私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

初秋の装いに変換 絽縮緬

2014年09月03日 | 着物の楽しみ

              絽縮緬の着物
               縮緬の一種ですが、ふつうの縮緬地の中に隙間を織り出したものです。
               夏用として使われますが、平絽や駒絽よりも少し地厚ですので、単(ひとえ)
               と薄物の間に着るものとされていました。

               ですが、近年の温暖化傾向による気温の変化によって、この絽縮緬の
               着用時期が広がってきています。

            夏の終わり~秋の初め
               9月に入って「秋」とは言っても、日中はまだまだ暑いですね。
               そんな時に、この絽縮緬の着物に夏用の帯を裏返して、白の分量を抑え、
               少し秋向きにしてみました。
               帯締めは夏組ではなく、平打ちや丸打ちのものに変えるといいですね。
               
               




夏仕様の組み合わせ
 こちらは、白の分量が多い表面を使用した夏バージョンです。
 帯締めは夏組の涼しげなものを使います。

 着物は、洋服のように季節に合わせて、あるいはその年の流行に合わせてと、
 そう簡単に買い替えることは出来ません。
 そこで、せっかく手に入れた着物や帯をどうしたら十分に活用出来るか、知恵を
 絞って、今あるものを大事に、また魅力的に使いこなしていけるといいですね。

                           では、また明日お会いしましょう。
        
                    
コメント (2)
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