことに集中できます。
住宅の断熱方法にもいろいろな工法がありますが、現在のところ外張り工法がベストだと思って採用しています。



鉄筋の周りにあるオレンジのラインは、防水材です。
コンクリートの打継ぎ面からの水の浸入を防ぎます。

型枠を取り付けるのと並行して、設備のスリーブや人通口を取り付けていきます。
その周りは、鉄筋が連続しないで切断されてしまうのでD13の鉄筋で補強します。
丸スリーブのところは、既製品の補強筋で補強します。
年々便利なものが開発されています。


カラマツ住宅建設中(基礎工事2)

2006年12月18日 | 只今建設中
ベース型枠が取り付いたら、ベースコンクリートの打設です(11/28)。
今回は、一部床下ピットの耐圧盤があり、ベースと布基礎を一体でコンクリートを打つのが大変なので、ベースと耐圧盤のコンクリートを先に打つことにしました。

コンクリートを打設する前にレディーミクストコンクリートの調合試験を行います。
生コンクリート工場から出荷されたコンクリートが設計通りであるか確認をします。
検査項目は、スランプ・空気量・温度・塩化物量です。



強度試験は、テストピースを作って28日後に圧縮強度試験を行って確認します。
JISの認定工場で長く付き合っている工場なので、殆んど大丈夫なのですが、念のために行っています。
3日、7日にも圧縮試験を行なうのが標準ですが、施工部位によって回数を減らしたりします。
最近は、コンクリート試験の費用が掛かるので、最小限にしています。
ただ北国の場合、今頃は気温が低いので、設計強度を確保するために強度を増したコンクリートを打ちます。
同じような基礎でも地域によって、中身(仕様)が随分と違ったりします。



コンクリートは、隅々まで行き渡るようにバイブレーター(振動機械)を使います。
鉄筋の位置、コンクリートの均しなどに注意して行います。
ベースの場合は、幅が広いので安心してみていられますが、布基礎になると幅が120mm程度に狭くなるので、気を使います。

カラマツ住宅建設中(基礎工事)

2006年12月16日 | 只今建設中
捨コンクリートが終わると基礎工事がいよいよ本格化してきます(11/26.27)。
墨出しを行い基礎の位置を捨コンクリートの上に書きます。
場所が決まったら、加工した鉄筋を組み立て、型枠を取り付けて、コンクリートを打込んで基礎ができます。



鉄筋は、端部にフックを付け、コンクリートに包まれるような位置(かぶり厚さを確保すると言います)に設計された間隔にセットしていきます。
鉄筋の径は、D10(異形鉄筋の10φ)が中心ですが、端部・コーナー部・開口部には、D13の鉄筋で補強をしていきます。
また、鉄筋の定着長さ、継手長さが規定の寸法となっているかなどを確認しながら鉄筋を組立てていきます。

鉄筋工事に続いて、型枠の取付けに掛かります。



また、杭がきちんとベースの中心にあるかも重要です。

カラマツ住宅建設中(土工事2)

2006年12月14日 | 只今建設中
切込砕石が十分に転圧されると「捨コンクリート」の打設です(11/25)。
捨てるコンクリートですので、構造的には建物に直接影響はないのですが、
型枠や鉄筋を組立てるための墨出しや型枠を止めるに必要なコンクリートです。
ですから水平に均されていなければなりません。
均し方には、左官屋さんが来ていました。

たまに、捨コンクリートを施工していない工事現場も見かけますが、品質管理を考えると、捨コンクリートのお陰で真直ぐで水平な基礎が作りやすいと思います。


カラマツ住宅建設中(土工事)

2006年12月09日 | 只今建設中


杭工事終了後、土工事に取り掛かります(11/24)。
まずは、バックホーを使って根堀です。
杭が地面の中に打込まれているので注意が必要です。
うっかりするとバケットで引っ掛けてしまいます。
土工さんの合図に従いながら掘って行きます。
掘った後に杭が50cmほど見えています。
杭に一定の圧力を掛けて止まった地点で圧入を止めるので、高止まりになっています。
圧入の場合、所定の高さで止めるのはなかなか難しいのです。
根掘りをしながら砕石を敷き均し、その後に杭を所定の高さのところで切断します。



砕石も十分転圧をして均します。
転圧終了後に50mmの捨てコンクリートを流し込みます。
鉄筋を打込み、高さの基準にしています。
杭はそれより50mm高い位置が杭頭になります。







カラマツ住宅建設中(杭工事)

2006年12月08日 | 只今建設中
いよいよ杭工事に着手(11/23)です。
建設地が街の中心地にあるため、大型の車輌が入る工事は日程を考慮して行うことになっています。
杭の搬入後、材料の検査を行います。設計通りの杭なのかをスケール(メジャー)での計測や目視で確認します。



その後、工事が始まります。
今回の杭工事は、油圧圧入工法を採用しています。
オーガーで支持層近くまで掘削を行い、RC杭を支持地盤まで圧入します。
騒音や振動が殆んどでないので、近隣に迷惑が掛かりません。
工事は、地盤調査の結果通り、地盤が一定しているようで、杭が入りすぎたり、入らなかったりといったトラブルもなく、順調に工事が進みました。


カラマツ住宅建設中(地盤調査)

2006年12月08日 | 只今建設中
地鎮祭終了後、なかなか着手できずにいました。
雪国なので11月に入り、とうとう雪が降ってきました。
覚悟はしていたのですが、やっぱり少しは落ち込みます。
でも、例年より遅い雪です。



本日(11/18)は、杭工事の前の地盤調査です。
地盤については、隣地の地質調査のデータが事前に手に入ったので、そのデータを基に設計を進めていました。
その結果、設計では長さ4m、直径200mmのRC杭を打込むことにしていました。
しかし、確認のためにスウェーデン式サウンディング試験を行なうことにしました。
建物をななめに隅と中心の3箇所を調べます。
結果は、地盤面より2mほどで換算N値が20を越え、地盤の長期許容応力度が約200kN/㎡の礫質土と確認できました。
隣地のデータより浅い2mで良い地盤があることがわかり、杭の長さを2mに変更して杭工事を行うことにしました。

 以前だと、住宅の基礎は、よっぽど地盤が悪いところ以外は迷わずに布基礎が一般的でした。
しかし、平成12年の建築基準法の改正により、建築物の基礎の構造が地盤の強さレベルによって決められるようになり、杭基礎の住宅が増えてきています。