私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

オウ!ビッグウェイブ

2014年05月17日 | 美術工芸
                       

             「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」 神戸市立博物館

               今回の出品は142作におよび、ずいぶんと見ごたえがあった。

               一人ひとりが作品の前で立ち止まり、しばらくじっと眺めている。

               注釈もしっかり読んで次に進む。お隣同士が同じペースで進むとまこと気持ちが良い。

               しかし、この調子で142作品を見るのは大変だった。

               高齢の観覧者は途中で休憩。

               私はと言えば、立ちながら居眠りすること数回。

               そして中頃に差し掛かって、ようやく富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」登場。

               さすがの迫力だ。これを見て目が覚めた。

               この逆巻く大波の表現は本当に素晴らしい。

               この大量の作品の中でも燦然と輝いている。

               北斎にしか出来ない表現。

               これを見ただけで、本日は腹の底から納得である。
              
                                                  
                                            




    「夢見るフランス絵画」兵庫県立美術館

     この展覧会は、私の好きなユトリロの作品が11点も出品されていて嬉しかった。

     ギャラリーショップでは、ユトリロの複製画が売られていた。本人の絵を写真に撮って

 
     その上に特殊な絵の具で色を重ねて、油絵のように立体感を出すのだそうだ。

     買うつもりでしばらく考えたが、うーん、やめた!大阪のホテルのギャラリーで見た

     ユトリロが脳裏をよぎる。やはりあんな感じでないとダメだ。

     また、シャガールも4点出ていて素敵だった。その内1点はハガキになっていたので

     買って帰ってきた。花束を持った人魚が空に浮かんでいる。いかにもシャガールだ。

     そして、セザンヌは2点。その夢見るような色彩にうっとり。

      
     今日は展覧会を掛け持ちして、たっぷりと目の保養をした。

     最後に博物館のエトワールでケーキセットを頂き、満足、満足の一日であった。




















コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 風格の伝統こけし | トップ | 宮川春汀の版画・菖蒲とお嬢様 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術工芸」カテゴリの最新記事