北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H20年 子ども議会

2009年01月24日 | まちづくり
子ども議会がありました。例年だと11月ころですが、今年は年明けの今日になりました。



 町内の小・中・高校生の代表20人が、町議会の議場を使い、進行も町議会に習って「子ども議会」が行われました。答弁書は本物の町長と教育長です。
昨年も傍聴させてもらいましたが、質問の件名を見ただけだと、町議会議員と遜色がありません。例えば、「財政について」「農業振興に向けた政策と地域活性化について」「観光面での振興策について」といった具合です。
 また、教育面で町を二分するかもしれない「小中学校の統廃合」問題についても、2人から質問がありました。これは、子どもたちにも直接影響が及ぶ問題でもあります。教育長からは、現在、各学校のPTAさんたちから意見を聞いている段階なので、具体的な回答はできませんでしたが、昭和54年頃、現在の中学2校、小学4校体制になったのですが、児童の減少はいかんともしがたく、当時の半分になっているので、体制も半分にならざるおえない考えのようです。(この問題は、改めて取組みます)



 子どもたちらしい質問としては、通学路の安全対策、登校時の除雪作業の休止、ひらふ地区への公園の整備、図書館の整備といった問いかけもありました。しかし、公園や図書館は、残念ながら財源不足で現状を工夫していくのでみんなも工夫しながら使ってもらいたいと夢の無い回答になってしまいました。
 でも、殆どの質問が大人と同じ目線で町を見ているのがわかり、町長もいろんなアイディアを下さいとお願いしておりました。
本物の議員さんも踏ん張らなくてはいけませんね!

建築士法講習会

2009年01月20日 | すまい
 札幌で建築行政情報センター主催の建築士法講習会がありました。



 11月28日に施行になった改正建築士法の「業務報酬基準等の見直し」に関する説明会です。
建築士事務所の建築物の設計、工事監理、建築工事契約に関する事務又は建築工事の指導監督の業務に関して請求できる報酬について、その基準が国土交通省の告示第15号として1月7日に公布されました。
今までも建設省告示第1206号(昭和54年)として、業務報酬の基準が定められていたのですが、30年ぶりに改定されたことになります。
改正の主なものは、
①建築物の類型(パターン)が4類型から15類型に増えた。
②工事費から床面積による表示の変更。
③構造・設備等の専門分野も考慮された。
④人工を日から時間単位に変更。
⑤標準業務に付随する業務も考慮された。
などが大きなところです。
ただ、この告示はあくまでも基準が示されたのであって、この通りにしないと罰則があるというものではないので、どこまで浸透するのか疑問があるところです。
ビルやマンションといったある程度の建築物に対しては、設計料や工事監理料が掛かると考えていても、個人住宅などにも同じように設計料や工事監理料が掛かると思っている建て主さんは、どのぐらいいるのでしょうか。殆どが、サービスと思っているのではないでしょうか。設計施工を行っている工務店やハウスメーカーも設計料はサービスですといった営業をしているのではないでしょうか。
 本来、人の手や頭を使うものには、対価が必要です。安ければ良い、といった思想が一連の耐震偽装を生じさせた原因のひとつでもあるはずです。これまでの、法律改正は、そんな不正を起こさせないために改正されてきたのですから、正当な業務報酬が得ることができる建築設計業界になってもらいたいものです。

2009「はたちのつどい」

2009年01月11日 | まちづくり
 平成21年倶知安町成人式記念式典「はたちのつどい」が行われました。



 教育委員会の主催で、今年の新成人は、男子が65人、女子が77人の計142名だそうです。昨年より3名多かったようです。
誓いの言葉やお礼の言葉など新成人を代表したのは3人の女子で、残念ながら男子の代表がいませんでした。来賓など長い挨拶がありましたが、今年の新成人は、大人しくきちんと聞いていました。話の中身も理解して、これからの生活に役立ててもらいたいですね。(自分が気付いたのはずっと後のような気がしますが・・・



 今年の鼓流の羊蹄太鼓の演奏に創始者の高田の禄さんが参加してくれました。今年94歳になる倶知安町無形文化財の方ですが、元気です。太鼓の演奏も若い人に遅れることもなく、さすが作曲者です。新成人の約5倍も生きてきた先人の熱意を感じ取ってくれたでしょうか。
 新成人の皆さんのこれからに大いに期待したいと思います。

新年交礼会2

2009年01月09日 | まちづくり
 倶知安商工会議所主催の新年交礼会がありました。



 交礼会に先立って商工模範従業員表彰が行われました。会員企業から推薦された5年以上から35年以上勤続した31名の従業員の方々です。世間では、派遣社員等のリストラの嵐が吹いていますが、社員を大切にしている会社が田舎にはあります。社員なくして会社は成り立ちません。これからも、会社のために、地域のために頑張ってもらいたいものです。

建築基準法講習会

2009年01月08日 | すまい
社)北海道建築士会主催の第42回建築基準法講習会が開催されました。



 ここ数年、建築基準法などの改正が頻繁に行われているので、講習会の参加者が結構多くおります。特に、昨年の11月28日に改正建築士法が施行になったので、新しい動きを勉強しようと多くの建築士が参加しておりました。
 マンションなどの耐震偽装事件がおこり、その対策としての法律改正が一応完了したことになります。この度の建築士法の改正は、建築士はほっておくと悪いことをするという性悪説に基づいて行われているようで、建築士の資質や能力の向上・建築士事務所の業務の適正化などで建築士を規制し、消費者(建て主)の信頼を得ようということだと思います。どの世界にも、悪いことを考えたりする者が必ずいるので、彼ら中心の決まりで物事を解決しようというのはちょっと筋が違うと思うのですが、これも世間を騒がせた結果、規制緩和の流れが止められ規制強化にかわってしまったようです。

 建築士の資質や能力の向上として、建築士事務所に所属している建築士に対して3年毎の定期講習が義務付けられました。自動車の免許更新講習と同じ仕組みでしょうか。日々、研修することが必要ですが、法律で定めないとできないとは、情けないですね。これも性悪説の所以でしょうか。建築士会では、日々の自主的能力向上としてCPD事業を展開しておりますので、建築士会会員は、CPDを行っていれば定期講習は免除してもいいようにも思えるのですが。
ただ、設計や監理業務を行っていない施工中心の業務を行っている施工会社に所属している建築士には、定期講習の義務はないようです。これは、建築士の受験資格の見直しで設計・工事監理の実務に狭められた主旨に沿っているようです。
 また、建築士に高度の専門知識を有する新たな資格が創設されました。構造設計一級建築士と設備設計一級建築士です。医師に外科や内科と専門に分かれて治療をしていますが、建築の世界も同じで、専門ごとに分担して建築物が作られています。でも、医師は医師免許でしかないはずなので、分ける必要もないと思うのですが、構造や設備の設計者にとっては、地位向上につながったと思います。
 建築士事務所の適正化については、専属の管理建築士の要件が強化されました。管理建築士になるには、3年間の実務経験と管理建築士講習の受講が必要になりました。今までは、建築士の資格を獲得すると、経験がなくとも建築士事務所を開設できましたが、これからは、経験や実績が必要となります。当然だと思います。その代わり、管理建築士の義務や責任も重くなってきます。
 建て主に対して、管理建築士による「重要事項の説明」が義務付けられました。契約を交わす前に、担当する建築士や作成する設計図書の種類、工事監理の内容、設計料などを事前に説明することになりました。土地や建物の売買のときに、不動産屋さんが行っていることと同じです。設計業務のトラブル防止が主目的ですが、設計や監理にもお金が掛かるということを理解してもらうには、必要なことかもしれません。よく、設計施工の建設会社の見積もりには、設計監理に関しては、諸経費の中に含まらされており、あたかも設計監理はサービスかのような印象を与えていたようです。建築士事務所にとっては、当然のことかもしれません。

 このような内容の建築士法の改正を確認することができました。この改正が、今後どのような影響を与えるのか、良い方向になるといいのですが・・・。

消防出初式

2009年01月07日 | まちづくり
 2009年、羊蹄山ろく消防組合、消防本部、倶知安消防署、倶知安消防団の出初式が行われました。



 年末から続いていた雪も止み、久々の晴天の中で整列、開会宣言、国旗掲揚、観閲が行われました。
その後、会場を署内に移し、優秀団員や永年表彰が町長、知事、消防協会などから授与されました。
 100名を超える消防団員の皆さんは、町内の商業者や農業者の方々など本業を持ちながら、消防活動などを行ってくれています。中央や札幌の大型スーパーや大企業の営業所ではなく、古くから住んでいる地元の店屋の親父たちが町の安全や安心を守っていてくれているのです。便利で安いからといって札幌に行くのであれば、地域は崩壊してしまうでしょう。消防団員の皆さんの顔を見ていて、つくづく思うのです。



 昨年の火災の出動は、山麓で31件、うち町内では13件であったそうです。最近では、12月30日のマージャン店の火災が記憶に新しいところです。救急車の出動は、町内で649件、山麓では1754件で前年と同数の出動です。ドクターヘリも38件あったそうです。その他、スキー場での遭難やタケノコ採りの行方不明者の捜索などにも活動しており、消防団員や職員の皆さんに敬意を表すると共に今年1年の安全もお願いしたいと思います。

 「火の始末 君がしなくて 誰がする」(平成20年全国統一標語)

横関建設関連企業グループ新年交礼会

2009年01月06日 | 雑感
 29年勤めていた横関建設関連企業グループの新年交礼会にご案内いただき、昨年に引き続き出席させていただきました。
 一昨年武内会長、柏谷先代社長と相次いで鬼籍となり、若い代表となった柏谷社長が後を継ぎ、早1年。建設業界は、昨年夏以降さらに厳しさを増しています。厳しい船出となられた1年であったと思います。しかし、町の建設業界の世代交代もはじまり、土木屋さん、設備屋さん板金屋さんに若社長が誕生し、一足早くCHENGEが始まった年でもあったと思います。

 5日のTV。ニュースステーションで新潟県の燕市で活躍している「磨き屋シンジケート」の話題を紹介しておりました。古くからの地場産業である金属の研磨。中小の研磨屋さんがチームを組み、研磨技術を武器に日本や世界にその技能を売り込み、数々の不況を乗り切ってきたという話でした。昨日は、ビールを美味しく飲めるECOカップの紹介もありましたが、iPodの裏面のステンレスの鏡面仕上げも行っているそうで、しっかりとした優れた技術と知恵があれば、難局を乗り切ることができるという示唆を与えてくれました。実体のあるものが生き残る。つまり、良い物や美味しいものに勝るものはないということだと思います。
 建設業も技術の集合体として、土木建造物や建築物を造っています。建設業も同様に技術を磨き、伝承していくことが、生き残りの基本であると思うのです。
柏谷社長を中心に更なる技術の研鑽に励まれ、地域に密着した会社、地域の発展の一端を担う会社として、更なる躍進を目指していただきたいと思います。また、関連する企業のみなさんも共に連帯していただければと思います。

 厳しい1年になると思いますが、確たる技術、地域での連帯、知恵を出し、町全体で乗り切っていければと思うのです。

新年交礼会

2009年01月06日 | まちづくり
倶知安町主催の「平成21年新年交礼会」が行われました。



 役場の職員はじめ町の各業界の代表の方々や町民の方が集まり、新年を祝いました。
 昨年、各方面で功績のあった方々に功労賞や顕彰の贈呈がありました。自治功労賞1名、社会功労賞2名、教育文化功労賞1名、産業功労賞2名、公益功労賞1名、善行賞1名、被顕彰者6名の方に授与されました。
 福島町長の年頭の挨拶では、暗いニュースが続いた2008年でありましたが、明るい話題もありました。7月の北海道洞爺湖サミットの成功、8月には町で合宿をした全日本女子ソフトボールチームが北京オリンピックで金メダルを獲得、12月には北海道新幹線の札幌-長万部間の政府与党間での合意ができ、新幹線着工の目途がグンと増したことなど未来への光も射した年でもありました。昨年始動した第五次総合計画に則ってまちづくりを進めて行きたい。との決意を宣言してくれました。


倶知安町民の歌(作詞:松崎昭博 作曲:八州秀章)
 1.くまざざの さわぐ原野に 道拓かれし 我が町倶知安
   先人の苦闘の歩みを 久遠に受け継げば
   新たに燃えさかる 強き力 おお強き力
 2.羊蹄の光る裾野に 後志になう 我が町倶知安
   恵み溢る緑と水を 共にいとしめば 今またみなぎる
   豊けき心 おお豊けき心
 3.北国の 深雪の中に 若さもえたつ 我が町倶知安
   香りたかき 文化の園を 行く手に 望めば
   新たに たぎり湧く けだかき理想 おおきだかき理想