北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H21年 第4回定例会 (2)

2009年12月14日 | まちづくり
 第4回定例会の一般質問が始まりました。
14人の議員から53件の質問です。毎回ですが、質問の数が多いです。会派制を行っていますが、会派での調整も余りなく同じ関係の質問が多数の議員から出されています(議会運営的な検討が必要と思いますが、個人の議員の活動を尊重している証のようでもあります)。
 質問の傾向としては、年末でもあり、国の事業仕分けもあって次年度予算に関する質問が7件あります。その他、中学校の統合・適正配置が4人の議員から9件、農業関係が3件、地元建設業支援策が3件、じゃがりん号が3件、子供支援が2件、プレミアム商品券が2件、福祉灯油が2件、その他ゴミ処理問題など様々な件に関して21件の合計53件の質問です。詳しくは、議会のHPにあります。
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/mpsdata/web/3309/shitsumon0912.pdf

 初日は私も含めて6人の議員から23件の一般質問が行われました。
 私の質問は「平成22年度の予算編成について」「地域活性化事業推進について」「これからのゴミ処理について」の3件です。
内容は、まず、予算編成に関して、平成22年度の予算編成方針の説明をしてほしいのと予算編成過程を公開できないだろうかという問いです。また、地域活性化事業推進に関しては、昨年度から行っている地元建設業受注拡大補助事業と今年行われている住宅改修助成事業と町有地の宅地分譲の実績と今後の運営についての考えを問いました。最後にゴミ処理については、27年度から現在地での施設が使用できなくなるので、新たな処理方法の方向性や町民からの意見徴収や地元での循環リサイクル確立への検討について質問いたしました。
 本日最後の質問者であったため、時間切れで再質問は翌日に持ち越しになってしまいました。

北海道新幹線 札幌延伸

2009年12月12日 | まちづくり
 倶知安町議会の総務常任委員会に北海道第四区選出の鉢呂衆議院議員が参考人として招致され、北海道新幹線の札幌延伸についての情報提供があるとのことで、傍聴してきました。



 いち町議会の委員会に、国会議員の代議士先生が参考人として出席を依頼されるなんてことは、前代未聞のことと思います。
委員会に所属している議員の他、多数の議員や町からは町長・副町長、担当課長をはじめ、町内の新幹線札幌延伸期成会の皆さんや関心のある町民の方が多数傍聴に来られていました。
TVカメラも入って、平成20年のニセコヒラフスキー場周辺の景観条例制定時以来の関心の高さを感じました。比べるのも気が引けますが、当然のことです。
 自民党政権の昨年末には、政府・与党WGでは、今年の年末には北海道新幹線の札幌-長万部間の許可に向けた合意が形成されていました。ところが、8月に民主党の新政権が誕生し、前政権の合意が撤回され新幹線の新規着工が白紙にされ、事業仕分けにおいては、新幹線の調査費が含まれている事業も長万部周辺の調査費を削除したものが何とかOKが出たようです。
 北海道選出の民主党議員団も前原国交相に新幹線着工を求める地域の声を伝えてくれていますが、「コンクリートから人へ」舵を切ろうとしている国の方針もあり、先が見えない不透明な状況の中、鉢呂代議士の話を聞くことになったようです。
 民主党整備新幹線を推進する議員の会の副代表である鉢呂代議士は、新幹線の札幌延伸の重要性や必要性を説明してくれましたが、財源問題が最大のネックになっているとのことでした。また、15日に前原国交相が新幹線についての方針を発表する予定なので注目していてほしいとのことでした。
 その後、委員の質疑や委外議員や傍聴に来ている町民の方々から多数の質疑が出されました。
北海道新幹線は、函館まで来ますが札幌まで繋がっていないと投資効果は半減以下でしょう。札幌まで行ける事で津軽海峡を渡る意味があります。
新幹線を作ることが目的ではなく、人々が使う道具であることを理解して、判断してもらいたいものです。

ザ・ベール・ニセコ

2009年12月09日 | 景色
 ニセコヒラフに新しくできたコンドミニアム&コンドホテルの「ザ・ベール・ニセコ」のオープンニングセレモニーに行ってきました。



 道道に面したヒラフ坂の交差点の下にあったスノーユニバースの跡地に建設されたものです。直ぐ横には、交通リフトがあるので便利な場所であります。
昨年春からの不動産不況、秋のリーマンショックの世界同時不況と共にニセコヒラフ地区のコンドミニアム建設ラッシュも一気にペースダウンしてしまいましたが、このザ・ベール・ニセコが久々の大型物件としてオープンです。
2千万円から1億5千万円(3ベット)でコンドミニアムもまだ販売中のようです。
 ニセコアルペン地区のカペラや東山のヴィレッジ・ニセコなど開発に陰りが見えますが、PCPDの花園開発プロジェクトの説明会があったり、樺山地区に新しいレストラン「ルピシア」が週末にはオープンすると言った話題があったりとまだまだ目が離せないところです。



12月に入り、ヒラフや駅前には外国の方が多く見られるようになり、シーズン到来と言った感じですが、雪がなかなか降ってくれません。
クリスマスには、たっぷりと雪があるといいのですが・・・。

H21年第4回定例会

2009年12月07日 | まちづくり
 平成21年第4回定例会が開会されました。



 本日7日から17日までの11日間の会期で行われます。
議案は水道事業会計補正予算ほか6件、請願が2件、陳情が2件、11月の臨時会で継続審議になっていた一般会計補正予算(第5号)の審査報告と総務常任委員会の所管事務調査の中間報告と一般質問が執り行われます。

 初日の本日は、11月27日に行われた臨時議会で地域医療の確保に関する特別委員会に付託になり継続審議となっていた一般会計補正予算(第5号)の審査報告が委員長より「審査意見を付けて可決する」ことと報告があり、質疑、討論なしの全会一致で可決されました。
議長を除く全員参加の特別委員会ですので当然ですが、結果、倶知安厚生病院の救急医療の赤字(H20年度分)補助の8400万円と新型インフルエンザワクチン接種料の補助2028万円などの1億479万円の増額の補正が決まり、今年度の一般会計予算が73億7749万円となりました。
 審査意見は、次の通りです。
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 本町は本年度、倶知安厚生病院に対して厚生病院増改築整備費をはじめ産婦人科医師確保対策等に 6件約 4,060万円の補助金を交付してきました。
これに加えて今回の補正予算(第5号)では救急医療体制整備費等補助金として 8,040万円を追加するものであり、補助金総額は1億3、000万円になる見込みです。
これらの補助金の原資は直接・間接を問わず町民の負担であることは明らかであることから、町民が納得し合意できるものでなければなりません。
このような観点から本委員会は、町長提案に賛成するにつき以下の3点を町長に求めるものであります。
1)倶知安厚生病院の救急医療業務を含む医療業務全体の赤字の解消責任は、北海道厚生農業協同組合連合会 (厚生連)にあるのであるから、町長は厚生連に対して赤字解消のための経営改善計画を早急に策定することを求めること。この改善計画の策定にあたっては、医師、看護師を始めとする職員の確保と資質の向上に努めることや病床を含む病院施設を他の医療機関の利用に供することなども検討すること。
2)町長は、本町における地域医療の確保に向けて、町・町民・公的医療機関としての厚生病院と他の医療機関が適切な役割を担うための全町的な枠組みを早急に作り、町民の理解を深める啓発活動を行うと同時に北海道や関係町村との連携を深めること。
3)町長は、この補助金に係る「協定」をする場合は、今回の措置は平成 21年度限りのものとし「協定書」案が策定され次第、本委員会に提示すること。更に、仮称「医療機能協議会」を早急に設置し、厚生病院の機能を維持するための協議を進めること。
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以上、町民の声を盛り込んだ、地域医療の健全な体制作りの第一歩となるための提言です。
現状では、ひとつの自治体で医療の確保をすることは極めて困難ですが、何か動き出さないと始まりませんので、まずは最初のアクションだと思います。これから、様々な動きをしていかなければありませんが、2)の動きを早くしなければと思います。

 2件の請願「平成22年度戸別所得補償モデル対策および関連政策に関する請願書」と「新たな食料・農業・農村計画に関する請願書」は経済建設常任委員会に付託されました。また、陳情の「国の季節労働者対策強化を求める要望意見書採択に関する陳情」も経済建設常任委員会に付託となりました。

 次に総務常任委員長から所管事務調査を行っている「小規模契約希望者登録制度」の中間報告がありましたが、2名の議員から町内業者への幅広い意見聴取を行うようにとの意見が出されました。また、営業努力は勿論、資格者を揃えたりと経営努力を行っている入札参加資格者がいるのに、制度に守られ黙っていても順番に仕事が与えられることが経済活性化に繋がるのか疑問であるといった意見もあります。
規模の小さな小額の随意契約となる役場発注の工事や修繕、物品購入などを町の入札参加資格審査を行っていない小規模な事業者に順番に発注し経済活性化を図ることを目的とする制度です。町民の陳情が前回の定例会で採択され、その後、総務委員会で継続調査が行われていました。1社見積りによる随意契約。小規模契約の均等発注といった意見も中間報告で提案されていましたが、今後、地力のある地域となるために慎重な調査が行われることを願いたいと思います。

在京倶知安会

2009年12月05日 | まちづくり
 倶知安自衛隊駐屯地の勤務者による「在京倶知安会」に参加してきました。



 倶知安に勤務し、その後転勤したり退職したりと倶知安から東京方面に転出した自衛隊OBや現職の方たちが年に一度集い、親交を深め、第2の故郷倶知安を懐かしむ会です。私たちも東京での陳情にあわせて参加しています。私は、今年で2回目ですが、会は33回目を迎えるとのことです。
 我が町を懐かしみ大事にしていてくれる方々がいると言うことは、嬉しいと同時に誇らしいことです。僅かな期間の勤務であっても、心に残る町であったと言われることほどありがたいことはありません。
 現役の方では、先の事業仕分けで隊員増強予算を1/3に縮減との査定を受けた方もいらっしゃいました。
 町には多くのOBの方が退職後も倶知安に残り、家を建てて町民として残っている方が大勢居ます。国防を担っている方々ですが、町にとってなくてはならない存在でもあります。
 これからも、交流が続いてくれることを願っております。

 また、この度自衛隊に限らずに高校と農高の在京のOB会が一つになって、高校の卒業生だけではなく町にゆかりのある人たちの集いの場「東京倶知安会」設立の準備会も本日行われたようです。そのメンバーの方も飛び入りで参加されていました。
 我が町の応援団が増えるといった、こんな心強いことはありません。
 できることなら「ふるさと納税」で支援してくれるともっとありがたいのですが・・・。

 我が町を大切に思っていてくれる人たちに乾杯!です。




帰り道で観た赤坂サーカスのイルミネーションです。

東京スカイツリー

2009年12月05日 | 只今建設中
 空き時間を利用して押上で建設中の「東京スカイツリー」を見て来ました。



 東京タワーの後継電波塔。2012年3月完成予定で、高さ634mの世界一の建造物になるそうです。先日、TVでも放送していました。確か、根元の脚部分の位置は、現在の東京タワーと同じ広さだと説明していたように思います。
現在224mの部分を建設中だそうです。



 まだ1/3の高さですが、近くで見ると200mもあるように感じられません。これが完成して600mになったらとんでもないことになりそうな感じです。
 近くにインフォメーションセンターがありましたが、団体さんがドドット入ってきて映像コーナーのプロモーションビデオを見ることができませんでした。残念 予約しないと見れないんだとか。先に教えておいてくれるといいのに、HPにもそんな事と書いていなかったけどね・・。



 ということで近くの小さな公園から暫く見学していました。
クレーンの荷揚げ、600m付近では大変だろうな。素朴な疑問です。

 お昼は近くにある「駒形どぜう」でどじょうを食べながら古き江戸庶民を体験しました。
未来と歴史が混在するまちづくりが始まっているようです。





 

陳情で上京

2009年12月04日 | まちづくり
 自衛隊倶知安駐屯地存続の陳情で上京しています。



 例年この時期に町長はじめ自衛隊駐屯地特別委員会の委員を中心に防衛省や北海道出身の国会議員さんに対して駐屯地存続や新幹線札幌延伸、余市-黒松内間高規格道路建設などの陳情を行っています。特別委員会は、委員長と副委員長以外は隔年で各委員が上京することになっており、私は一昨年に続いて2度目の陳情となります。



 防衛省では担当の方にお話ができましたが、政権が民主党に変わり、陳情の仕方も民主党を介して行うルールに変わったようですが、まだ、過渡期のようで、直接、北海道出身の議員さんのところにお邪魔してきましたが、皆さん、国会が終了したと同時に帰郷したようで、殆どが秘書さんへのお願いとなってしまいました。
 党を介しての陳情となると地域の事情を良く知っている選挙区の代議士の役割は半減してしまうことになるでしょう。また、民主党のいない地域の陳情は、後回しになってしまう可能性があります。選挙で民主党に入れないところの話は聞かないということを暗示しているように感じます。選挙で地域格差ができそうです。
 恫喝選挙を行うために政権交代が行われたのではないと思うのですが、心配です・・・。

PS:衆議院会館を出るところで高橋はるみ北海道知事にばったりお会いしました。新幹線他の件で上京していたようです。知事もがんばっています!町長が代表で握手をして、皆さんで記念撮影。会館の警備の方に撮影禁止!と注意されてしまいました。