続いて三内丸山遺跡に向かいます。
青森県立美術館からは徒歩10分程度、ほぼ平坦で整備された道で、通常であればよい散歩になるのでしょうが、今日は歩くには暑すぎます。
遺跡の入り口はかなり立派な施設になっています。
ミュージアム、物産館、レストラン等がある縄文時遊館という施設で、一大観光施設となっています。
そして博物館同様、結構人がいます。たしかに、夜ねぶたを観に行くまでの観光としては絶妙な場所にあります。
早速遺跡見学に向かいます。
思ったよりも広大な敷地です。
三内丸山遺跡は広大な敷地に数百人が生活していたとも言われ、巨大な竪穴建物や謎の六本柱、さらには木の実を栽培していた痕跡があるなど、それまでの縄文の定説を覆す発見が相次いだ遺跡で、2021年に世界遺産に登録されています。
遺跡はあちこちで発掘作業が行われており、いまだその全貌は解明されていません。
大型竪穴建物。日本最大の竪穴式建物です。
手前の人物と比べるとその大きさがわかると思います。
内部はこんな感じ。用途はよくわかっていないようです。
大型掘立柱建物跡。保存のため覆屋がたてられ、湿度を保って保存されています。
六個の柱穴が規則正しく並んでいます。
この柱穴をもとに復元されたのが三内丸山遺跡の象徴と言えるこの建物です。
しかしながら実際何に使用されたのか、そもそもこのような姿だったのか、一切わかっていないとのことです。
この窪地はゴミ捨て場だったところで、湿地帯であったため木などの有機物が状態良く出土したとのことです。
掘立柱建物。
大型竪穴建物跡。
南盛土。発掘時の姿を見ることができます。
ここから出土した土器、石器、土偶などは博物館で見ることができます。
続いて常設展示室、さんまるミュージアムへ。
三内丸山遺跡から出土した土偶は板状土偶で、平べったい形状と乳房、へその突起が特徴的です。
ヒスイ製大珠。ヒスイは新潟県糸魚川産で、幅広く交易がおこなわれていたことがうかがえます。
棒状土製品。何に使われたものかは不明です。
左上の物は男性器のようにも見えますが。
このあと14時40分までに新青森駅に戻らなければならないため、かなり駆け足の見学になりましたが、思ったよりも見どころが多く、もっと時間をかけてじっくり見学したい、そんな施設でした。
ねぶたん号で新青森に戻ります。
<その3に続く>
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