「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」 神戸市立博物館
今回の出品は142作におよび、ずいぶんと見ごたえがあった。
一人ひとりが作品の前で立ち止まり、しばらくじっと眺めている。
注釈もしっかり読んで次に進む。お隣同士が同じペースで進むとまこと気持ちが良い。
しかし、この調子で142作品を見るのは大変だった。
高齢の観覧者は途中で休憩。
私はと言えば、立ちながら居眠りすること数回。
そして中頃に差し掛かって、ようやく富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」登場。
さすがの迫力だ。これを見て目が覚めた。
この逆巻く大波の表現は本当に素晴らしい。
この大量の作品の中でも燦然と輝いている。
北斎にしか出来ない表現。
これを見ただけで、本日は腹の底から納得である。
「夢見るフランス絵画」兵庫県立美術館
この展覧会は、私の好きなユトリロの作品が11点も出品されていて嬉しかった。
ギャラリーショップでは、ユトリロの複製画が売られていた。本人の絵を写真に撮って
その上に特殊な絵の具で色を重ねて、油絵のように立体感を出すのだそうだ。
買うつもりでしばらく考えたが、うーん、やめた!大阪のホテルのギャラリーで見た
ユトリロが脳裏をよぎる。やはりあんな感じでないとダメだ。
また、シャガールも4点出ていて素敵だった。その内1点はハガキになっていたので
買って帰ってきた。花束を持った人魚が空に浮かんでいる。いかにもシャガールだ。
そして、セザンヌは2点。その夢見るような色彩にうっとり。
今日は展覧会を掛け持ちして、たっぷりと目の保養をした。
最後に博物館のエトワールでケーキセットを頂き、満足、満足の一日であった。
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