to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
尚、当ブログにある文章、画像の無断転載はご遠慮いただいております。

2014年9月13日 長崎・五島旅行 2日目(その6)

2014年09月24日 21時08分38秒 | 旅行

本日の宿は、ホテルマルゲリータです。

ここはもともとは、しんうおのめ温泉荘という国民宿舎でしたが、建物の老朽化と利用率の低下により建て替えられ、2012年にオープンしました。

 

 

まずはエントランス。濃い青空に白亜の建物、完全に日本離れした雰囲気です。

 

 

ここは公設民営の公共の宿です。今年の五月に宿泊した、オーベルジュ内子も公設民営の公共の宿で、最近では公共の宿とは思えない、民間の宿をも凌ぐ宿が登場してきています。

 

 

白い建物が宿泊棟、奥の黒い建物がレストランです。

ちなみにここの駐車場には電気自動車の急速充電システムがあります。

ただ2スポットしかないので、充電が終了したら次の人のために移動しましょう。

 

 

レストランではオープン席での食事も可能なようです。

 

 

 

 

この宿の特徴は、そのロケーションにあります。

細長い半島の中央の尾根の上にあります。つまり、

西側は東シナ海を眺め、

 

 

 

東側は五島灘を眺めることができます。

 

 

 

したがって、海に沈む夕日と、海から昇る朝日の両方を見ることができるのです。こんなロケーションの宿はめったにないと思います。

 

 

宿泊棟の一番端にある温泉も、当然両方の海、朝日と夕日を見ることができます。

天然温泉かけ流しとのことですが、お湯は無色透明、重厚な感じのお湯です。

 

 

 

 

これは、翌日に対岸から撮影した、ホテルマルゲリータです。そのロケーションの素晴らしさがよくわかると思います。

 

 

 

続いて客室の紹介です。

ホテルマルゲリータには29の客室があり、これは上五島にある教会の数と同じということです。

客室は通路を挟んで朝日側と夕日側にあります。今回は二階の夕日側の部屋でした。

建物の内装も白が基調です。

 

二階の廊下には天窓があります。

 

 

部屋は土足OKです。今回は3名ということで、セミダブルベッド2台のデラックスルームですが、うれしいことにエキストラベッドが用意されていました。

 

部屋にはオリジナルのキャンディーと、日の出日の入り時間、月齢を書いた紙が置いてあります。

そのほか、ミネラルウオーターが一人一本おいてあり、コーヒー、紅茶もおいてあります。

 

 

 

 

デラックスルームにはビューバスがついています。

 

 

テラスも広くはありませんが、外に出たくなります。実際、テラスでくつろいでいる人は多かったです。

 

 

 

 宿泊棟へ向かう階段の下にはフリースペースがあります。空間をうまく利用しています。

 

 

 

フリースペースの奥はライブラリーになっています。

 

 

 

 

レストラン棟にやってきました。

レストランの名前は、空と海の十字路、先ほどの対岸からの写真を見ると、この名前の理由がよくわかります。

 

 

レストランの前はショップになっており、センスの良いオリジナルグッズなどが置いてあります。そして、土日祝日限定でベーカリーがオープンしています。

このパンがとてもおいしそうなのですが、夕食前なのでここは我慢、いったんロビーに戻ります。

 

 

ロビーは天井が高く、窓ガラスは青いステンドグラスのようです。

 

 

ロビーから東側の庭園に出ることができます。

 

先ほど立ち寄った曽根教会の十字架が見えます。知らずに写真だけ見たら日本とは思わないかもしれません。

 

 

五島灘方面の景色です。

頭が島、平島、遠くに九州本島まで見ることができます。

 

 

 

ところで、マルゲリータはマーガレットのことで、この庭園は花の時期には、一面のマーガレット畑になるそうです。今は季節ではありませんが、何輪かマーガレットの花が咲いていました。

 

マーガレットは暖地では冬を越し、成長するとこのように低木状になるそうです。花が咲いていなければ、つつじと間違えそうです。

 

 

 

さて、そろそろ日没の時間が近づいてきました。

 

 

 

食事中の人も、部屋にいた人もほとんどの人が外に出て、日没の瞬間を待ちます。

が、残念ながらちょうどそこだけに雲があり、きれいな日没は見ることができませんでした。

 

 

 

代わりに日没後にきれいな夕焼けが見えました。

 

 

 

 

                       <その7に続く>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年9月13日 長崎・五島旅行 2日目(その5)

2014年09月23日 20時01分02秒 | 旅行

冷水教会から奈摩湾を半周し、青砂ケ浦天主堂にやってきました。

 

 

 

 

西に向かって建っているため、強い西日がステンドグラスに反射してきれいです。

 

 

 

内部は天井が高く荘厳な雰囲気、そして強い西日を受けたステンドグラスを通した光が、この教会内の空間を彩色しています。

この時間にこの場所に来て本当に良かったと思います。

 

 

光と影のコントラストも明るい色のレンガに映えます。

 

平和の聖母像です。ここは、とても気持ちが落ち着く場所です。

 

 

 

 

 青砂ヶ浦天主堂から、細い半島を北上し、本日の宿に向かいます。

徐々に標高が高くなります。途中、展望広場があり、先ほど立ち寄った矢堅目公園を見渡すことができました。

 

 

 

宿のすぐそばに教会があるので、立ち寄ってみました。曽根教会です。

 

 

 

細長い半島ですが、かなり標高は高いところにあります。

 

 

 

この教会は非常にシンプルな造りで、公民館のようです。

 

 

しかし、青空に赤い屋根と白い壁が映えます。まるで外国の風景のようです。

 

 

 

ここまで来ると本日の宿はもうすぐ、そしてそこはさらに外国のような世界が待っていました。

 

 

                     <その6に続く>

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年9月13日 長崎・五島旅行 2日目(その4)

2014年09月22日 21時29分56秒 | 旅行

郷の首港は小さな待合室があるだけの何もないところです。

 

 

予定だと、ここでレンタカー会社の人が待っているはずですが、それらしき車はあるものの、誰もいません。

 

 

 

レンタカー会社に電話をしてみると、どうもJTBから、遅れると連絡があったようで、担当の人はいったん引き揚げてしまったようです。

担当の人が戻るまで待つのかと思いきや、「電気自動車ののり方はわかりますか?わかるのであれば、車の中に鍵が入っているのでそのまま乗っていってください」とのこと。

免許証のコピーもとらないとは、おおらかというか、なんというか、です。

 

 

 ともかく、旅行の後半、上五島めぐりのスタートです。

 

上五島は福江島のように一極集中ではなく、いくつかの大きな町があり、それぞれの町に港があります。会社や航路により港が異なり、よそ者にはわかりにくいです。

 

郷の首港から北上し、その大きな町の一つ、青方にある大曾教会をめざします。

 

 

 

大曾教会は青方港を見下ろす高台の上にあります。

行く道がわからずしばらく迷った末、軽自動車がやっと通れるような坂道を上り教会に到着しました。

 

 

しかし、下の港に車を停め、階段を登ってくるのが正解だったようです。

 

 

帽子のような尖塔と重厚なレンガが印象的です。ステンドグラスは西ドイツ製ということで、内部も重厚な感じです。

 

 

入口の上にある飾り、蕪か大根かと思いましたが、イバラに縛られた心臓だそうです。

 

 

 

 

 建物の意匠の細かさでは群を抜いています。

 

 

 

 

 

 

青方から再び北上し、矢堅目公園にやってきました。公園といっても、岬の突端にある、小さな展望台です。

 

駐車場から短い階段を上ると、一気に視界が開けます。

 

 

こちらは東シナ海、東シナ海というと遠くに来た感じがします。

しかし、なんと素晴らしい景色でしょうか。今まで行って見た中で、間違いなく一番の景色です。

 

 

 

 

 

こちらは反対側、奈摩湾です。

入り江はエメラルド、風が吹き抜ける・・・

 

 

しばし堪能した後、次の目的地に向かいます。

矢堅目公園から、来た道を少し戻ると、教会前というバス停があります。

 

 

 

ここにあるのが冷水教会です。

 

 

 

赤い屋根が印象的ですが、極めて和風の建物です。

 

 

窓は、サッシ化されています。

 

 

教会の前には鐘楼が。この鐘が鳴るところも聞いてみたいものです。

 

 

 

 

                            <その5に続く>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年9月13日 長崎・五島旅行 2日目(その3)

2014年09月21日 20時03分12秒 | 旅行

福江港ターミナルに到着。

 

 

レンタカーの電気自動車を返却します。

事務所に行くと、キーを返しただけで終わり、車両の確認すらしません。なんともおおらかです。もっとも確認されなければいけないようなことはしていませんが。

 

ターミナルの内部はこんな感じ。新しくて清潔感のあるターミナルです。二階の横断幕は、来月開催される長崎国体の五島での開催種目です。

 

 

 

まだ時間があるので、二階の食堂で昼食をとります。

朝食をたっぷり食べたので、五島うどんで軽めに。あごだしがきいた、おいしいうどんでした。

 

 

 

 ターミナルで確認すると、チャーター船は第二桟橋とのこと、出発時間が近くなったので第二桟橋に移動します。

昨日カンパーナホテルで受け取ったチケットに書いてある、「奈留海上タクシー」の船が停泊しています。この船に間違いないと思いました。

 

 

 

しかし、出発時間間近になってもだれもやってきません。

さすがにおかしいと思い、チケットに書いてある連絡先に電話てみます。すると、チケット発券元の九州商船につながりましたが、「ここは長崎事務所なので福江の事務所に聞いてくれ」と門前払いされました。非常に対応悪いです。

 

一旦ターミナルに戻り、九州商船の窓口で聞いても、第二桟橋のはずということで何もわからず。たまたま窓口にいたおばさんが、奈留島の人で、「せっかく来てくれたのに、うちの島のことだから」と、わざわざ第二桟橋まで来て周りの人に聞いてくれましたが、何もわからず。

すでに出発時間は過ぎています。

 

で、奈留海上タクシーの船体に電話番号が書いてあったので、電話してみると、なんと、今日の予定の連絡が入っていないとのこと。船は、たまたま別の用事で福江港に来ていただけのようです。

 

 

ここでチャーター船が出ないと、この後のスケジュールがめちゃくちゃです。上五島に行くことすらできないかもしれません。楽しみにしていた今日の宿にも行けないかもしれません。

 

 

ここで、予約をしたJTB 旅の予約センターに電話するも、状況を確認して連絡します、とのこと。そんなのんびりした状況ではないのですが。

 

しかし、こちらはチケットを持ってるわけで、結局、事情を説明し交渉した結果、奈留海上タクシーの船長が近くにいるから、ということですぐに来て対応してくれるくれることになりました。

 

本当にすぐに船長さんがやってきて、何とか30分遅れで出発。なんとか、奇跡的に本来のスケジュールを確保できることになりました。

 

 

結局、しばらくたってからJTBから電話があり、JTBが手配を委託した会社から奈留海上タクシーへの連絡が漏れていたとの連絡がありました。

 

 

結果的に、奈留海上タクシーさんの好意で、JTBツアーと同じ対応をしていただいたことになりました。本当に ありがたいことで、五島の人たちの温かさを感じました。

 

ちなみに本件、帰着後にJTBに申し入れ、しかるべき対応をしてもらっています。

 

 

 

 

ということで、かなり深刻なトラブルに見舞われましたが、奇跡的に元のスケジュールを確保できることになりました。

 

 

船は、かなりのスピードで進みます。海は穏やかですが、かなりの波しぶきが開いた窓から入ってきます。本来この速度なのか、遅れを取り戻そうと急いでいるのか。

 

 

 

 

 

 

 しばらく海上を進み、久賀島の旧五輪教会堂にやってきました。

 

 ここは今でも船でないと来られないところで、今は二世帯だけが住んでいるそうです。

 

 

 

 岸壁に接岸し、上陸します。海の色が驚くくらいエメラルドグリーンです。

 

 

 

 すっかり良い天気になりました。

 

 

 

 旧五輪教会堂はもともと現在浜脇教会のある場所にありましたが、解体を免れ現在の位置に移築され、その後再び解体に危機に瀕しますが保存され現在に至ります。

 

 

 

 

 つまり二度解体を免れたわけで、現在では国指定の重要文化財、そして世界遺産(候補)の構成資産となっています。

 

 

 現在では隣に五輪教会がたてられ、教会としての役割は終え、五島市に寄贈されています。

 

 

 

 内部には祭壇はありますが椅子はありません。・・・と、床にはゴキブリ、クモ、大型の虫の死骸が大量にちらばっています。ちょっと不気味です。

 

 

隣にある五輪教会。小さくてかわいい教会です。

 

 

 

ここは二世帯のためだけにあるのではなく、ミサの時は周辺から船で人が集まるとのことです。

 

 ここにある公衆トイレも十字がデザインされています。

 

 

世界遺産になるとここにも人が押し寄せるのでしょうか。何となく、このままそっとしておいたほうが良いような気がします。

 

 

ところで、この五輪地区は歌手 五輪真弓さんのお父さんの出身地ということです。

この中央に見える石垣の上に先祖の墓地があるとのことです。

 

 

 

再び船に乗り、次は若松島のキリシタン洞窟「ハリノメンド」にむかいます。

 

島の影から出ると波が高くなり、波しぶきを上げながら船は進みます。

 

 

 

キリシタン洞窟付近に到着。なんともきれいな風景です。

 

 

 

 

 キリシタン洞窟は、明治のキリシタン迫害、「五島崩れ」の時に近隣のキリシタンが身を隠した場所で、単なる観光地ではなく、今でも毎年ミサが行われる聖地です。

ここも船でなければ来ることができません。

ハリノメンドは外来語でも宗教用語でもなく、針の目戸、針の穴の意味です。

下の写真の右側の洞窟が針穴に見えるのがその理由ですが、実際に身を隠した洞窟は左側に見える窪みの奥にあるとのこと。

 

 

 

 そして洞窟の入り口ははもう一か所あります。

この大きな岩の左側に回ると・・・

 

 

キリスト像が見えてきます。この奥に洞窟の入り口があるそうです。

 

 

 上陸。ここの海はコバルトブルーです。

 

 

キリスト像は近くで見るとかなり大きいです。洞窟の入り口まで行くこともできるようですが、結構険しいので断念しました。

 

 

岸壁がないため、上陸している間、船は沖合で待機しています。

 

 

 

再び船に乗り、チャーター船の終点、上五島の郷の首港をめざします。

 

 

 

若松島の白崎を周り、若松大橋をくぐり郷の首港に到着。

 

 

出発は30分遅れでしたが、到着はほぼ時間どおりでした。

 

 

 

予約が入っていなかったにもかかわらず対応していただいた、奈留海上タクシー様に深く感謝いたします。

 

 

                         <その4に続く>

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年9月13日 長崎・五島旅行 2日目(その2)

2014年09月20日 21時48分08秒 | 旅行

堂崎教会から水の浦教会に向かう道は、細くてカーブの連続する道で、海沿いを通ります。しかし、かなり深い入り江のため、湖のように見えます。

 

と、道路を横切る赤いものが。よく見ると蟹です。赤い蟹が道路を横切っています。

 

車を停めてどんな奴か確認してみました。

 

 

しかも一匹や二匹ではありません。次から次へと現れます。なぜか道路の真ん中にいて、車が近づくとあわてて動き出すので、踏まないように走るのが結構大変です。

結局数十匹の蟹をよける蟹よけゲーム状態、たまにボスキャラとして蛇が横切る道を抜け、昨日も通った国道に出て西に進むと水の浦教会に到着。

国道沿いの、海を望む高台にあります。

 

 

 

 

 ステンドグラスの美しい白亜の教会で、結構大きい教会です。

 

 

この教会のステンドグラスはパステル調のシンプルな幾何学模様で、白い内装によく合っています。重厚さはなく、さわやかな印象です。 

 

 

 教会の敷地内のマリア像です。

 

 

 

 教会からは港と入り江が見えます。

 

 

 

 

次に向かうのは三井楽教会です。

 

途中、千々見ノ鼻潮騒の道という道を通ってみました。

車一台通るのがやっとの道ですが、素晴らしい眺望です。雲が多いのが残念。

 

 

 

 

海沿いから集落の中に入り、細い道を通り抜け三井楽教会に到着。

 

 

 

この教会は正面のモザイクが特徴です。芸術家のアトリエのようです。

 

近くで見ると、お皿が使われていたりします。

 

 

 

中は結構広く、小学校の講堂のようで、中の壁にもモザイク画があります。ちょうど地元の人たちが清掃をしているところでした。

 

 

これで福江島の観光は終了、福江港に戻ります。

最後に福江市街にある福江教会に立ち寄りました。福江市街のどこからでも見える藤色の尖塔が特徴です。

 

ここはかなり大きい教会で、色ガラスがきれいです。

 

 

 

 

この後は福江港からチャーター船で中通島(上五島)に向かう予定です。

 

 

                         <その3に続く>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする